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2017年10月

2017年10月16日 (月)

10月29日(日) 1day ディベート集中セミナー

 

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ビジネスに必須のロジカルなコミュニケーション能力を鍛えます。
ディベートは論理的思考力、論理的コミュニケーションスキルを鍛えるのに、最適の方法です。

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■コミュニケーションスキルは仕事の基本です。

         

どんな素晴らしい企画、アイディアも、他の人が納得してくれなくては、実現できません。

相手に納得してもらうには、自分の説明が、わかりやすくなければなりません。
わかりやすさとは、聴き手が「理解」でき、そして「検証」に耐えられることです。

聴き手が理解できなければ、そもそも納得はできません。
わかりやすく、理解できるように説明できるスキルが必要です。
聴き手の「どうして、そうなのか?」の疑問「検証」に耐えうる内容でなくてはいけません。

わかりやすく、「なるほど」と思わせる内容が必要です。
理解と検証がわかりやすさのポイントです。
話がわかりやすければ、聴き手は納得するのです。

話をわかりやすく、理解と検証に耐えうるものにするための訓練がディベートです。 



■ ディベートは、

         
一つのテーマについて考え、
意見を述べ、
相手の意見について検討し、
相互にやり取りしていきます。
このやり取りを第三者が判断します。

訓練を通して納得力の基本、論理的に考える能力、コミュニケーション能力が鍛えられていきます。

■ フィードバックがすべて

         
ディベートの訓練では、フィードバックされることでスキルアップしてゆきます。
自分が述べたこと、相手の主張、やり取りはどうだったのか

自分は論理的で分かりやすく、聴き手が理解できるように述べていたのか?
相手の主張を的確に把握していたのか?
やり取りは論点を外さず、的確だったのか?
相手からの検証に耐えうる内容になっていたのか?

これらのことが気になります。
ディベート入門講座では、演習の模様を
講師が詳細にフィードバックをします。
個々の発言を再現し、論理的だったのか、的確な対応だったのか、
さらに、どのようにすれば、更なる向上ができるのか を説明します。              

■ セミナー概要 ■

 [日  時] 各日09:30~16:40 

・【東京】10月29日(日)

・【福岡】11月11日(土)

・【東京】11月18日(土)

・【大阪】12月02日(土)

・【東京】12月09日(土)

・【福岡】01月27日(土)

[開催場所]
■東京会場:
東京芸術センター 9階会議室
      東京・足立区 北千住 
      ●北千住駅 西口より徒歩10分

Photo

■大阪会場:エル・おおさか 会議室
      大阪市中央区北浜東3-14 
      ●京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m
      ●京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ500m
      ●地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」より東へ1,200m
      ●JR東西線「大阪天満宮駅」より南へ850m

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■福岡会場:アクロス福岡  会議室
 福岡市中央区天神1-1-1
      ●地下鉄空港線 天神駅16番出口すぐ


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▼定員 各回 8名(定員になりしだい、締め切りになります)

■リピート割を開始します■
過去に、N&Sラーニングのディベート講座(ディベート集中セミナー・ディベートベーシック講座・ディベート入門講座)を受講された方が、今回も受講する場合にはリピート割引の料金で受講できます。

■リピート割 10,000円(税込)!
※弊社に受講記録のない方は、リピート割引は適用できません。
※弊社講師による社内研修・他社の公開講座は適用できません。

■費用:16,660円(税込)
 早期申込割 15,000円(税込)

 リピート割 10,000円(税込)

※リピート割は
N&Sラーニングのディベート講座・セミナーを受講したことがある方のみです。

▼対象・・・こんな方にお奨めです


●ディベートがはじめての方
つい相手のペースに乗ってしまって、言いたいことが言えない、と思っている方
ロジカルシンキングやプレゼンテーション能力を鍛えたいと思っている方
ディベート研修を考えている企業研修担当の方
 


▼内容

ディベートで、ロジカルコミュニケーションのポイントを体験します。
経験豊かな講師が、納得力の基本、論理的思考・プレゼンテーションスキル・傾聴の方法など、議論の技術についてわかりやすく説明します。
そして簡単なディベートの体験をします。
実際にディベートをすることで、論理的思考能力、論理的コミュニケーションスキルについて体験的に習得することができます。

