心と体

2009.10.10

2009年9月の読書について

☆☆☆☆☆しがみつかない生き方――「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
                      香山リカ               幻冬舎
 香山リカしの本は何冊か読んだが、本書は力の入った一冊である。
 それまでの本が力が入っていなかったのかどうかはわからないが、この本は彼女の真摯な訴えが、心のこもった文章が響くのである。
 「恋愛」や「子ども」「人生の意味を問うこと」や「仕事の夢」とかにしがみつくな、と彼女は説く。
 自己啓発本的には噴飯ものの主張をしているのである。
 仕事にはやり甲斐がなければいけないとか、人生の意味を問うても答えはない、とか……。
 特に出色なのが、「努力することが必ずしも結果に結びつかない、その現実を受け入れよ」といこと。
 努力は何らかの結果に結びつくはずだ、と思うのだが、人生は有為転変、突然の事故、病でそれまでの計画が狂ってしまうこともある。
 そうなのだ、こうすれば、「絶対に」こうなる、ということはないのである。
 絶対がないこと、必ずということがないこと、を受け入れることから普通の幸せがあるというのだ。
 さらにはやりの勝間和代氏へも言及する。「断る力」でなく、「耐える力」だという。
 勝間氏のように絶え間なく依頼が来る人は「断る」ことも可能だろうが、普通は依頼が来ない状態に「耐える」ことだというのだ。
 その通り、断るほど依頼が来てほしい。「耐える力」が試されているのだ。やれやれ。

 REBT(旧名論理療法)でいうところの、無条件の受け入れということではないか。
 こうでなければならない、と絶対的条件をつけるから苦しくなるのだ。
 あるがままを観て、受け入れるところからはじまるのだ。
 こうでなくては、「カツマー」にならなくては、と苦しくなった時に一読あれ。

☆☆☆☆☆素浪人横町 人情時代小説傑作選  池波正太郎 山本周五郎 滝口康彦 他 新潮社
 浪人を主人公とした選集である。選者の選択眼が素晴らしく、どの作品も読み応えがある。
 特に滝口康彦の緊迫した短篇は胸に迫るものがある。
 山本周五郎の「雨上がる」もしっとりとしていて良かった。

☆☆☆  ハリウッド警察特務隊       ジョゼフ・ウォンボー         早川書房
 巧みな構成、鮮やかな人物描写、ハリウッドの街角が生き生きと行間からたちのぼる。
 小さな事件が積み重なり、一つへと集約していくのは前作と同じ。
 警官群像を描きながら、一つの事件を、人生を浮かび上がらせる。素晴らしい作品だ。

☆☆☆  ころころろ            畠中恵                新潮社
 相変わらずうまい、そして少しずつ世界が広がっている。
 白沢の夢の話、若旦那の目の話、今までにない趣向で楽しませてくれる。

☆☆☆☆ 武士道エイティーン        誉田哲也               文藝春秋
 武士道シリーズの完結編? 
 人生の岐路に立つ彼女たち、それぞれの道に進んでいくのだが、彼女たちを取り巻く人々の物語もはさまれ、物語の奥行きが深まっている。
 その後のその後を読んでみたい。
 武士道サーティン、フォーティン、エイティンとかね。

☆☆☆☆ 買おうかどうか          岸本葉子               双葉社
 岸本さんのエッセイは、かわいらしい。私と同世代の女性のエッセイを表するには適切とはいえないかもしれない。だが、彼女のこだわりや一つのものに熱中してしまう様子は、微笑ましく、愛らしいのである。
 買うかどうか、買ってみたらどうだったのか、を描いているだけなのだけれど、文章に引き込まれてしまうのは、さすがです。

