7月の本棚
7月の読書
ちょっとだけ、有川浩に嵌った7月であった。
☆☆☆ 走れウサギ (下) 白水Uブックス (65) ジョン・アップダイク
ウサギはどこに行くのだろうか。
☆☆☆☆ トッカン―特別国税徴収官― 高殿 円
公務員小説は少ないような。
定番の展開なので、安心して読める。
爽やかで頼もしいお仕事小説だ。
ふたりのこれからが気になる。
☆☆☆☆ クジラの彼 (角川文庫) 有川 浩
甘い、甘すぎるくらい甘いラブラブ小説集である。
2~3編までは微笑ましく読んだけど、その後は、少し胃もたれ気味。
海の底の前後の話が面白く、是非、「海の底」を読んでみたいと思う。
「空の中」の後日譚もあり、自衛隊シリーズ、是非読んでみたいと思わせる。
☆☆☆ 虹の岬の喫茶店 森沢明夫
心暖まる物語集、岬の突端にある喫茶店を舞台に、様々な人々が巡り会っていく、そこにドラマがある。
十数年にわたる物語、他の部分も知りたい。
☆☆☆☆ 塩の街 (角川文庫) 有川浩
突然塩になる、奇抜な設定と甘い恋の物語、見事に描いている。
まあ、甘いけど。
☆☆☆☆ チヨ子 (光文社文庫) 宮部みゆき
ちょっとぞくっとする短編集。
過去の惨事が雪とともに蘇る「雪娘」
秘やかで、哀しい幽霊の物語「おもちゃ」
楽しく可笑しい話だけど、少しゾッとする「チヨ子」一つ目の国では私達は化け物になるのだ。
怖いような、そうでもないような、いしまくら読んでいると現実と妄念の狭間で揺れてしまいそうになる「聖痕」
どれも佳作である。
☆☆☆☆ ブラッド・プライス―血の召喚 (ハヤカワ文庫FT) タニア・ハフ
本の表紙がちょっとラノベっぽいのが残念だけど、女探偵と端正な吸血鬼の組み合わせが面白く、楽しめた。
なのに、次が出ない。残念。
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