 
プログラム
・セミナーについて説明
 セミナーの進行などを説明します。

・自己紹介
 参加の方に自己紹介をしていただきます。
 ディベートの演習はグループを作ります。
 お互いを知る時間になります。

・シナリオディベート体験
 ディベートを体験します。
 シナリオ(台詞ができあがっているもの)を使って、
 実際のディベートを体験し、ディベートの概要を掴みます。

・ロジカルシンキングの基本
 論理的に考え、アイディア等を整理するポイントを説明します。
 考える要素、主張、データ、理由付、条件、限定の要素を解説します。

・プレゼンテーションの基本
 プレゼンテーションの基本、表現の三原則を説明します。
 表現の三原則は、なぜわかりやすくなるのか、人の心理を解説します。
 表現の三原則から、より具体的にプレゼンテーションの基本構成を説明します。
 簡単なプレゼンテーションの演習をして、理解を深めます。

・ディベートとは、なにか
 ディベートの概説をします。
 ディベートの仕組みなどを理解していきます。

・ディベートの方法
 ディベートのやり方を説明します。
 プレゼンテーション(立論・反駁)
 議論に対する質問(反対尋問)、
 議論の検証(反駁)の方法について理解を深めます。

・ディベートの準備
 ディベートの準備の方法(リンクマップ技法など)を解説します。
 参加者同士グループを組んで、一つのテーマについて議論を準備します。
(テーマや資料はこちらで用意します)

・ディベートの試合
 実際にディベートをします。
 試合形式の演習をします。
 演習を通して、コミュニケーションスキルを実際に試します。

※ 参加の方には、事前にディベート試合の資料をお送りします。
  資料を読み、ご参加下さい。
  資料の送付は、開催の約1週間前です


講師:西部直樹(N&Sラーニング代表)

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1958年北海道生まれ。
広告制作会社、作家個人事務所を経て、研修教育関連会社に入社。
ディベート講師として、年間50回以上の研修を担当する。
94年に独立。
ディベート・プレゼンテーションなどのロジカルコミュニケーションスキル関連の研修と、
産業カウンセラーとして、メンタルヘルス関連の研修講師を務める。
論理と感情の両面に通じた研修事業を展開。
企業・公務員の研修講師を数多くつとめる
また、学校教育にも積極的に関わっている。

(有)N&Sラーニング代表取締役
全国教室ディベート連盟常任理事
産業カウン セラー
論理療法士

2001年 金城学院大学非常勤講師
2001年 芝浦工業大学非常勤講師
2005年 お茶の水女子大学非常勤講師
2006年 東京大学非常勤講師
2010年 山形大学非常勤講師

現在  東京都立つばさ総合高等学校非常勤講師

著書
 「はじめてのディベート」
 「ディベート入門講座」
 「議論力が身につく技術」
 「 実践ディベート研修」
 「1分間相手をやり込める技術」 ・・・他



■お申込■

・クレジットカード・コンビニ払いでお願いします
 お申し込みは、日付をクリックして下さい。



2017年10月15日 (日)

10月22日(日) 東京・ディベート・オープン・スペース ディベート勉強会のお知らせ

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ディベートをもっと勉強したい!
という方のための勉強会です。

※初めて参加する方も歓迎です。
※ディベートに関する基本的なことは、書籍・ネットなどで学んで下さい。
1dayディベート集中セミナー  がお薦めです。

大阪・福岡でも開催!