☆☆☆  裁判長!ここは懲役4年でどうすか 北尾トロ               文藝春秋社
 北尾トロのルポルタージュは、何とも腰の引けているところがいい。
 暑苦しい情熱とか鋭角な正義感とかドロドロとした怨念とかがない。
 何となくやってみたら、こうでしたというのが心安く、心地よいのだ。
 何となく裁判を傍聴したら、こうでしたというルポである。
 大事件でもなく、ベタ記事にすらならないような裁判に人生が垣間見える。
 傍聴者が多かったら張り切る裁判官や検事、反省すると言いながら、どくろマークの服を着てくる被告人、泥沼の離婚裁判、うごめく怪しい傍聴マニア等々。
 裁判員になる前には読んでおきたい一冊だ。

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2009.05.21

……浮気な私

 馴染んでいたのに、新しいのに心変わりする、それはいささか後ろめたい。
 しかし、新しいのは甘美なである。

 パソコンの最初はMacだった。
 やむなくWindows系のパソコンに乗り換えたときは、胸が痛んだ。
 今も、パソコン売り場ではMacを眺めてしまう。

 携帯電話は最初はPHSだった。ただで配っていたから、手にしたのだが、auに変えたときは、番号が090~になって嬉しかったものだ。

 数年通っていた美容室から15分カットに変えたとき、美容師さんに済まないなあ、と思ったものだ。

 そして、馴染みのリラクゼーションサロンではないところにいってみた。
 どうしても首が痛く、肩も張り、背中も辛かった。
 妻にサロンパス系の膏薬を貼ってもらい、痛み止めを飲んでも収まらなかった。
 授業中も気になった。
 これはまずいと思い、マッサージを受けようと思ったのだ。
 いつも行くところは、授業のある高校からは遠く、担当の人の出勤状況も分からない。
 ならばと移動途中に見つけたトータル整体骨盤サロンなるところに入ったのだ。
 
 担当してくれた整体師さんは女性の方で、私の脂肪過多の身体を取り回せるのかと心配したが、まあ、それは杞憂だった。
 身体をチェック、左右のバランスが崩れている、と指摘される。
 確かに、左が痛い、それが終わると右というように、何だか痛みが左右交互に起こっている。

 まずは首の筋肉を緩める。飛び出していた背骨が引っ込む。最初、触られると痛くて泣きそうになっていたのに、施術後は首の痛みが消えていた。
 次は、背骨をボキボキと鳴らす。気持ちがいい。
 骨盤のゆがみを整え、背中の筋肉のマッサージをしてもらう。
 いやあ、あっという間に施術は終わってしまったけれど、痛みも消えてしまった。

 このサロンがクセになりそうである。
 これまでいっていたところも、担当の人がとてもうまく、癒された。
 娘と同い年くらいのお子さんがいるので、子供の話もできて楽しかった。

 しかし、整体特有のバキバキは心地よく、魅力的である。
 迷うなあ。
 まあ、何はともあれ少し運動しなくては、と思うのではある。

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2009.05.13

こんな時代だから、心の健康を保つ――5月23日(土) メンタルタフネス講座~ストレスに負けない、しなやかな心になるために

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   ストレスに負けない、しなやかな心になるために
  ※ メンタルタフネス講座 ※
 
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■日時■ 2009年5月23日(土)10:00~17:00

■会場■ 東京・足立区 北千住 東京芸術センター 9階会議室
     http://www.art-center.jp/tokyo/
     北千住駅 西口より徒歩10分

■費用■ 20,000 円(税込)

■こんな方にお薦めです■
日頃、ストレスやプレッシャーを感じている方
うまく気分転換ができない方
メンタル面に関して、興味を持っている方
メンタルタフネス研修を考えている企業研修担当の方

■内容■ 

メンタルタフネス講座では、「しなやかな心」の有り様を身につけます。
ストレスやプレッシャーに負けない「しなやかな心」の有り様を身につけます。
私達は、様々なストレスやプレッシャーに曝されています。
ストレスやプレッシャーで、過度の不安や怒りや自己嫌悪に陥っていませんか?
過剰な感情は、私たちを振り回してしまいます。
不安にさせたりや憂鬱な気分にしたり、怒りを誘発したり・・・
過剰な感情をコントロールし、感情に振り回されず、前に進む方法を身につけましょう。
・ストレスとその反応
・思考・と感情を理解する
・感情の源泉を探る
・感情を分ける~良い感情(ポジティブ)・悪い感情(健全なネガティブと不健全なネガティブ)
・不健全なネガティブな感情が私達を惑乱させる
・不合理な信念が不健全でネガティブな感情を生む
・自滅的な行動をしないために
・健全な感情に導く

