畑村式「わかる」技術――★★★★★
「わかる」とはどういうことなのか、どうしたら「わかる」という状態になるのか、そして、どうしたら「わからせる」ことができるのか、授業者として永遠の悩みである。
失敗学の畑村氏は、テンプレートが一致することだ、と端的に説明をしてくれる。
なるほどね、テンプレートか。
私がプレゼンテーションの研修などで、「わかる」とはどういうことなのか、の説明に用いているのは、メンタルモデルという概念である。
メンタルモデルとテンプレートは、概念内容としてほとんど同じである。
畑村氏は、
「世の中のすべての事象(事実、現象)は、いくつかの「要素」が絡み合う形で、ある「構造」を作り出しています。」
と説明し、その上で、わかるとは、次のように説いている。
事象の要素と構造を見て、
「これを知識や過去の経験を取り込んでつくった、事象を理解するための自分なりの頭の中のテンプレート(型紙)のようなものと比較します。そして、一致していることが見つかったときにそのことが「わかる」と感じ、一致していることが見つけられないときに「わからない」と判断しているのではないでしょうか。」
私たちは頭の中のテンプレートと現象を見比べているのだ。
わかるとはがわかったら、さらにいろいろと、わかるようになるためにはどうすればいいのか、ということがさまざまに述べられている。
例えば、仮説をつくる、などなど
本書は平明でわかりやすく、わかる、がわかるのである。
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