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2013.12.27

資料は読みやすいに限る、ということ

 素早く読めるかどうか、というのは素早く読める文章で書かれているかどうか、書き手の責任もある、と思う。仕事で大量のドキュメント(資料)を短時間で読みこなさなくてはならないとき、文章によって、読みやすさが違うなと思うのである。どんなものが読みやすいかというと、パラグラフライティングされたものはぐんぐん読めるのである。そうでないものは、意味をくみ取るのに苦労させられるのだ。


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 ディベート研修の資料を作ったりするときに、大量のドキュメントに目を通す。ドキュメントは各種のレポート(○○総研レポートなどなど)や記事(新聞や雑誌)、あるいは各種の書籍だったりと様々だ。

 どのくらいの量かというと、多いときでA4に印刷して(400字詰め原稿用紙3~4枚分の文字量がある)を数百ページである。ディベートのテーマに関連する新聞記事を2~300ページ、雑誌の記事や各種レポートを1~200ページ、書籍は何十冊かになる。

 この量を三段階に分けて1~2週間で読むのである。最初の段階では、A4一枚当たりにかける時間は、ほんの数秒である。さっと目を通して、チェックを入れるのである。チェックしたものは、少し時間をかけて読み、最終的に精選したものをじっくりと読むのである。

 最初のチェックの段階で、さっと読んでも内容がすっと入ってくる文章がある。精読しても何が書いてあるのか皆目見当の付かない文章もある。

 すっと内容が入ってくる文章は、パラグラフライティングの技法に沿って書かれている。それには次の三つの特徴がある。一つは、最初に全体像が示されている。二つ目は、段落の最初にポイントが書かれている。そして、三つ目は、一文が短い。新聞記事がほぼこの作りになっている。見出しとリード文で、記事が言わんとしていることの全体がわかる。段落毎にポイントがあり、一文は簡潔である。レポートや論文の一部がこのように書かれている。本当に読みやすい。

 読みにくい文章は、読みやすさの反対の特徴がある。最後まで読まないと何が言いたいのか、書かれているのかわからない(例えば、天声人語とか)。段落が適当で、段落毎のポイントもわからない。そして、一文が長い。例えば「女の子がかぶっていたクリーム色の帽子が風に吹かれてヒラヒラ舞ながら川を越えてとんでいって落ちた草原に咲いていたレンゲ草の花を一本胸にさした女の人を見たら胸がドキリとした。」(つばさ高校日英ディベート ライティングのテキストから)

 素早く読めるかどうか、というのは、読み手のスキルもあるけれど、書き手が読み手を意識して書いているかどうかも重要だ。特に、楽しみの文章ではないもの(小説やエッセイの散文、詩歌等の韻文を除く文章)は、読むときに負担にならない文章を書くようにして欲しい。読み手としては、切にお願いしたい。

 もちろん、楽しみの文章は、読みやすさの工夫なんかいらない。推理小説の冒頭に全体像が示されたら、楽しみがなくなってしまう。「新宿で凶器不明の謎の殺人事件が次々と起こる。刑事河豚島は、執拗に捜査を続け、わずかな塗料の手がかりから犯人を模型愛好家の茂田井と特定する。……」なんて書かれた日には、もう読む気がしないもの。

――2005年12月 メールマガジン リーディングフィールズ掲載――

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