■定員■ 16名(定員になり次第締め切ります)

■講師■
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 西部直樹(産業カウンセラー・論理療法士)

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 左口絹英(産業カウンセラー・論理療法士)

■申込■ 下記の申込書式をコピー&ペーストして、kouza@nands.net     までメールでお申し込みください。

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講座名:メンタルタフネス講座 2009年5月23日(土)開催
※お名前:
※フリガナ:
※個・法:個人 法人 (該当するものを残す)
※領収書:必要 不要
・領収書宛名:(必要な方だけ)
※メール:
年齢:
郵便番号:
住所:
電話:
※参加動機:

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●お申し込みから受講まで

 お申し込み
  ↓
 申込確認と受講料のご請求書をお送りいたします。
  ↓
 申込確認と受講料のご請求書(添付ファイル)を返送いたします。
  ↓
 受講料を請求書到着請求書記載の期日までにお振り込み下さい。
  ↓
 正式なお申し込みができた方には、
 開催の約1週間前に、ご案内のメールを送信します。
  ↓
 受講いただきます

●キャンセルポリシー
 ※ 原則としてお申し込み後のキャンセルはできません。
   申込後、都合が悪くなった場合は代理の参加者名をお知らせください。
   万一、参加申込の取り消しをされる場合、以下の通りキャンセル料が発生します。
   予めご了承ください。
 ●7日前~3日前 受講料の半額
 ●前々日~当日  受講料の全額
 ※ キャンセル料が発生した場合、返金手数料1,000円差引、御返金します。
   開催前々日のキャンセルの場合は、御返金いたしかねます。ご了解下さい。

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2008.05.04

ウォーキング&新小岩ふれあいまつり

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 駅からハイキング「大盆栽まつりとさいたまの歴史・文化めぐり」に参加。
 さいたま新都心から土呂駅まで、わずか7キロ、2時間少々の道程。

 氷川神社の参道が新緑深く歩くと気持ちが良い。欅の並木、参道沿いの店なみに風情がある。

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 大宮公園を抜け、盆栽市を素通りすれば、緑道を通ってゴールだ。

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 7キロなどあっけないなあ・が、しかし、3歳の娘が最近はあまり歩かない。20分くらいは抱っこをしていただろうか。腰にくる! 辛いのだ。

 土呂の駅前に腰掛けて、昼食も早々に新小岩へ。
 新小岩地区ふれあいまつりに行くのだ。
 息子の友達ママが「金魚すくい」担当ということで、遊びに行くことにしたのだ。

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 地域の住人によるお祭り、屋台があり、宝探しゲームとかがあり、地元の中学校のブラスバンドの演奏があったりと、大盛況。

 昼過ぎに着いたので、食べ物屋台は早々に売り切れ状態、娘は幼児対象の「宝探しゲーム」に参加。息子は木工体験に参加。それぞれ楽しんでいる。地元民ではないけど。

 それにしてもだ、まだゴールデンウィーク中。
 あしたはどこへ行こうかなあ、悩むのである。

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2008.03.10

ウォーキング三昧

 土曜日は家族Day
 久しぶりに「駅からハイキング」に参加した。
 飯田橋から市ヶ谷まで、神楽坂や紀尾井町をくねくねと回って約10キロを歩く。
 一家揃って+おばあちゃんであるく。

 街歩きのウォーキングは発見があって楽しい。
 東京に住んで20年余、出不精ものなので余り東京を知らない。
 神楽坂の石畳を歩き、紀尾井町、日テレ通りを散策気分で歩く。

 こんなものがあるのかぁ、と発見が楽しい。
 歩くのが気持ちいい。
 娘がよく歩くので、早々にゴール!
 あとはお約束のアイスクリーム!!
 子どもたちはこれを楽しみにしている。

