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2010.01.14

2009年の映画 まとめ

2009年の映画 まとめ

昨年は、116本の映画を観た

試写会  102本
劇場    9本
DVD    5本

 まあ、試写会三昧であった。
 その中から、ベストを選んでみた。

・試写会、劇場で観た映画のベストは、迷ったけど以下の通り。

作品名                 監督

グラン・トリノ             クリント・イーストウッド

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 イーストウッド監督の傑作。老いた主人公の生き方、死に際の見つけ方が潔く、心を打つ。
 イーストウッド監督の透徹した人生観、死生観が画面を引き締めている。

レスラー                ダーレン・アロノフスキー

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 ミッキー・ロークのうらぶれた姿があまりに痛々しく、胸塞がれる。
 うらぶれたヒーロー、過去の栄光にいき、家族ともうまくいかない。
 それでも生きるのはリングの上だけ。しんみりと観たい映画だった。

アバター                ジェームズ・キャメロン

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 3D映画にして、想像力の極みを表した傑作だ。
 パンドラ世界が美しく、素晴らしい。

イエスマン “YES”は人生のパスワード   ペイトン・リード

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 興行的にはあんまりだったけど、好きだなこの映画。
 全てに「Yes」ということにした男の物語、受け入れることからはじまるのだ。
 観ていると何かこう、前向きになれる映画だ。

チョコレート・ファイター        プラッチャヤー・ピンゲーオ

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 女子格闘技映画の至宝。
 昨年は女子格闘技映画はいくつか公開された。その中で、近年の格闘技映画の中での傑作である。もう、凄い。とにかく強い。負けない。むちゃくちゃ強い。戦い続け、負けを知らないところが清々しい。
 他の女子格闘技映画は、最後はその女性の師匠とかが最強の敵と戦ったりして、女性は脇に追いやられる。なんだか一貫性がないのだ。しかし、この映画は、最初から最後まで主人公が強い、もう気持ちいいほど強い。それがいいのだ。
 必見の一本だ。

きみがぼくを見つけた日         ロベルト・シュベンケ

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 このようなタイムトラベルものは好きである。
 運命に翻弄される二人の愛情が切ない。
 子どもたちと父親との交流が胸を打つ。
 哀しいのだけれど、未来に希望がある。不思議な映画。
 好きだなあ。
 
ユキとニナ               諏訪敦彦 イポリット・ジラルド

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 日仏の合作、監督も二人の協働監督作品。
 主人公はフランスに住み、日本人の母とフランス人の父を持つ。両親の離婚で慣れ親しんだフランスから日本に移り住むことに。両親を仲直りさせようと画策したり、日本へ移ることへの不安、少女の心象風景が映し出される佳作だ。
 
幸せはシャンソニア劇場から       クリストフ・バラティエ

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 なんとも幸せになれる、楽しい映画だった。
 シャンソニア劇場に行ってみたい。
 主演のノラ・アルネゼデールが舞台挨拶で歌ってくれた。それがまあ、よかった。

劔岳 点の記              木村大作

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 木村監督は、試写会に入場しようと並んでいる観客、一人一人に挨拶に来てくれた。
 一人一人に名刺を渡してくれたのだ。感激である。
 映画は、その監督の職人魂が生きた峻厳な画で溢れていた。
 しんみりと明治人の気骨に頭を垂れるのである。

クヒオ大佐               吉田大八

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 何だか、もう笑うしかない。でも、やがて哀しき、不思議な余韻を残す映画だった。
 結婚詐欺師のあまりの詐欺師ぶりに笑ってお終いにならなかった。

あとはDVDと名画座で

○スクール・オブ・ロック         リチャード・リンクレイター
 もう、可笑しく楽しい。
 何度も見たくなる楽しい映画である。

最高の人生の見つけ方          ロブ・ライナー

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 友人たちとホームシアターで観た。
 終わったあとしばらく言葉が出なかった。
 終わりの時を迎えて、その時自分には何があるのだろう、としみじみと思うのである。

○秋刀魚の味               小津安二郎

Sanma

 北千住の東京芸術センタースタジオで鑑賞。
 名匠小津安二郎は初めてであった。
 岩下志麻の怖ろしいほどの美しさに言葉を失ってしまった。
 このたゆとう雰囲気が小津映画なのだな、と思った次第である。

 今年もいい映画をたくさんみたいものである。

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