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2017年10月12日 (木)

コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.107

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 

  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.107

 

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(39

    「速読に関しての困った経験」          今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 キュウセン         わたなべみさと■■

 

■■ それはある日、突然に。               木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 

思い込みが、あなたのアクセルを踏ませない      西部 直樹■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ New! アドバンスディベート講座               東京

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座   東京・大阪・福岡

○ ディベートベーシック講座           東京・大阪・福岡

○ 雑談力をつける講座            東京・大阪・福岡

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(39

    「速読に関しての困った経験」      ■■

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「パラパラパラパラ……」

 ただただ高速でページをめくっている受講生がいた。1分間に50ページ以上

は進んでいる。

 僕の行っている速読講習では、最初に読書速度の測定を行う。どのくらいに速

さなのかを把握するためだ。スタートがあり、トレーニングがあり、成果がある。

「いつも本を読む状態で読んでください」と話をしている。

「すみませんが、いつもと同じように読んでください」

 確認のためもう一度、お願いをした。

 

「パラパラパラパラ……」

 その受講生の読み方は、まったく変わらなかった。

 ただページをめくるだけ。私の講座を受けていただいたならばわかると思うが、

ページをめくることは、実は難しい。しかし、この人の場合はただ雑にページを

めくっているだけだ。つまり、活字を捉えていない状態。本の角度、ページのめ

くり方によって、あきらかに眼が活字を捉えていないのであれば、当然「読んだ

状態」とは言えない。理解できなくて当たり前なのだが。

 

「すみません。いつもその読み方なのですか?」

「いつもこうですよ」(当たり前のように、自信ありげに、速読の経験ありだと)

 

「すみません。内容はわかっているのですか?」

「いえ、わかりません。いつもこうやって本を読んでいます」

「パラパラパラパラ……」

 

「すみません。ゆっくりでいいです。とにかく内容を把握して、読んでください……」

 

 速読講座の講師を行っていると、困ってしまうことがそれなりにある。この受

講生のケースは今も記憶にある。ちなみに、彼は2日間で6桁の受講料を支払う

速読関係の講座を受けた経験があり、その経験からこうした読み方をするように

なったのだという。

 どんなに良い講習を受けたとしても、それを受け取る人は様々なわけで、何が

問題なのかを追求するのは難しい問題があるが、勘違いしてしまっている人とい

うのは確かにいるのだ。パラパラとページをめくっても、成果には繋がらない。

ランニングであれば、正しい走り方がある。野球にしても、ただバットを振れば

いいというものでもない。

 

 この人の場合は確かに極端な例ではある。しかし、どこかで速読を受講したと

いう人は、総じて、理解しないでページを雑に進めていることが多い。そして、

その状態を速読の成果だと信じている。結果として、「文字をしっかりと把握し

ない癖」「変な姿勢で読む癖」が強くついてしまい、簡単には戻らなくなってし

まっている。高額なお金と時間を掛け、悪い状態にしている……。

 

「速読なんてやらない方がいいですよ」と、僕は話をすることがある。速読講座

といっても、ただ行えば成果が出るものではない。スポーツと同じように、成果

というものは、良いプログラム・指導があって成り立つものだと思うが、そうし

た速読があるかというと、ほぼ無いのである。

 

 速読に関して、情けなくなくなってしまうような困った話はいくらもある。し

かし、良いと感じてもらえるような話も多くある(ただ、そうした話は埋もれて

しまいがちだが)。そして何よりも、前向きで、魅力的な人が多い。そうした人

に、しっかりと費用対効果で還元できる講座でありたい、というのが、僕がこの

速読講座を行っていきたい理由でもある。

 

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

 

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■■ 一匹と一編の物語 キュウセン            ■■

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電車の中で本の続きを読んでいると、先ほど停車した駅で電車に乗ってきた親子