 夜、運動したらさらに運動をしたくなって、ジムへ。

 翌朝、日曜日、気分がまだ良いので、一家で朝の散歩。
 公園を一周して、外でおにぎり朝食。
 早春というか、晩冬というか、春まだまだ遠いちょっと肌寒い中でのご飯は美味しかった。

 午後は、娘と二人で(息子は宿題をやる予定……、最近はやる気なしモード全開で、どうなることやら)近くの(歩いて30分ほどの)公園で雪遊び! 新潟から雪を運んでそりやかまくらや雪だるまがあるのだ。娘は少し冷たい雪を触ってお終い。おやおや。
 近くのスーパーで時間を潰して、妻の実家へ(歩いて20分くらい)。夕食をいただき、連休は終了。帰りはさすがに娘は「歩きたくない~い!」と叫んでいました。

 歩くのは楽しい。身体は快楽を求めているのだな。歩いている間にウォーキングハイではないが、快感物質が出ているのだろう。歩くとまた歩きたくなる。

 今週はディベート甲子園に向けて、同好会をコーチの予定。春大会では一勝したいものだ。
 メンタルタフネス研修もある。
 週末はプレゼンテーションの公開講座、ディベートの勉強会だ。
 さてさて、とりかかりますか!

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2008.03.04

さらば、花粉症……!? かな

 この季節、なかなか辛い日々が続く。
 目がしばしばする。痒くなる。目玉を取り出して、ゴシゴシと洗いたくなる。
 鼻水が止まらなくなる。ティッシュ一箱が一日でなくなる。このまま脱水症状になるのではないかと不安になるほどだ。
 くしゃみが止まらない。ところ構わず出る。5連発くらいでる。
 これでは仕事にならない。
 クスリを飲む。眠くなる。口が渇く。まったくもう。

 やれやれ.........sigh

 というのが、昨年までだった。

 ところが今年は、もう花粉が飛び始めているのに、目が痒くならない。くしゃみが出ない。鼻水も出ない。急に治ってしまったのだろうか?

 今年は少し事前対策をしていたのだ。
 花粉が飛び始めるかも、といわれた2月から「甜茶」を飲んでいた。毎日、煎じて飲んだ。一週間くらい。今も飲んでいる。(毎日ではないけど)
 ヨーグルトも毎日食べた。(お腹の調子が悪いので、善玉腸内細菌を増やそうと思ってだったけど)
 花粉症に効くというアロマオイルも嗅いでいる。

 これらの対策のおかげかもしれない。
 どれが効いたのかはわからない。自分を実験台に対照実験はできない。辛い状態に戻ったらイヤだからね。
 とにかく、今年はこのまま花粉症症状のないまま過ごしていきたいものだ。

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2008.01.20

もうきたのか!

 今日はディベートの勉強会。
 午前中は、その準備……と思っていたけど、娘が「自転車に乗りたい!」というので、付き合った。補助付き12インチ自転車を一所懸命に漕ぐ、自転車に乗るのが楽しくてしょうがない、自分の力で自転車を動かせるのが誇らしいらしく、なかなか終わりにならない。近くの公園を半周(帯状公園で半周およそ1キロほど)してしまった。

 公園の一部にはフィットネス広場がある。吊り輪とか、鉄棒とかあるのだ。
 娘が滑り台に興じている間、吊り輪を少々、いいぶら下がり健康になる。鉄棒で懸垂を試みる。どうも昔より地球の引力は強くなっているようである。一向に身体が上がらない。ほんの四半世紀前は、楽々と二十回くらい出来たのに……。まずいまずい、精神年齢は成長しないのに、身体は正直に老いている。真面目にフィットネスクラブに通うことにしよう。

 娘と遊んだあと、勉強会にむかうのだが、どうにも喉が痛い。
 風邪でもひいたのだろうか。
 勉強会のあと、夕方になっても喉の痛みは治まらない。我が家の特効薬葛根湯も飲んだのに。くしゃみも出てきた。鼻も詰まる。目も痒い。ってこれは、あれか……
 花粉症でないかい。
 今年は例年よりも花粉の飛散量は三倍くらい多く、早く飛散しはじめるという。
 やられたあ、まいった。
 
 甜茶を入れて飲む、点鼻薬をさす。
 少し面倒な季節が始まった。
 それにしてもだ、まだ一月の半ばなのに、早すぎないかい!

