2009年の映画 まとめ
2009年の映画 まとめ
昨年は、116本の映画を観た
試写会 102本
劇場 9本
DVD 5本
まあ、試写会三昧であった。
その中から、ベストを選んでみた。
・試写会、劇場で観た映画のベストは、迷ったけど以下の通り。
作品名 監督
○グラン・トリノ クリント・イーストウッド
イーストウッド監督の傑作。老いた主人公の生き方、死に際の見つけ方が潔く、心を打つ。
イーストウッド監督の透徹した人生観、死生観が画面を引き締めている。
○レスラー ダーレン・アロノフスキー
ミッキー・ロークのうらぶれた姿があまりに痛々しく、胸塞がれる。
うらぶれたヒーロー、過去の栄光にいき、家族ともうまくいかない。
それでも生きるのはリングの上だけ。しんみりと観たい映画だった。
○アバター ジェームズ・キャメロン
3D映画にして、想像力の極みを表した傑作だ。
パンドラ世界が美しく、素晴らしい。
○イエスマン “YES”は人生のパスワード ペイトン・リード
興行的にはあんまりだったけど、好きだなこの映画。
全てに「Yes」ということにした男の物語、受け入れることからはじまるのだ。
観ていると何かこう、前向きになれる映画だ。
○チョコレート・ファイター プラッチャヤー・ピンゲーオ
女子格闘技映画の至宝。
昨年は女子格闘技映画はいくつか公開された。その中で、近年の格闘技映画の中での傑作である。もう、凄い。とにかく強い。負けない。むちゃくちゃ強い。戦い続け、負けを知らないところが清々しい。
他の女子格闘技映画は、最後はその女性の師匠とかが最強の敵と戦ったりして、女性は脇に追いやられる。なんだか一貫性がないのだ。しかし、この映画は、最初から最後まで主人公が強い、もう気持ちいいほど強い。それがいいのだ。
必見の一本だ。
○きみがぼくを見つけた日 ロベルト・シュベンケ
このようなタイムトラベルものは好きである。
運命に翻弄される二人の愛情が切ない。
子どもたちと父親との交流が胸を打つ。
哀しいのだけれど、未来に希望がある。不思議な映画。
好きだなあ。
○ユキとニナ 諏訪敦彦 イポリット・ジラルド
日仏の合作、監督も二人の協働監督作品。
主人公はフランスに住み、日本人の母とフランス人の父を持つ。両親の離婚で慣れ親しんだフランスから日本に移り住むことに。両親を仲直りさせようと画策したり、日本へ移ることへの不安、少女の心象風景が映し出される佳作だ。
○幸せはシャンソニア劇場から クリストフ・バラティエ
なんとも幸せになれる、楽しい映画だった。
シャンソニア劇場に行ってみたい。
主演のノラ・アルネゼデールが舞台挨拶で歌ってくれた。それがまあ、よかった。
○劔岳 点の記 木村大作
木村監督は、試写会に入場しようと並んでいる観客、一人一人に挨拶に来てくれた。
一人一人に名刺を渡してくれたのだ。感激である。
映画は、その監督の職人魂が生きた峻厳な画で溢れていた。
しんみりと明治人の気骨に頭を垂れるのである。
○クヒオ大佐 吉田大八
何だか、もう笑うしかない。でも、やがて哀しき、不思議な余韻を残す映画だった。
結婚詐欺師のあまりの詐欺師ぶりに笑ってお終いにならなかった。
あとはDVDと名画座で
○スクール・オブ・ロック リチャード・リンクレイター
もう、可笑しく楽しい。
何度も見たくなる楽しい映画である。
○最高の人生の見つけ方 ロブ・ライナー
友人たちとホームシアターで観た。
終わったあとしばらく言葉が出なかった。
終わりの時を迎えて、その時自分には何があるのだろう、としみじみと思うのである。
○秋刀魚の味 小津安二郎
北千住の東京芸術センタースタジオで鑑賞。
名匠小津安二郎は初めてであった。
岩下志麻の怖ろしいほどの美しさに言葉を失ってしまった。
このたゆとう雰囲気が小津映画なのだな、と思った次第である。
今年もいい映画をたくさんみたいものである。
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