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2006.04.28

高校の授業開始

 今週から、都立つばさ総合高等学校の「日英ディベート」の授業がはじまった。
 行事などの関係で、4月後半からの開始になったのだ。

 4月最初の授業は、少しばかり緊張する。
 どんな生徒がくるのだろうか?
 生徒たちとうまくいくだろうか?
 等々、不安と期待が渦巻くのである。

 今年の「日英ディベート」は、かなり気合いが入っている。
 生徒数14名に対して、教師は5名。生徒2.8人に一人教師がつく計算だ。
 で、ディベート担当の教師(外部講師)が授業内容を担い、つばさの担当教員が授業外(つまり宿題)を担当するのである。
 授業で学んだことを授業時間だけで完結するのではなく、宿題などを課することで定着を図ろう、という意欲的な取り組みをすることになったのだ。

 授業は、3,4限の2コマ連続である。
 最初の授業は、授業の目的、授業の受け方を解説、という導入部分。
 講師と生徒、それぞれの自己紹介、但し生徒は英語での自己紹介だった。
 そして、目標とするモデルを提示、映像を見せ五感で理解してもらおう、と思ったのだ。

 映像は、アメリカ大統領選でのTVDebateの様子を見せた。
 8年前のブッシュ対ゴアのだ。

 大統領候補の鍛え上げられたプレゼンテーションスキルをモデルにしてもらいたい。
 そして、大統領候補のプレゼンテーションの特徴を、英語担当の古波倉講師から説明してもらう。
 説明は、あえて口頭だけでしてもらった。
 板書をしないでいたら、どれだけ生徒はメモを取るのか、ということを知りたかったからだ。
 生徒達の聴く力、メモを取り要点を理解する力を知りたかったのである。
 
 どの程度メモを取り、理解したかを図るため、休憩後の4限目に小テストをした。メモは見てもいいことにした。
 結果は、おおむねメモを取り、ポイントを押さえていた。少しホットする。

 普通に講義だけを聴いていて、板書されたことを書き写す、というような授業ではないことを身をもって体験してもらった。

 その後は、ディベートの実際をビデオで見てもらい、イメージを作る。
 これで、授業の内容は終わり、次週の課題を伝え、レポートを書いてもらい終了だ。
 次週の課題は、「ディベートの方法」を調べてくること。
 ディベートのやり方、方法を一方的に説明するのではなく、あらかじめ調べる(予習)ことで、理解を深めてもらおうと思っているのだ。
 さらに英語の宿題も。

 授業毎に感想レポートを書いてもらう。
 書いてもらうことで、授業のフィードバックをもらう、生徒の文章力、作文力を高める、このふたつの目的がある。
 授業を振り返ってもらうことで、講師としてどのようなところがわかり、わからなかったのか、どんな方法に興味を喚起されたのか、等がわかる。次の授業改善に繋がるのだ。
 もちろん、書くことで生徒の作文力はあがる。
 今年は人数も少ないので、ひとりひとりの文章に赤(添削)を入れていこうと思う。
 生徒もフィードバックをもらうことで、よりスキルアップができるだろう。
 こちらは大変だけれども。

 終了後は、外部講師たちでファミレスで食事兼反省会を持つ。
 まあ、最初は他愛もない話で、レポートを読みながら、名前と顔を思い出したりした。
 週に一回しか会わないので、顔と名前を覚えるのがいささか大変なのだ。

 次週は、早速ディベートの体験をしてもらおう。
 「シナリオディベート」を使わせてもらおう。
 どうなることやら、楽しみだ。

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