2013年10月の読書
2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3491ページ
ナイス数:39ナイス
英国一家、日本を食べるの感想
日本を食を外から見ると、また新鮮である。多様な食文化の中で育ったことに改めて感謝したい。 ただ、札幌のラーメン横町は、美味しいけど、それ以外のところにも美味しい店はあるので、ラーメン横町で終わって欲しくなかったなあ。
読了日:10月1日 著者:マイケル・ブース
凍花 (双葉文庫)の感想
最強の三姉妹! と自負し、自慢の姉たちがこわれた時、末っ子は見知らぬ姉を捜し始めるのだ。 美しく完璧だった長姉が次女を殺してしまったところから物語ははじまる。 なぜ、姉は次女を殺してしまったのだろう。 重く、切ない話だ。 そして、哀しい。 夜の終わりに読み終えたい本である。
読了日:10月2日 著者:斉木香津
恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIESの感想
ラブストーリーを読んでいるというのは、少し照れくさいものだ。この歳になると。しかし、村上春樹があとがきで述べているように、「時として冷え冷えとする我々の人生を、暗がりの中のたき火のようにほんのりと温めてくれたりもする」のである。甘いお話から、少し苦みのきいたお話まで。「愛し合う二人に代わって」「L・デバートとアリエット――愛の物語」「ジャック・ランダ・ホテル」「モントリオールの恋人」「恋するザムザ」がお気に入り。順に苦くなってくる。各編の終わりに付いている編著者の甘苦判定も興趣がある。
読了日:10月10日 著者:
図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)の感想
この本のあとは、何を読めばいいのか……。面白すぎた。のめり込んでしまった。
読了日:10月11日 著者:小野不由美
清須会議の感想
参ったなあ。三谷幸喜にやられた! 行間から登場人物たちの息づかいが聞こえる。
読了日:10月17日 著者:三谷幸喜
木曜組曲 (徳間文庫)の感想
すまなかった…… 恩田陸は、最後がなあ……、と幾度かの落胆を味わい、しばらく遠ざけていた。 読書会で紹介され、貸していただいた本、正直「恩田陸だからなあ」と斜に構えて読み始め、途中から座り直し、最後は正座をして読み終えました。 面白い、最後までわからない、わかったらもう一度読み返したくなる。 本棚に漬け込んでいる恩田陸本を取り出してみようかな。
読了日:10月21日 著者:恩田陸
第三の男 (ハヤカワepi文庫)の感想
大戦終了後、占領下にあるウィーンを舞台に、友人の死に不審を抱いた作家が一人、荒廃し薄汚れ、複雑な政治状況下の街を往く。友人は本当に事故だったのか、第3の男は……。コミックリリーフと恋路を挟み、終幕に向かって一気に話は進む。流れるような場面転換に少し戸惑うけれど、それはそれとして映画のようだと楽しめるのである。
読了日:10月24日 著者:グレアムグリーン
セオイ (ハヤカワ文庫JA)の感想
あなたの人生を背負い、というフレーズがいいねえ。なんともほのぼのとした物語なのかと思っていたら、あに図らんや、最後は息もつかせぬアクションであった。なかなかの新人の誕生である。
読了日:10月25日 著者:丈武琉
妖かしの子 (ハルキ文庫 ち 2-2)の感想
なかなか楽しいです。時代劇ファンタジー、異界の物語。夏野の成長物語であり、蒼太の成長物語である。剣士として生きるのか、それとも女性として生きるのか、惑う夏野。妖しと人の間で、生きることを見失いそうになる蒼太。血なまぐさい活劇を挟み、二人の物語がすすむのである。
読了日:10月28日 著者:知野みさき
いちにち8ミリの。 (双葉文庫)の感想
なんとも楽しみな作家である。三つの短篇が収められた本書。一番好きなのは「手裏剣ゴーラウンド」遊園地に本物の忍者が……。「ゴリずらの木」は最後の数行が素敵。「いちにち8ミリの」は、ファンタジックで切ないお話。
読了日:10月30日 著者:中島さなえ
全部抱きしめて (実業之日本社文庫)の感想
う~む、続編から読んでしまった。「情事の終わり」の後日譚である。これから読んでもまったく大丈夫だった。しあわせになることは、どういうことなのだろう、とかいろいろと考えさせられる。そして、やっぱり女性の心持ちはわからないなあ、と嘆息してしまうのだ。「そういうことじゃないの」とか「全然わかっていない」とか「どうしてそうなるのよ」と女性から言われた男性は、心して読むがいい、と思うのです。男と女の間には深くて昏い河がある、としみじみと思うのです。
読了日:10月31日 著者:碧野圭
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