○○で困ったら、研修講師をしてみよう!
それはもう苦しかった。治まったと思ったら、一瞬でぶり返す。
火曜日に突然はじまった。それはいつも突然はじまる。誰もが、9割5分ぐらいの人が一度ならず経験していることだ。
慌てることはない。
何だこれはと思いつつ、一定の対処法を用いれば、治まるものである。
還暦も過ぎていれば、かなりの経験者だ。ベテランといってもいいかもしれない。
ベテランは突然の事態にも落ち着いて対処できる。
それのベテランである私は、落ち着いて、「これまで何度も遭遇したことがある。しかし、あれで十分対処できる」という確信があった。そうだ、私の対処法でこれまで乗り越えてきた。乗り越えることができなかったことはない。乗り越えられなかったら、今頃はギネスブックの片隅に載ってしまってに違いない。
しかし、今回は手強かった。
いつもの手が通用しないのだ。
火曜日は「なんか、やっかいだなあ」と思いつつ、それと付き合っていた。
寝る時まで続いていたのだが、寝ている間は、治まっていたようだ。
水曜日、起きたときには治まっていた。
長い戦いは終わりを告げたのだ……
と、安心したところに、すぐやってきた。
何だ、まだ治まっていないのか。
まとわりつく小さな羽虫のように、それほどの害はないけれど、煩わしい。
なんとかしなくてはいけない。
これまでの方法がダメなら、他を試すしかない。
調べてみると、一見するとおかしな方法があるようだ。
両耳の穴に指を突っ込み強く押す。
いやいや、これは人前ではできないだろう、と思いつつ仕事部屋でひっそりと試してみた。
これが……
効かない!
それなら、腹式呼吸と組み合わせて、「耳穴の呼吸壱ノ型」!
水曜日は終日、やっかいだなと思いつつ仕事をして、休憩時間に「○○の呼吸、弐ノ型」とか治める努力を続けていた。
かなり焦ってきた。
今日は在宅仕事だからいいけれど、明日木曜日は研修がある。オンラインではあるが、相手先の施設設備を使って行う。外で他人と、クライアントと会わなくてはいけないのだ。
治めなくては、仕事にならない。
しかし、水曜日も治まらないままだった。
これほど長く続くと、不安になってくる。
他の理由もあるのではと調べると、さらに不安が増してしまった。
見なかったことにして、翌朝は早朝出立なので、早々に床についた。
木曜日、もちろん朝からそれは襲ってきた。やれやれ。
こんな状態で講師が務まるのだろうか。不安が募る。
クライアントの施設に着き、治まらないまま、担当の方々と挨拶を交わし、機材をセッティングした。
やれやれ、ちょっと大変そうだ。いっぱいの水を飲み、ヘッドセットをつけ、マイクをテストし、研修をはじめた。
「おはようございます。今日と明日皆さんとディベート研修をします、西部です。よろしくお願いします……」と声を出していく。
夕刻、その日の研修を終えたて、担当者からこういわれた。
「話しはじめたら、治まりましたね。朝はどうなるかと思っていましたが……」と。
そう、研修をはじめたら、2日の間何をやっても止まらなかったシャックリが止まったのだ。
やれやれ。
シャックリの原因は定かではないようだ。
横隔膜の痙攣なのだが、なぜ起こるのか諸説ある。
止めるには、深呼吸をする、水を飲むなどで、横隔膜をなだめる。
もうひとつ迷走神経を刺激するのも有効らしい。耳の穴に指を突っ込むのは、迷走神経を刺激するとのこと。
ということは、研修講師をするとことは、迷走神経を刺激することなのかもしれない。
教訓:シャックリを止めたかったら、研修講師として話をしよう。
シャックリで困ったときには、是非、お試しください。
#ディベート研修 #止め方 #迷走神経 #2日間も治まらないと困る #講師の業 #なぜか止まる
火曜日に突然はじまった。それはいつも突然はじまる。誰もが、9割5分ぐらいの人が一度ならず経験していることだ。
慌てることはない。
何だこれはと思いつつ、一定の対処法を用いれば、治まるものである。
還暦も過ぎていれば、かなりの経験者だ。ベテランといってもいいかもしれない。
ベテランは突然の事態にも落ち着いて対処できる。
それのベテランである私は、落ち着いて、「これまで何度も遭遇したことがある。しかし、あれで十分対処できる」という確信があった。そうだ、私の対処法でこれまで乗り越えてきた。乗り越えることができなかったことはない。乗り越えられなかったら、今頃はギネスブックの片隅に載ってしまってに違いない。
しかし、今回は手強かった。
いつもの手が通用しないのだ。
火曜日は「なんか、やっかいだなあ」と思いつつ、それと付き合っていた。
寝る時まで続いていたのだが、寝ている間は、治まっていたようだ。
水曜日、起きたときには治まっていた。
長い戦いは終わりを告げたのだ……
と、安心したところに、すぐやってきた。
何だ、まだ治まっていないのか。
まとわりつく小さな羽虫のように、それほどの害はないけれど、煩わしい。
なんとかしなくてはいけない。
これまでの方法がダメなら、他を試すしかない。
調べてみると、一見するとおかしな方法があるようだ。
両耳の穴に指を突っ込み強く押す。
いやいや、これは人前ではできないだろう、と思いつつ仕事部屋でひっそりと試してみた。
これが……
効かない!
それなら、腹式呼吸と組み合わせて、「耳穴の呼吸壱ノ型」!
水曜日は終日、やっかいだなと思いつつ仕事をして、休憩時間に「○○の呼吸、弐ノ型」とか治める努力を続けていた。
かなり焦ってきた。
今日は在宅仕事だからいいけれど、明日木曜日は研修がある。オンラインではあるが、相手先の施設設備を使って行う。外で他人と、クライアントと会わなくてはいけないのだ。
治めなくては、仕事にならない。
しかし、水曜日も治まらないままだった。
これほど長く続くと、不安になってくる。
他の理由もあるのではと調べると、さらに不安が増してしまった。
見なかったことにして、翌朝は早朝出立なので、早々に床についた。
木曜日、もちろん朝からそれは襲ってきた。やれやれ。
こんな状態で講師が務まるのだろうか。不安が募る。
クライアントの施設に着き、治まらないまま、担当の方々と挨拶を交わし、機材をセッティングした。
やれやれ、ちょっと大変そうだ。いっぱいの水を飲み、ヘッドセットをつけ、マイクをテストし、研修をはじめた。
「おはようございます。今日と明日皆さんとディベート研修をします、西部です。よろしくお願いします……」と声を出していく。
夕刻、その日の研修を終えたて、担当者からこういわれた。
「話しはじめたら、治まりましたね。朝はどうなるかと思っていましたが……」と。
そう、研修をはじめたら、2日の間何をやっても止まらなかったシャックリが止まったのだ。
やれやれ。
シャックリの原因は定かではないようだ。
横隔膜の痙攣なのだが、なぜ起こるのか諸説ある。
止めるには、深呼吸をする、水を飲むなどで、横隔膜をなだめる。
もうひとつ迷走神経を刺激するのも有効らしい。耳の穴に指を突っ込むのは、迷走神経を刺激するとのこと。
ということは、研修講師をするとことは、迷走神経を刺激することなのかもしれない。
教訓:シャックリを止めたかったら、研修講師として話をしよう。
シャックリで困ったときには、是非、お試しください。
#ディベート研修 #止め方 #迷走神経 #2日間も治まらないと困る #講師の業 #なぜか止まる