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2012.07.10

2012年6月の本棚

6月の本棚

有川浩を数冊読んだ。甘くて、ちょっと切ない。まとめ読みをすると、ちょっと凭れる。
高橋和巳が秀逸。素晴らしい。
野口卓氏は、これから本当に楽しみ。

☆☆☆☆☆  悲の器  高橋和巳

今さらながらの高橋和巳である。
書店でも見かけることが少なくなってしまった。
この本をこの歳になって読むことができて、それはそれでよかったと思える。
渺漠たる孤影が晦渋な文章から屹立してくる。
難解な思弁が主人公の孤独を際立たせるのだ。

☆☆☆☆☆ 猫の椀  野口 卓

短篇もうまい。巧みだ。
幻想的な「猫の椀」
落語の一編のような「閻魔堂の見える所で」
人情の機微「糸遊」「えくぼ」
怪奇な物語「幻祭夢譚」どれも素晴らしい。

☆☆☆☆☆ 証拠  ディック・フランシス


素晴らしく楽しい、哀しい孤独な男が事件と対峙して、新たな出会い、新しい人生を歩み始める。
いささかマンネリかもしれないが、そこが毎回工夫もあり楽しい。
今回は騎手になれなかった男が酒店を切り盛りし、そこから話が始まる。
冒頭の悲惨な事故、深まるなぞ、クライマックスの緊迫感、素晴らしいミステリ、読み物である。

☆☆☆☆  殺しの報酬 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-7 87分暑シリーズ)  エド・マクベイン

私が生まれた年に書かれた小説である。
しかし、まったく古さを感じさせない。それは、普遍的なことを書いているからなのだろう。
犯人の思わぬどんでん返し、読んで飽きないのである。
コットン・ホースはやりまくりすぎだろうと思うが。

☆☆☆☆  史上最強の内閣  室積光


相変わらず、面白い。
読み終えたときのカタルシス。
震災前に書かれた本書、震災の時もこの史上最強の内閣がいて欲しかった。
そして今も……。

☆☆☆☆  三匹のおっさん  有川浩

もう、この手の話は大好きである。
還暦過ぎのおっさんたちが、それぞれの特技を生かしてこざかしい小悪党たちとやり合う。
それはもう、爽快で楽しい。
サイドストーリーとして高校生の純愛もあって読み飽きない。

☆☆☆   三匹のおっさん ふたたび  有川浩

ご近所のヒーローものは楽しい。今回は大活躍というより、人間関係の機微を描くという感じか。

☆☆☆☆  レインツリーの国 有川浩

甘い甘い恋愛小説である。
しかし、人を描く姿は辛辣だ。
辛らつな言葉を愛情深く並べてゆくのである。
少し、お互いがワガママな20代の健全な付き合いがとても清々しい。

☆☆☆   図書館戦争  有川浩

図書を守るための戦争、という発想は抜群に面白い。
しかし、甘い、あまあまの恋愛ものである。
ただ、この一言はいいねえ。
「僕たちはためになるから本を読むのではなく、自分が興味のある本を楽しみたいから読みます。読書がためになるのは、楽しんで読んだ本で感銘を受けたり知識を得たりするからだと思います。」p279 
中学生がフォーラムでアンケート結果を発表したときの一言。
まあ、楽しみの読書はそれに尽きる。

あと、漫画も数冊

○○○○ ちはやふる(16) 末次由紀

○○○○ GANTZ(34)  奥 浩哉

○○○○ 進撃の巨人(7) 諫山創

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