の楽しそうな会話が聞こえてきた。斜め向かいに座った少年は右隣のお父さんに

週末のお出かけをせがんでいる。どうやら釣りに行くようだ。そういえば、昔近

所のお兄さんと釣りに行ったときに目を奪われた魚がいる。体表を流れる9本の

縦線がその名の由来といわれるキュウセンは、鮮やかな黄緑色が美しい魚で、ま

るで平安時代のお姫様が着る豪華な着物のようだと思った。そう思ったことがう

っかり口に出てしまうと、「残念、お姫様じゃないんだ。この綺麗な色の魚は、

雄なんだよ」と笑われた。家に帰ってから図鑑で確かめてみたけれど、あの綺麗

な緑の体色はまごうことなき雄の姿で、同じ魚であるはずなのに、そっと隣に添

えられた雌の写真の地味な姿を見たときには、なんともいえないしょんぼりとし

た気持ちになった。私がこの魚に雌として生まれ変わったら、死んでしまうその

時まで優雅に周囲を泳ぐ雄に嫉妬しつづけるにちがいない。

図鑑を見て肩を落としたあのときには知らなかったキュウセンの生態を思うと、

今読んでいる本に出てくるヒロインにぴったりだなと笑ってしまった。

16歳の娘おまんは、十六夜の月よりも美しい姿、心もやさしく、誰もが恋い慕

う娘盛りである。彼女は恋いこがれた男に文を送り続けているのに、まったく振

り向いてくれない。その男は男色好きだったのだ。そして、ある日男が出家した

という話を聞いたおまんは、男装をしてまで恋しい男性を追いかけるのだ。

初めてキュウセンを見たあのときは知らなかった。キュウセンは生まれたときは

雌ばかりであることを。縄張りの中で、雄がいなくなってしまったとき、大きく

強い雌が雄へと性転換するのだ。

美しい男に変装したおまんは誰よりも強い思いを胸に、出家して坊主になった想

い人へ追いすがる。そこまでして恋しい人を追いかける強さが、より彼女を美し

く見せていたのかもしれない。

世にも美しい男性と絶世の美女から始まった5人の女性の物語は、おまんの物語

で幕を閉じる。実際のおまんと相手の男性は、心中して亡くなったといわれてい

る。それでも、井原西鶴が、最後の話だけ違った形で終わらせたのは、強い気持

ちで大切なものをしっかりと見据えて生きることは決して悲劇ではなく、自分で

決めた道を振り返らずに痛快に歩むことで希望にたどり着く可能性を残したかっ

たからなのだろうか。

地味な見た目に生まれた雌の魚が、性別の差を乗り越えて美しいお姫様のような

衣を得てしまうほど人生は分からないことだらけで、おもしろい。そういわれて

いるような気がして、背中を押されるように私は電車を降りた。

 

※紹介した本

 「恋の山源五兵衛物語(好色五人女より)」井原西鶴 著 谷脇理史 訳注

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ それはある日、突然に。                          ■■

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「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが……」

先日札幌に行った際に駅の切符売り場で一組の夫婦に声をかけられた。

二人の会話から想像するに、中国人だろうか。

男性が手にしているスマートフォンの画面には地図の上に「小樽」の文字が表示

されている。

 

「ここ、大人2枚、どうしますか」

 

正直、私も札幌は住み慣れた街ではなく、小樽との距離感もよくわからない。

彼らが並んでいたのは指定券専用の券売機で、

小樽まで行くには「指定席」がよいのか「自由席」で充分なのか、

料金や移動時間もよくわからなかった。

 

「ごめんなさい、私もわからなくて……」

そう言いかけて、言葉を飲んだ。

 

海外での経験を思い出したからだ。

 

以前2年程暮らしていた南の島のフィリピンでは、よく道に迷い、色んな人に声

をかけた。

「すみません、この街に行きたいのですが」

「あぁ、それならまっすぐ行って小学校を右に曲がってまたまっすぐだよ」

「ありがとうございます」

「どういたしまして。気をつけてね」

道端で声をかけると、みんな親切に教えてくれた。

 

ただ困ったことに、その情報が正しいとは限らない。

「みんなわかんないのに、適当に答えちゃうのよ。道は三回聞きなさい」

現地のお母さん達に教わった。

 

