※男子たるもの、子どもができたら育児に参加してはいけない、まして手伝うなど以ての外だ。決してイクメンになってはいけない。※
朝活での雑談でのことだった。新聞記事をもとに話をする朝活、子育てがしにくい日本が話題になった。
新米パパさんがいたので、先輩パパとして、ついタイトルのようなことを言ってしまったのである。
「子どもができたら、男親は育児に『参加』してはいけない。ましてや育児を『手伝う』などもってのほかだ。決して『イクメン』になってはいけない。
参加する、ということは、「今日は不参加です」とか、選択の余地があるかのような言葉である。育児には時々参加したり、不参加だったりはできない。子どもが育つ間に、休みはないのだ。
手伝うということは、何らかの主体があって、それを助けるということである。つまり、自分が主体ではないのだ。自分の仕事を「手伝う」という人はいないだろう。自分の仕事は「する」だ。育児はするのだ。他人の子どもの面倒を見たりするなら「手伝う」と言えるかも知れない。しかし、自分の子どもことを、どうやって手伝うのだ。自分のことは「する」のだ。
イクメンは、育児をする男性が珍しいから、あえてつけられた名称だ。「イクメン」と言われることをとか思ってはいけない。考えてみると育児をする女性を「イクウーマン」などと呼ばない。なぜなら、当然のことだから。当然のことをしている人は、特別な名称では呼ばない。特別な名称を与えられると言うことは、当然のことをしていない者だからだ。つまり、当然のことなのに、偉そうにやっているだけの、傲岸者である、と自ら認めることになる。
誰かが子どもにミルクを与えていたら、その間は何もできないのだから、別のものが家事をする。おむつを替えるのは、近くにいる者だ。夜泣きをすれば、体力のある方があやせばいいのだ。
育児は親がするものだ、参加することでも、手伝うことでも、ない。するのだ。当たり前ことだから、あえて名称などいらない。名をつけるならもう付いている、「親」だ。
だから、男子たるもの、子どもができたら育児に参加してはいけない、ましては手伝うなど以ての外だ。決してイクメンになってはいけない。「親」になるのだ。」
年を取ると説教臭くなって、困ったものである。やれやれ。
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