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2006.09.28

ディベートは地道な鍛錬である

 ディベートには即効性がない。今日学んで、明日使える便利なツールではない。

 というと身も蓋もないけれど、そうなのだから仕方がない。

 1日や2日ディベートの訓練をして、あっという間に変わることなどないのだ。
 スキルを身につける、自家薬籠中のものとするためには、地道に訓練を重ねていくしかない。

 ディベートの講座や研修に来る方は、
「交渉の席で、相手に言いくるめられてしまうので、なんとかしたい」
「社内の折衝で、うまく自分の意見が伝えられない、相手の言っていることも理解できない、うまく伝え、理解できるようになりたい」
「相手から反論されると、うまく返すことができない」
 ……云々

 これらのことをうまく処理する、やれるようになるためにの、気の利いた、どこでもすぐに使える技など無いのだ。
 
 相手に言いくるめられてしまう。
 相手のペースに嵌ってしまう。自分の利益を確保することができない。というのは、議論の論点整理と伝達力、理解力がいささか欠けているからだ。
 うまく伝えられないのは、プレゼンテーションスキルがないからである。
 反論ができないのは、理解力と準備力が不足しているからだ。

 それらを補う、鍛えるのに、即席の方法など無い。
 思考力や議論力は、肉体の鍛錬と同じで、腹筋を一日だけ10回やってもお腹は引っ込まないのと同じだ。日々続けなければ、筋力はつかないのである。

 では、1日や2日のディベート研修は意味がないのか、というとそうでもない。
 どんな意味があるのかということは、別の機会に述べよう。

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