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2013.03.13

ディベートの立論の作り方(簡易版) その1 これからディベートをはじめる人のために

これからディベートをしてみよう、勉強してみよう、という人のために

ごく簡単に、ディベートの立論の作り方です。

これまで、メールマガジンに載せたものの概略版です。

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 今年のディベート甲子園(全国中学高校ディベート選手権大会)、中学論題を題材にお復習いをしておきましょう。

●論題を分析する

 議論をするためには、何を論じるのか、議論のテーマを分析しておきます。
 ディベートでは論題をまず、分析します。
 論題は、何を論ぜよと問うているのかを考えるのです。

今年2013年 ディベート甲子園、中学生の論題は
「日本は飲食店にドギーバッグの常備を義務づけるべきである。是か非か」です。

 日本とは、何を指すのか
 飲食店とは、どのようなものなのか。
 ドギーバックとは?
 義務づけるとは、どういうことなのか。

 中学の論題は付文もあるので、これも参考に考えます。
 ・ドギーバッグとは自分の食べ残した料理を持ち帰るための容器をいう。
 ・客が店または自分のドギーバッグの利用を希望した場合、店は応じなければならない。
 ・客は自己の責任において持ち帰るものとし、持ち帰りによって生じた問題について店は責任を問われない。

 日本全国で、飲食店、食堂、レストランなど何らかの食事を提供する店は、ドギーバッグ、持ち帰り用の袋を用意しておかないといけない、義務となる、このような政策が実施されたら、どのようなことが起こるのか?

 と読み下すことができます。

●基本の用語を調べる

 論題が何を求めているのかが分かったら、議論の前提となる知識・情報を収集します。
 
 ネットの検索では「~とは」検索が有効です。

 飲食店とは

「飲食店(いんしょくてん)は、食品衛生法第3条でいう「食品等事業者」の一種。同法は「食品等事業者」を「食品もしくは添加物を採取し、製造し、輸入し、加工し、調理し、貯蔵し、運搬し、もしくは販売することもしくは器具もしくは容器包装を製造し、輸入し、もしくは販売することを営む人もしくは法人または学校、病院その他の施設において継続的に不特定もしくは多数の者に食品を供与する人もしくは法人をいう。」と定義している。
日本標準産業分類では「大分類M-飲食店、宿泊業」の中で「飲食店とは、主として注文により直ちにその場所で料理、その他の食料品または飲料を飲食させる事業所をいう。また、百貨店、遊園地などの一区画を占めて飲食店が営まれている場合、それが独立の事業所であれば本分類に含まれる。」としている。
飲食店を営業するためには、食品衛生法第52条の規定により、都道府県知事の許可(窓口は保健所)を受けなければならない。」
ウィキペディアより。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97

 この段階では、資料の信憑性はあまり気にせず、集めていきます。

 他にも、
 義務化とは、どのような事をさすのかも考えます。

●リンクマップを作る

 およそ、論谷関する基本の知識を得たら、この論題から生じるであろう、メリットやデメリットを考えてみます。
 メリットやデメリットを考えるときには、リンクマップを描いていきます。
 図解することで、全体を把握しやすく、論理展開を理解しやすくなります。

 この作業は、「コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.72~73」
 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html を参照してください。

 ばかばかしいとおもうようなメリットやデメリットでも、なんでも出します。

 この時点では、質より量です。

 リンクマップ 以降は、次回に

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・仮の立論を作る
・調査する
・立論に対して、質問、反論を考える
・立論を完成させる

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公開の講座もあります。

※ディベート入門講座
※ロジカルプレゼンテーションの基本講座

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