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2006.05.01

他人を見下す若者たち――★★★+α

 本書は、日本人の心理特性の変化を実証しようと試みている。

他人を見下す若者たち
速水 敏彦著
講談社 756円

 時代とともに感情表現が減り、と同時に共感的悲しみの表出が減少し、怒りが表現されるようになった。

 やる気を喪失した人たちは、事実に基づかない「仮想的有能感(著者の造語)」を持ち他人を見下す、というのだ。

 著者の指摘は鋭く、確かにその通りと首肯してしまう。


 アマゾンの読者評では酷評されているが、本書はいたって真っ当な研究の中間報告である。
 中間報告なのは、まだ洞察の域を出ない、実証されていない説明もあるからだ。

 とはいえ、新書版ではまずは中間報告で充分である。
 ということで、現在の日本人を考察した好著である。

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» 他人を見下す若者たち 若者だけではないぞ、見下すのは [ハムりんの読書日記 おすすめの本]
他人を見下す若者たち  感想☆☆☆ 速水敏彦 講談社  「他人を見下す若者たち」とありますが、  実は日本社会全体がそうなっていませんか、という話。  老人たちも見下している、という指摘がそこここに出てきます。  ただ、見下し方を四種類に分けると、  その種類が若者と老人では違う、というだけ。  帯のマンガがとても個性的な本ですが、  内容的にはまじめな教育学者の本で、  なぜ売れているのか、ちょっと分からない感じです。  (タイトルと帯の功績は大きいと思いますが…) ...... [続きを読む]

受信: 2006.05.07 16:38

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