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2006.03.08

畑村式「わかる」技術――★★★★★

 「わかる」とはどういうことなのか、どうしたら「わかる」という状態になるのか、そして、どうしたら「わからせる」ことができるのか、授業者として永遠の悩みである。

 失敗学の畑村氏は、テンプレートが一致することだ、と端的に説明をしてくれる。
 なるほどね、テンプレートか。


畑村式「わかる」技術
畑村 洋太郎著
講談社 735円


 私がプレゼンテーションの研修などで、「わかる」とはどういうことなのか、の説明に用いているのは、メンタルモデルという概念である。
 メンタルモデルとテンプレートは、概念内容としてほとんど同じである。

 畑村氏は、
「世の中のすべての事象(事実、現象)は、いくつかの「要素」が絡み合う形で、ある「構造」を作り出しています。」
 と説明し、その上で、わかるとは、次のように説いている。

 事象の要素と構造を見て、
「これを知識や過去の経験を取り込んでつくった、事象を理解するための自分なりの頭の中のテンプレート(型紙)のようなものと比較します。そして、一致していることが見つかったときにそのことが「わかる」と感じ、一致していることが見つけられないときに「わからない」と判断しているのではないでしょうか。」

 私たちは頭の中のテンプレートと現象を見比べているのだ。

 わかるとはがわかったら、さらにいろいろと、わかるようになるためにはどうすればいいのか、ということがさまざまに述べられている。
 例えば、仮説をつくる、などなど

 本書は平明でわかりやすく、わかる、がわかるのである。

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