東京:10月例会-------------------------------------

●日時:10月22日(日)14時~17時
●会場:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室
    北千住駅より徒歩10分

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■内容
●自己紹介(スピーチ練習付き)
●論題「日本はガソリン車を禁止すべきである」
・論題の検討
・リンクマップの作成
・マイクロディベート(1対1のディベート)など

※はじめての方、お久しぶりの方、どしどしご参加下さい
※論題に関する資料は各自で調べてきて下さい。

※参考までに 9月例会で作成したリンクマップです。

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費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0円
参加:下記のページより、お申し込み下さい。
http://www.nands.net/contents/kyoutuu/toiawase/dos2/index.shtml 

参加費の事前振り込みも可能です。下記のページから
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01cgqnyzsucw.html

今後予定

●11月26日(日)――東京芸術センター(足立区北千住)
●12月16日(土)――東京芸術センター(足立区北千住)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

大阪:12月例会------------------------------------

●日時:12月03日(日)14時~16時30分
●会場:エル・おおさか
    大阪市中央区北浜東3-14
    地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m

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■内容
●自己紹介(スピーチ練習付き)
●論題「日本は
独身禁止法を導入すべきである


・論題の検討
・リンクマップの作成
・マイクロディベート(1対1のディベート)など

※はじめての方、お久しぶりの方、どしどしご参加下さい。
※論題に関する資料は、各自で調査してきて下さい

※参考 前回8月例会で作成したリンクマップです

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費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0円

参加:下記のページより、お申し込み下さい。
http://www.nands.net/contents/kyoutuu/toiawase/dos2/index.shtml


参加費の事前振り込みも可能です。下記のページから

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01338hz0tjit.html

●今後予定●

●02月04日(日) エル・おおさか

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


福岡:11月例会-------------------------------------

●日時:11月12日(土)15時~16時45分
●会場:アクロス福岡 会議室
    福岡市中央区天神1-1
    地下鉄空港線・16番出口 3分

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■内容
●自己紹介(スピーチ練習付き)
●論題を決めるところから
・論題の検討
・リンクマップの作成
・マイクロディベート(1対1のディベート)など

※はじめての方、お久しぶりの方、どしどしご参加下さい。
※ディベートのテーマ:論題の候補を考えてきてください。

費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0円


参加:下記のページより、お申し込み下さい。
http://www.nands.net/contents/kyoutuu/toiawase/dos2/index.shtml 

参加費の事前振り込みも可能です。下記のページから
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01dbtiywcf3z.html


●今後予定●1月28日(日) アクロス福岡

2017年10月12日 (木)

コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.110

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 

  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.110

 

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(42

    「速読トレーニングの理想形」          今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 アゲハチョウ        わたなべみさと■■

 

■■ 楽しみ上手なフィリピン人に学んだ「数字」のひみつ  木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 思い込みを書き直す     西部 直樹■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座   東京・

○ ディベートベーシック講座           東京・

○ 雑談力をつけるセミナー          東京・大阪・福岡

New! 1dayディベート集中セミナー       東京・大阪・福岡

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース例会 東京・大阪・福岡   ●●      

 

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(42

    「速読トレーニングの理想形」      ■■

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 私が速読講座を立ち上げるときに、ひとつの想いがあった。「1回集中講座の

速読トレーニングの理想形を作る」というものだ。

 

 それまでの速読は、「教室」で行われるのがほとんどで、長時間の時間が必要

だった。しかも、時間が掛かればそれだけ費用が掛かる。数か月という時間、1

0万円を超える金額……。仕事の効率を向上させたいビジネスパーソンのニーズ

とは大きくかけ離れたものだ。長い時間を掛けて何をやるかというと、特別なこ

とは何もない。フリータイムで行う授業のため、初めての人も、何十回の人も、

同じことを行う。つまり理論の説明というものがない。もっと凄いのは、アドバ

ンスという高いレベルと言われるコースは、ただ時間の延長だけだったりしてい

た。

 悪口を言っても仕方がないが、速読講座という存在自体に、効率という概念が

無かった。

 

 そこで、速読講座をやるとしたならば、1回集中というスタイルしか考えてい

なかったわけだ。

 時間設定は、集中できる時間、受講しやすさを考え、4時間とした。この4時

間で最大限のことを行う効率を追求したものだ。一生記憶に残る時間にしたかっ

た。

 

 2015年に講座をスタートさせて、丸12年が過ぎ(オリンピックが3回あっ

たわけだ)、この1回集中スタイルも、進化してきた。おおよそ4つのコースが

確立してきた。

 