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2007.09.29

論理療法士による相談会

日本論理療法学会認定の論理療法士(代表 菅沼憲治)他10名が無料相談会を行います。
自分をダメだと思うことは誰にもあります。
仕事や人間関係がうまくいかなくて、自分を低く見てしまうこともあるでしょう。
それを放っておいたら人生にトラブルが起こります。心が健康な状態でなくなることが多いのです。また、怒りをもつことについて言えば、それは嫌いな人に向けるよりむしろよく知っている人に対し怒ることが多いのです。
そして、対人関係を損なうことがよく見られる怒りの代償です。
このような心の問題解決に向けた相談を行います。

どうぞお気軽にお出かけ下さい。

秘密は厳守いたします。

論理療法では主に「感情」(例えば、抑うつ、怒り、不安、苦痛、罪悪感、嫉妬、羞恥、 耐えられない など)を扱います。
人はある出来事が自分の感情に直接影響していると捉えがちですが、実はそうではありません。
仮に強い怒りを感じているとします。
その感情をもたらしているのは自分自身の信念・哲学・思い込みなのです。
そのように、自分を痛めつける思考を、論理療法カウンセラーと共に検討し健康な考えに 変えることにより、ますます人生を楽しみましょう。

 この相談会は、人生の悩みを対象としています。
 現在通院して病気を治療中の方や、投薬治療をしている方の相談はお断り致します。




<相談会場のご案内>

相談日 : 平成19年9月30日(日)
場 所  : 東京都足立区生涯学習センター 5階 「研修室 5」
       ( 足立区千住 5-13-5 、北千住駅から徒歩15分位 )

相談時間 : 午前 10 :00 ~ 午後 3:00 ( 相談時間はお一人30分 )
相談料 : 無料

当日、部屋内にある受付にお越しください (先着順)
(会場への直接のお問い合わせは固くお断りいたします)
 

日本論理療法学会とは
1996年4月に創立された10年以上の歴史がある非営利学術団体です。
その目的は、アメリカで心理療法家として活躍したアルバートエリス博士の治療哲学に基づいた論理療法 (REBT) を日本に根付かせ、ラショナルな生き方を実践しようとされる方々のお手伝いをしています。

http://www.j-rebt.org/sodan.htm

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2006.10.13

考え方を変えれば、楽しくなる――メンタルタフネスのすすめ その1

 今週末に「半日でわかる! メンタルタフネス講座」を開催します。

 メンタルタフネスってなんだ? とお思いの方もいるでしょう。

 メンタルタフネスというのは、ストレスに負けない心の有り様ということです。

 私たちは、日ごとさまざまなストレスにさらされています。
 
 朝は眠いのに起こされ、満員電車に揺られ、会社では上司から小言を言われ、同僚からはそのことをからかわれる。帰れば、こどもたちが喧嘩を始め、やっと寝付いたと思ったら、自分も寝てしまった。

 ストレスの要因は、どこにでもあります。

 ストレスをうまくかわす、対処できないと、人生が辛くなってしまいます。

 今週プレゼンがある。うまくいくだろうか。不安だなあ。
 と思っていたら安らかに眠ることもできません。不安が昂じると、不安をもたらしていることを避けようとしたくなります。なんとか言い訳をして先延ばしにしたり、さらには仮病を使って休んでしまうかもしれません。

 上司から仕事のミスで叱責を受けた。もう、上司は自分のことを嫌っているに違いない。
 上司と顔を合わすのも嫌だ。
 と思いながら職場に行くのは、辛いことです。
 上司との関係もうまくいかなくなります。仕事もしづらいでしょう。

