頭の悪い「聴き方」 話を聴けない人たち
話をするのは難しい、それ以上に話を聞くのは難しい。
自分は人の話をきちんと聞いているつもりで、聞いていなかったりするのだ。
過日、リスニングスキル講座を開いた。
いかに人の気持ちを聞くのか、聞き上手を目指す講座だ。
人の話を聞くといっても、何を聞くのかによって、聴き方も違ってくる。
何を、論理とか情報を聴き取るのか、相手の気持ちを聞くのか、ということだ。
聞き役に徹して、人の話を聞くというのは、なかなか難しい。
なぜなら、人は人に自分の話を聞いてもらいたい、とは思っても、
人の話を聞きたいとは思わないから。
人は話をしたい、人に話を聴いてもらいたいのだ。
聴いてもらいたい割には、聴き方の訓練を受けていない。
だから、あらためて聞き役になろうとすると、
近頃の流行でいうと「頭の悪い人の聴き方」になってしまう。
頭の悪い人の聴き方は、
×聴いていることを話し手に伝えない
×自分の興味だけで質問する
×アドバイスをしてしまう
というのが三大特徴だ。
頭のいい人の聴き方は、
○聴いていることを伝え
○相手の話に理解を示し
○共感する
のだ。
聴いていることを伝えるというのは、態度と言葉で話し手に「聴いていること」を示すのである。
態度は、相手を向き、胸襟を開き、構えない状態で聴く
言葉は、相づちを打ち、言葉を返し、背後の心情を返すのだ。
これは、講座で一度説明しても、実践するのはなかなか難しい。
つい、今まで通りの聴き方になってしまう。
何度か練習したり、意識的に聴くことに集中することが必要だ。
ディベートをやっている人は、聴くことは慣れている。
しかし、心情を聴く、というのとロジックを聴くというのは、
聴くポイントが違う。
この違いを理解できれば、頭のいい聴き手になれる。
(悪い聴き方、良い聴き方の具体的なことは、メールマガジンに書く予定です)
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