・ショートコース     :1時間30分~2時間

・スタンダードコース   :4時間~4時間30分(半日)

・ビジネスコース     :6時間~7時間(1日)

・ビジネスアドバンスコース:10時間~12時間(2日)

 

 高校・大学などの学校では、90分がひとつの機会となる。この時間の中で講

座を行うというのは、ひとつの形である。ほんとうに必要な説明と実践トレーニ

ングを行うことはできる。十分に有意義な時間となる。

 

 スタンダードコースは、速読に必要な最大限を行う。しかし、理解についての

トレーニングの時間は最小限となってしまう。この部分を行うことがビジネスコー

スとなる。企業研修などの場合は、1日をフルに行いたい。

 

 そして、新しいコースが2日間かけて行うものである。ある意味で、より高い

レベルとなる。

 この高いレベルとなる時間に何を行うか。よく受講された方からは「上のコー

スはあるのですか?」という質問があった。自分自身でもいろいろ考えるところ

はあった。

 

 その高いレベルとなる部分は、グループ学習である。グループでインプットと

アウトプットを行うというものだ。読む力を、その土台から引き揚げる方法は、

受け身だけのトレーングではない。他の人に対してのアウトプットを行い、他の

人のアウトプットから学んでいくというものだ。

 

 長い間、速読トレーニングの理想形について考えてきた。ひとつの結論がグルー

プ学習ではないかと思っている。

 

 

今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

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■■ 一匹と一編の物語 アゲハチョウ          ■■

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春が終わり、日差しが次第にじりじりと照り始めるころ、子どもだった私はすご

くやきもきしたものだ。学校に行ってもそわそわ落ち着かず、学校が終わると同

時に走って帰り、家のベランダへと走る。すみに置かれた小さな植木鉢をあらゆ

る角度から覗き込み、あっ!と声を上げた。

 

「おかーさん、いる、いる! ちゃんと見張っててって言ったじゃん」

一昨年植えたミカンの種が偶然発芽し、小さな木のように育っている若い葉っぱ

にそれはしっかりとついていた。黄緑色のやや大きいうねうねした生き物。こい

つめ! と割りばしで脅かすと、にょきっと角のようなものを出して応戦する。

そいつを割りばしでちょいとつまんでベランダの床におろすと、しばらくフリー

ズした後、私の大事なミカンに向かってうにうにと伸縮を繰り返し、距離を縮め

ようとあがくのだ。

 

割りばしでちょこちょこと進路をふさいで意地悪をしながら「無駄無駄、そんな

小さな歩幅じゃ、ミカンにたどり着くのはいつになるのやら」と悦に入っていた

っけ。

 

地べたをうねうねとゆっくり動いているけれど、ミカンの葉っぱはアゲハチョウ

の幼虫にとって大事な食糧であり命綱であるはずだ。だから、のんびりミカンの

木に戻ろうとしていたのではなく、きっと必死になって走っていたはずだ。ちょ

うど、『トロッコ』に出てくる少年のように――。『トロッコ』は、大正11年に

発表された、芥川龍之介の短編小説である。鉄道工事現場にある土砂運搬用のト

ロッコに興味津々の8歳の少年、良平がある日、作業員にお願いして一緒にトロ

ッコを押すことを許される。良平は、最初は有頂天だが、だんだん帰りが不安に

なってくる。やがて作業員に、遅くなったから帰るようにいわれて、良平は暗く

長い坂道を一人で戻らなければならなくなるのだ。

 

良平は「命さえ助かれば――」とすべってもつまずいても走っていく。無駄だと

思っても、足を止めれば、死んでしまうかもしれない。小さな一歩でもひたすら

前を向き続けるしかないのだ。“優しい大人”と“都合のいい大人“を勘違いし

ていた良平は、突然提示される理不尽さに、泣こうが喚こうがどうすることもで

きない。だから、自分の命を自分で守るために泣き出したい気持ちをぐっと抑え

て必死に走り続けることで虚勢を張り続けるのだ。その虚勢は、アゲハチョウの

幼虫が出す臭角に少し似ている気がする。どうしようもない脅威にもおっかなび

っくり立ち向かい、自分の足で地べたをはい回るように進んで、そうしてやっと

大人になるアゲハチョウを彷彿とさせるのだ。大人になって優雅に空を飛びまわ

れるようになるころには、驚くたびに、にょきっと出していた臭角もなくなって、

世の理不尽さに、また違った武器で立ち向かっていくことになるのだろう。

 