 ストレスをなくしてしまうことはできません。
 いつも何かのストレスはあるものです。

 プレゼンはしなくてはいけませんし、上司は消滅はしません。

 ストレスとのうまい付き合い方を説明するのが「メンタルタフネス講座」です。

 プレゼン前の不安をどう対処するのか
 うまくいかない人間関係をどのように改善していけばいいのか。

 プレゼンの前は不安という人もいれば、楽しみでしょうがないという人もいます。
 上司から叱責をつけて辛いという人もいれば、叱責を励みに前向きに取り組む人もいます。

 ある出来事が一つの感情(不安とか辛いとか)を呼び起こすなら、すべて人がプレゼンの前は不安にならなくてはいけません。
 全ての人が上司から叱責を受けたら、上司を嫌いにならなくてはなりません。

 しかし、そうではありませんね。同じ事も人によりさまざまな受け取り方があります。

 そう、受け取り方が問題なのです。

 物事の受け取り方を変えていこう、というのが「メンタルタフネス」の考え方です。

 ただし、受け取り方を変えると「不安」な感情が「喜び」に変わるわけではありません。
 「辛い」思いが「楽しみ」になるわけでもないです。

 メンタルタフネスの考え方は、感情を変えるのではなく、感情の度合いを変えて、感情に振り回されないようにしようというものです。
 
 不安で堪らない、から少々の懸念くらいに変えてみましょう。
 辛い、顔も見たくないほどの嫌悪、そこから多少残念くらいにしてみましょう。

 そうなれば、行動も変わってくるでしょう。

 さて、皆さんも考え方を変えて、楽しく人生を送りましょう。

 14日のメンタルタフネス講座、まだ若干余裕があります。
 お申込はお待ちしています。

 では、会場でお会いしましょう。

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2006.09.28

コミュニケーション力 スキルアップ マガジン No.11

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  もっと快適!コミュニケーション
  いいたいことがいえる話し方、聴きたいことがきける聴き方

  コミュニケーション力 スキルアップ マガジン No.11

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 このメールマガジンでは、コミュニケーションにおける論理的な場面と
情緒的な場面の両方を取り上げていきます。

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ■聴き方の基本――理解を示す

 ■セミナー案内 ・(有)N&Sラーニング 公開講座のお知らせ

 ■編集後記

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 ――聴き方の基本――理解を示す――

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 「聴く」ことは、聴いていることを相手に伝えることです。

 聴く態勢は心も体もできました。
 これからは、具体的にどう伝えていくのか、説明してきます。

前回は、「反応する」ということをお話ししました。
今回は、さらに踏み込んで、「理解を示す」ことを説明しましょう。

「理解を示す」とは、話を要約する、明確化をするということです。

 相手の話をどれほど理解しているか、話されたことをまとめ、背後にあるこ
とをも理解していることを伝えるのです。

◆話を要約する

 話を要約するというのは、相手の話のポイントを掻い摘んで返すということです。
 いくらか長い話の要点はここにあると、聴き手の理解を示すのです。

 聴き手の理解の具合を確かめることで、話し手は次に展開したり、詳細を語
ることになるのです。

▼悪い例▼

・話し手「昨日ですね、上司から呼ばれて、最近どうだって聞かれたんですよ、
まあ、その上司がどうだって聞いてきたのは次の話の振りみたいなもので、部
署を移動しろと言うんですね。近頃は成績もぱっとしませんし、営業向きでは
ないのではないか、とも思ってはいたんですけど。それが、まあ、次の部署と
いうのが○○支店の統括担当ということで、これは体のいいリストラ要因にな
ったってことなんですよ。まったく、営業からいきなりまったく関係のない部
署に、それも遠い支店に行かされるなんて、まったくもう、やんなってしまい
ますよ。止めようかなと思うけど、でもねえ」
・聴き手「昨日上司と会ったんだ」
・話し手「それで、部署を移動しろと言うんだ。それが、○○支店の統括担当
ということで、これは体のいいリストラ要因になったってことなんだよ。……」
聴き手「○○支店か」
・話し手「○○支店は遠いし、ほとんど仕事はないし、要するにリストラ要員
がいくところらしいんだよ」
……
 と、話し手は聴いてもらっていないと思って、同じ事を何度も繰り返すこと
になってしまいます。そして、話を止めてしまうでしょう。

