ロジカルシンキングの基本、論理的に考える考え方はどのくらいあるのか、ということ
そもそも、ロジカルシンキングとは、どんなものなのかをまずは、考えてみましょう。
ロジカルシンキングの本は実にたくさん出ています。
講座も公開講座だけでも毎週のように開催されています。
一口にロジカルシンキングといっても、実にさまざまです。
ロジカルシンキングの本や講座を調べていくと、大きく三つに分けられそうです。
一つは、学問系。論理学や記号論、あるいは自然科学系の方法論からの論理的思考とはというものです。
二つ目は、コンサルティング系。さまざまなツールを使い事象を捉える、ということを論理的思考というもの。ピラミッドとかツリーのというのがキーワードになります。
三つ目は、ディベート系。論証することを中心とするもの。ツールミン(トールミン)モデルという議論モデルを用いています。
おおよそ、この三つなのですが、さらに、この三つに含まれないクリティカルシンキング(批判的志向)というものもあります。心理系の本で、私たちが陥りやすい間違い(前後関係と因果関係を取り違えてしまうとか)を指摘するものです。
ややこやしいことに、ツールの使用方法を指して批判的思考というところもあります。また、批判的思考とは、ある議論の妥当性を検証できるか、ということだ。とする人もいて、まあ、混沌としています。
これだけの錯綜していると、どれから取りかかればいいのか、迷ってしまいますね。
迷ったときには、基本に立ち返るのが一番です。そこからまた見えてきます。
論理的に考えることを考えはじめたのは、やはり論理学が出発点でしょう。
いわゆる三段論法です。
「人間はみな死ぬ」
「ソクラテスは人間だ」
「だから、ソクラテスは死ぬ」
というものである。
前提と結論の関係を考察し、誤りがないのかどうかをチェックします。
論理学はやはり基本なので押さえておきたいところです。
ディベート系の論証は、より実際的な場面に合います。
主張とその根拠、思考はこのシンプルな作りに収斂されるのです。
コンサルティング系の論理的思考は、さまざまなツール(ロジックツリーなど)を覚え、応用(問題を発見すること、問題解決の方法を見つける、説明の文章を作るなど)に役立つでしょう。
このようにみてくると、基本となるのは、考えること、考えたことを整理し、表現するためにはディベート系の論理的思考を学ぶのが一番です。
ディベート系、トールミンモデルとはどんなものか、それはまた次回に。
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■半日でわかる! ロジカルシンキングの基本講座■
~論理的に考える基本の基本~
http://www.nands.net/logical.htm
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ロジカルシンキングの基本となる、トールミンモデルを説明し、実際にどのように使うのか、演習を通して理解を深めます。
10月28日(土) 13:30~17:00
渋谷東宝ビル別館会議室 渋谷駅 東口より徒歩5分
費用:10,000円(当日お支払い下さい)
講師:西部直樹(全国教室ディベート連盟常任理事・東京大学非常勤講師)
●こんな方にお薦めです●
・論理的思考を鍛えたいと思っている方
・これまでの論理的思考法、ロジカルシンキングの本がわかりづらいと思っている方
・研修担当者のかた
●内容●
論理的思考の基本を理解し、見つけることを目指します。
様々な演習をします。実践することで、より理解を深め、スキルを自分のものにしていきます。
★カリキュラム★
■論理的思考、その基本構造
論理的に考えるための基本構造を説明します。
●短文分析演習
短い文章を基本構造に沿って分析します。
●長文分析演習
長文を基本構造に沿って分析をします。
●問題作成演習
短文分析問題を作成します。
問題を作ることで、基本構造の理解を確かなもにします。
■論理的表現の基本
基本構造を理解したら、論理的に表現するための基本を説明します。
●リライト演習
一般的な文章を論理的表現に書き直します。
論理表現の理解を深めます。
●ロジカルスピーチ演習
論理表現の基本を使って、スピーチの練習をします。
■申込
N&Sラーニング講座 申込のページからお願いします。
http://www.nands.net/seminar/index.html
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