家に着いたとたん、泣き出してしまった良平と一緒になって泣いてしまったあの

頃の私にも、走り続けなければいけない暗く長い道が見えていたのだろうか。

 

トロッコの物語の終着には両親の待つ家があったけれど、大人になっても見える

まっすぐに伸びているレールは、どこに続いているのかさっぱりわからない。

それでも私は、進んでいくしかないのだ。

 

※紹介した本 「トロッコ」芥川龍之介 著

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■ 楽しみ上手なフィリピン人に学んだ「数字」のひみつ 

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「はい、飴あげる。あ、I LOVE YOUにしなくちゃね。はい、3つ」

「???」

大学を卒業して約2年間、東南アジアの島国フィリピンに暮らしていたことがあ

る。

当時、こどもやおばちゃん達と一緒にいると、よくこんな場面に遭遇した。

聞いてみると、フィリピン人にとって「3」は「I LOVE YOU」を象徴する数字だ

という。

I」と「LOVE」と「YOU」の3つの単語でできているからだそうだ。

何かを注文する時も、「じゃあI LOVE YOUの3つで」とオーダーをしたり、

イスを2つ運ぼうとするお兄さんには「I LOVE YOUになるからもう1個持ちな

さい」と足してみたり。日常のあらゆる場面で「I LOVE YOU」の「3」が登場す

る。

最初は驚いたが、慣れてくると意外と嬉しいこともある。

ちっちゃな子が自分の食べているお菓子を「はい、あげる!」と持ってきてくれ

る時に、

「あ、I LOVE YOUだから3つね!」と言われると可愛すぎて抱きしめたくなっ

てしまう。

もちろんお返しに、「あ、じゃあ私もキャンディー持ってるからあげるね。

はい、I LOVE YOUの3つね」とあげると「へへへ」と嬉しそうに笑ってくれる。

そしてもらったお菓子は近くにいる人に

「はい、あなたにもI LOVE YOU」と言ってお裾分けをする。

ちょっとしたやりとりで、みんなが笑顔になれる魔法の数字だ。

ところが、ある時だけはこの「I LOVE YOU」の「3」が例外になることがある。

それは「死なない為の4」だ。

「はい、じゃあ撮るよー。あ、3人じゃん。はい、あなたも入って、死なない為

の4ね」

友達同士で写真を撮る時に、偶然その場にいた知らない人も写真の輪に入ること

がある。

——え、誰?! 

初めてそれを経験したときは驚いた。

ところが写真を撮ることが大好きなフィリピン人と一緒にいると、それが日常の

光景だと気づく。

「あ、3人じゃん!」

「あぁ、仕方ないね、私が死ぬよ!」

「ダメダメ。あの人呼んでみよう。すみませーん、写真に入ってもらえませんか

ー?」

これは「3人で写真を撮ると真ん中の人が死ぬ」という迷信があるからだ。

それが近いうちになのか、一番先にという意味なのか、

詳しく聞いてみたがそれはみんなもわからないらしい。

「とにかく死ぬのよ! だから、死なない為の4を作るのよ!」

最初は意味がわからなかったものの、数ヶ月も住んでいれば慣れてくる。

「あ、あなたも写真に入って。死なない為の4だから」

そう言うようになると

「おー、ついにあなたもフィリピン人ね」なんて言われたりしていた。

日常的に使用する数字や言葉にちょっとした工夫があると、笑顔になる場面も増

える。

楽しみ上手なフィリピン人ならではの「数字」のひみつは、

人の距離を縮め、日常にちょっとだけ楽しみを加えてくれる。

 

マーケティングライター 木村保絵

 