○ 例 ○

・話し手「昨日ですね、上司から呼ばれて、最近どうだって聞かれたんですよ、
まあ、その上司がどうだって聞いてきたのは次の話の振りみたいなもので、部
署を移動しろと言うんですね。近頃は成績もぱっとしませんし、営業向きでは
ないのではないか、とも思ってはいたんですけど。それが、まあ、次の部署と
いうのが○○支店の統括担当ということで、これは体のいいリストラ要因にな
ったってことなんですよ。まったく、営業からいきなりまったく関係のない部
署に、それも遠い支店に行かされるなんて、まったくもう、やんなってしまい
ますよ。止めようかなと思うけど、でもねえ」
・聴き手「リストラ用の部署に移ることになったんだね。それで会社を止めよ
うかどうしようかと迷っているんだ」
・話し手「そうなんだ、どうすればいいのかな」……

 聴き手の理解を示すことで、話し手は安心して次の話をいくことができます。
理解しているかわからないと、何度も同じはなしを繰り返すことになります。

◆明確化する

 明確化するというのは、話し手の話の背後にある感情を明らかにする、とい
うことです。
 相手の話を聞いていて、どうも相手はこの事を言いたいのでは、と思ったら、
そのことを返すのです。
 明確にすることで、話し手も自分自身の理解を深めたり、聴き手の理解の深
さからさらに信頼をましたりすることになります。

▼悪い例▼

・話し手「あのさ、今日はお金持っている?」
 聴き手「ないよ」
 話し手「……」

○ 例 ○

・話し手「あのさ、今日はお金持っている?」
 聴き手「どうしたんだい、いくら必要なんだい?」
 話し手「申し訳ないだけど、少し融通してもらえるかな」

 要約をしたり、明確化をしたりすることで、聴き手の理解を示しましょう。

 次回は、「関心を示す」です。


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※  (有)N&Sラーニング 公開講座のお知らせ     ※

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■半日でわかる ビジネス文書図解術講座■
 ~手に取るように本質が見えてくる~
 http://www.nands.net/bunsho.htm

 7月15日(土) 13:30~17:00
 東京・渋谷 ティーズ・ビジネスタワー T's BUSINESS TOWER 
 費用:10,000円(当日お支払い下さい)
 内容:ビジネスにおいては、不良品・誤請求・情報漏れ・災害などの「事故」
にいつかは必ず当事者として遭遇します。そしてその時に必ず必要な
のが「事故報告書」。事故報告書は種々雑多な情報を整理してわかり
やすく書かなければなりません。そのために威力を発揮するのが、
「種々雑多な情報」を図解して把握することです。実は、「事故」に
は特有の情報のパターンがあり、それを知っていれば短時間で要点を
的確に把握し、本質を押さえた報告書が書けるのです。
この講座で「手に取るように本質が見える、事故報告書の図解術」を
身につけましょう。

●カリキュラム
 1.ビジネス文書の基本の基本
 2.「要約」の威力と課題
 3.2つの座標軸を考えよ
 4.事故報告書作成実習

 講師:開米瑞浩
1967年生まれ
東大理科一類を中退し、IT技術者として10数年間、企業情報システムの開発・運用に携わる。
その間、複雑な情報を効率よく理解し説明するための情報分析と図解の技術を体系化し、「情報リテラシー」講座として独自開発、企業・官庁など各種団体向けに研修事業を展開している。
著書:「SEのための図解技術」翔泳社、「90分で学べる SEの思考術」日経BP
雑誌等寄稿記事:日経アソシエ2005.2.1発売号「図解力」特集など多数

■半日でわかる ロジカルシンキングの基本講座■
 ~論理的に考える、ことを理解し、体得します~
 http://www.nands.net/logical.htm

