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2016.07.30

57歳の僕は、独り身の若き、あるいはもう若いとは……の友人知人その他に言いたい、赤いゴム紐、それも強力なのにするんだと

姉の結婚 全8巻完結セット (フラワーコミックスアルファ)

 

彼女をはじめてみたのはいつだったのか、いまでは定かではない。

ただ、気がつくと、いつもわたしの視界の中に彼女はいた。

 

わたしはビジネススキルの講師をしていた。

ロジカルシンキングとかプレゼンテーションとか

そして、ディベートの。

彼女は、わたしが講師を務めるディベートの研修、講座に参加していた。

教員向けの講座、一般向けの講座、公民館での講座などなど。

どこでもよく見かけたのだ。

 

いつもいるから、気がつき、何かと話をするようになり、

彼女と話をすることが普通になり、

月に一回くらいだった出会いが

週に1回になり

3日になり

そして、

毎日になった。

 

毎日になって20年以上になる。

 

彼女とは、わたしの妻のことである。

 

当時を振り返って、

「わたしのストーカーみたいなことしていたよね」というと、

妻は言下に否定する

「その頃は、ディベートを勉強したかったの。勉強のためにディベートの講座を受けたら、たまたまそれがあなたが講師だったのよ」と。

う~む、そうだったのか?

真相は、闇の中だ。

 

出会いは、偶然だった。

その後のつきあいは必然になり、

結婚は当然だった。

 

最初の出会いの時に、私たちの間には細く頼りない赤い糸があったのかもしれない。

たまたまその糸の両端を握り合ったのだろう。

何度か会ううちに、その細く頼りなかった糸は太くなり、

強力なゴム紐のように二人を結びつけた。

離れようとしても、あるいはたまたま離れることになりそうになっても、

強力なゴムに引き戻され、さらに緊密に結びつくことになる。

 

身近で結婚したカップルを見ていても、

二人を結婚に結びつけたのは、赤い糸ではなく、赤い強力なゴム紐であると思う。

 

わたしが主催するサークルでは、何組かゴールインした。

その二人の出会いの場面に遭遇した時、

二人は確かに微かな細い赤い糸の両端を握りあったように思う。

お互い初めて会うのに、なぜか息の合っている様子だったり。

交わす目配せが、どうにもハート型のようだったり。

その頼りない糸を太く、強力にしていくのは偶然か、二人の努力なのかはわからないけど。

結婚する間には、どうにも力強いゴム紐のようになっている。

 

残念なことに、せっかく頼りなく漂うような細い赤い糸を見つけたのに、

手放してしまう輩や

細いからしっかりと強くしなくてはいけないのに、切ってしまう愚か者もいる。

折角のチャンスなんだから、しっかりと糸を握れ、と歯がゆい思いもする。

 

あるいは、折角強力なゴム紐になったのに、それを断ち切ろうとする第三者もいたりするから、油断はできない。

 

 

「姉の結婚」という物語は、凛とした一人の少女が浜辺を歩くシーンからはじまる。彼女の後を小太りの冴えない少年が歩いていく。

二人は同級生なのか。

 

そのシーンから一転して、アラフォーの岩谷ヨリ、東京での生活と実りのない恋に疲れ、九州のある町に帰ってきた。

彼女は町の図書館に勤めている。

もう、結婚も恋愛も諦めた。静かに暮らしていくことにしていた。

その図書館に、一人の青年が現れる。

彼の行動はどうも不審だ。

彼女がそれを咎めると……

 

これは、ただのボーイ・ミーツ・ガール物語ではなかった。

アラフォーだから、ボーイでも、ガールでももちろんないのだけれど。

 

少年の頃、ひっそりと握った赤い糸の端を離すことなく握り続けた男の物語なのだ。

主人公は、岩谷ヨリという女性だけど。

 

この物語を紹介してくれた友人は、「真木先生がいいのよ」と目をハートにしていた。

わからなくもない、イケメンでそれなりの社会的地位もあり、何より一途だ。

 

赤い糸は、最初から小指に結ばれているわけではなく、漂うようなものなのだ。

その一の端を掴むのだ。掴んだら、離すな。

そして、太くしろ。

と、この物語は語っている、ように思う。

もちろん、反対の端を相手が握っていたなら。

 

 

この物語は、できれば連休の最初に日、昼下がりから読みはじめたい。

そして、夜に読み終えたなら、

同じ読み終えた人を誘って、語り合おう。夜を徹して。

真木の一途さは、

ストーカーなのか

それとも愛情の発露なのか、

ヨリは、……。

 

語りたい余白が多いのだ。

一人読み終え、嘆息して終わるのは、

惜しい。

寂しい。

 

わたしは他の人に聞いてみたい、できれば女性の方に。

彼が言った「今日は○○期ですか」は、有効なのかどうか、とか。

 

8巻、一気読みです。

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