中には道がわからなくてもなんとなくで答えてしまう人がいるのだ。

だから信じてその通りに行ってみても、目的地には決して辿り着くことができな

」い。

とは言え、その人達も悪意があるわけではない。

たまに適当な人がいるのも事実だが、困っている人には何かしなければという思

いがあるらしい。

 

「う~ん、わからないとハッキリ言ってくれたほうが助かるんだけどな……」

何度そう思って頭を抱えたことだろうか。

 

それでも、困ってしまった思い出ばかりではない。

時には「ほら、あんた連れて行ってあげなさい!」とお母さんに言われ、こども

がついてきてくれることがある。

「道は口でじゃなくて足で教えるのよ。それが親切なのよ」

そう教えてくれたのもフィリピンの人達だ。

ちょっとくらい遠いところでも、きちんと案内をしてくれたし、荷物を持ってい

れば運ぶのを手伝ってくれたりもした。

「なんて優しい人達なんだろう」

嫌な顔一つせずニコニコ笑うこども達の姿に、ジーンと感動してしまうことも少

なくなかった。

 

そんな思い出は、わたしの記憶の中に深く刻まれている。

だからこそ、先日の切符売り場でもそのことを思い出したのだ。

 

――わからないって、ハッキリ言ったほうがいいのかな。それとも……

 

一瞬迷い、結局「OK」と笑顔で答えた。

それでも場所がよくわからないから、スマートフォンで調べながら、

「これでいい?」と一つ一つ確認をし、ボタンを押していった。

 

最後に二枚、

カシャン、カシャンと、小樽行きの切符が出てくる。

 

「楽しんできてね」と笑顔で手渡すと、

「どうもありがとうございました」と満面の笑みが返ってきた。

 

あとから思い返してみると、駅員さんに声をかければよかったかな、とか、

周りに分かる人がいないか声をかけるべきだったかな、と色々な思いも湧き上が

ってきた。

 

だけどもし、彼らが他の人達にも声をかけ、

みんなに「わからない」と言われているうちに電車を逃してしまったら……

そう考えると、無事に切符は購入できたし、これはこれでよかったのかもしれな

い、と思う。

 

「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが……」

それはある日、突然やって来る。

慌ててしまうこともあるが、出来るだけ心の中で準備しておこう。

せっかく声をかけてくれたのだから、それも一つの思い出となれるように

心を込めて接しよう。

まずは何気ないことにも興味を持ち、一つ一つ説明できることを増やしてみよう。

そんな決意をした、日常のワンシーンだった。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■ アサーティブでいこう! 思い込みが、あなたのアクセルを踏ませない ■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

■人見知りだから……、は自意識過剰で傲慢である、ということ。

 

について、前回はお話をしました。

人見知りは、他者からの評価を気にして、動けない。

ということでした。

自ら動かないということは、もう一つ思い込みがあると思うのです。

自ら動かない、他者に働きかけないのですから、他の人から自分に働きかけて欲

しい、と思っているのです。

誰か、声をかけてくれないかな、と。

この思いが過剰になると、他の人は、わたしの思い通りに動くべきである、そう

でない人は最低だ。という思い込みになります。

 

いや、そんなことはない、と言われそうですが、

はじめての人と、なかなか話ができない、話しかけられない、というとき、

相手が話しかけてきたら、ホッとしませんか?

 

ホッとする、その背景には、はやく話しかけてきて欲しい、

話しかけてきなさいよ、話しかけてきたらいいのに

という思いがありませんか?

 

願望がエスカレート、過剰になると思い込みになるのです。

 

他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダメ

だ。というように。

 

こんな思い込みを持っていたら、生きていくのはちょっと辛いですね。

なぜなら、他者はあなたの望むとおりに行動をするわけではないから。

 

率直になるのを阻害している「思い込み」が見つかったら、どうしましょう。

それは、次回に。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

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○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

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○予定:

0326() 北千住 東京芸術センター

0423() 北千住 東京芸術センター

 

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――■ 編集後記 ■――

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─◆本誌のバックナンバーは

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*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

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