 7月22日(土) 13:30~17:00
 ティーズ・ビジネスタワー 渋谷駅より徒歩2分
 費用:10,000円(当日お支払い下さい)
 内容: 論理的思考の基本を理解し、見つけることを目指します。
     様々な演習をします。実践することで、より理解を深め、スキルを
自分のものにしていきます。

     ★カリキュラム★

     ■論理的思考、その基本構造
      論理的に考えるための基本構造を説明します。
     ●短文分析演習
      短い文章を基本構造に沿って分析します。
     ●長文分析演習
      長文を基本構造に沿って分析をします。
     ●問題作成演習
      短文分析問題を作成します。
      問題を作ることで、基本構造の理解を確かなものにします。
     ■論理的表現の基本
      基本構造を理解し、論理的に表現するための基本を説明します。
     ●リライト演習
      一般的な文章を論理的表現に書き直します。
      論理表現の理解を深めます。
     ●ロジカルスピーチ演習
      論理表現の基本を使って、スピーチの練習をします。
 講師:西部直樹(全国教室ディベート連盟常任理事・東京大学非常勤講師)

■半日でわかる ロジカルプレゼンテーションの基本講座■
 ~論理的に伝える 基本のスキル~
 http://www.nands.net/logicalcom.htm

 8月12日(土) 13:30~17:00
 ティーズ・ビジネスタワー 渋谷駅より徒歩2分
 費用:10,000円(当日お支払い下さい)
 講師:西部直樹(全国教室ディベート連盟常任理事・東京大学非常勤講師)

■1日でわかる ディベート入門講座■
 ~論理的思考力、論理的コミュニケーションスキルを鍛える~
 http://www.nands.net/debate-nyumon.htm

 8月19日(土) 10:00~17:00
 こどもの城 研修室 渋谷駅より徒歩10分
 費用:20,000円(当日お支払い下さい)
 講師:西部直樹(全国教室ディベート連盟常任理事・東京大学非常勤講師)

■半日でわかる 気持ちを伝える話し方講座■
 ~NO! と言いたい人のために~
 http://www.nands.net/asashonsemi.html

 9月9日(土) 13:30~17:00
 ティーズ・ビジネスタワー 渋谷駅より徒歩2分
 費用:10,000円(当日お支払い下さい)
 講師:左口絹英(産業カウンセラー・論理療法士)

■半日でわかる 気持ちを受け取る聴き上手講座■
 ~人間関係をよくする~
 http://www.nands.net/listening.htm

 9月16日(土) 13:30~17:00
 ティーズ・ビジネスタワー 渋谷駅より徒歩2分
 費用:10,000円(当日お支払い下さい)
 講師:西部直樹(産業カウンセラー・東京大学非常勤講師)

■申込
 N&Sラーニング講座 申込のページからお願いします。 
 http://www.nands.net/seminar/index.html

 ●キャンセルポリシー
 ※原則としてお申し込み後のキャンセルはできません。
 申込後、都合が悪くなった場合は代理の参加者名をお知らせください。
 万一参加申込の取り消しをされる場合、以下のキャンセル料が発生します。
 予めご了承ください。

 ●7日前~3日前 受講料の半額
 ●前々日~当 日 受講料の全額
  ※ キャンセル料が発生した場合、請求書をお送ります。
     請求期日までにキャンセル料をお支払いください。


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――■ 編集後記 ■――

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 お待たせしました。
 2ヶ月ぶりに発行します。

 春がなかなか来ないなあ、と思っていたら、夏になってしまいますね。
 我が家ではエアコンが壊れてしまい、自然の気温の中で過ごしています。エアコンの風に当たらないのは、体には良さそうな気もするのですが、夜は寝苦しくてたまりません。
 
 メールマガジンの発行をさぼっている間、発行人は本の執筆に追われていました。
 
その本は8月に成美堂 成美文庫から出版されます。
タイトルは
「論理的な話し方が面白いほどできる本」
西部直樹著 です。

よろしかったらお手に取り、レジで代金をお支払い下さい。

次回は、近いうちに発行したいと思っています。

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*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net
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