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■ アサーティブでいこう! 三つの質問で思い込みから抜け出す! ■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者へ配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

思い込みを見つけたら、どうしたらいいのか。

 

人見知りの人が抱いているかも知れない「思い込み」

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』

という思い込みをどのように、粉砕していくのか。

 

3つの質問で、思い込みをチェックして、どうやら不当な思い込みだなとわかっ

たら、

思い込みの文章を適切なものに、合理的なものに変えていきましょう。

 

変えるところは、願望は願望にします。

過剰な要求、~~ねばならない を、~~にしたい、とします。

要求が満たされなかったの条件、もし、~~でなかったら、○○だ。

これを、~~にこしたことはない。と変化させます。

もし、そうでなかったらの条件は、だからといって「○○とはいえない」と否定

するのです。

 

例えば、『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしな

い人はダ

メだ』を変えていくと

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない』→

「他の人は、わたしが望むように行動をして欲しい」

 

『そうしない人は』→

「もし、望むような行動をしてもらうに越したことはないが、もしそうでなかっ

たとしても」

 

『ダメだ』→

「もし、そうでなかったとしても、だからといって、その人がダメだとはいえな

い」

 

となります。

書き換えた文章は、最初より長くなります。

それは、合理的に適切なものにすると、願望と条件を正しく表現すると、どうし

ても長くなってしまうのです。

 

さて、この書き換えた文章をどう使うかが次の問題です。

書き換えただけでは、思い込みはなかなか改まりません

それは、長年、自分の中に蓄積し、馴染んだ考え方だからです。

馴染んだ習慣やものを捨てるのは難しいですよね。

 

この新しい考え方を表した文章の使い方、それは次号で。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 

http://nands.way-nifty.com/nands/koukai.html     ※

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New! 1dayディベート集中セミナー 開始!

 ロジカルシンキングの基本・プレゼンテーションスキルの基礎

 そして、ディベートの初歩を1日で学べる講座です。

 

 http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/debate/index.shtml

 

・東京、大阪、福岡で順次開催!

・【大阪】0610()

・【福岡】0708()

・【東京】0722()

・【東京】0819()

・【大阪】0826()

・【福岡】0903()

・【大阪】1014()

・【福岡】1111()

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座    東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/kihonnoki/index.shtml

 

20170617日(土) 12301630 【東京】

 

○ ディベートベーシック講座            東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20170624日(土) 12301630 【東京】

 

■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/zatudan/index.shtml

 

20170527日(土) 13301530 【東京】

20170603日(土) 13301530 【東京】

20170611日(日) 10001200 【大阪】

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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※ディベートの勉強会は、東京・大阪・福岡で開催です。

◆◆東京◆◆

○日時:0528日(日)午後2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本はポテチ税を導入すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 申込

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/011cy4yqf3mc.html

 

○予定:

0625() 北千住 東京芸術センター

0716() 北千住 東京芸術センター

0820() 北千住 東京芸術センター

 

◆◆大阪◆◆

○日時:0611日(日)午後2時~430

○場所:大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は企業に対する正社員の解雇規制を緩和すべきである」

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/019dyqys4nhy.html

 

◆◆福岡◆◆

○日時:079日(日)午後3時~445

○場所:福岡市中央区天神1-1 アクロス福岡 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01hd5uys4ss3.html

 

 

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――■ 編集後記 ■――

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ことわざに

稔ほど頭の垂れる稲穂かな

があります。

人格者ほど謙虚である。というものです。

アラウンド還暦になりましたが、なかなか頭を垂れるのは難しいです。

しかし、ある時、ジャッキー・チェンが少年から格闘技の型を学ぶ、

という記事を読みました。

ジャッキー・チェンは、映画スターであり、カンフーの達人でもあります。

しかし、知らないことは、年少者でも師として教えを請う、というのです。

だから、いつまでも若々しく、人気を保っているのだな、と思ったものです。

教える側に回ると、もう学ぶことなどない、と思ってしまうのですが、

いやいやまだまだだ、と自戒するのです。

 

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.109

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  適切に伝える、的確に理解する力

 

コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.109

 

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━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ((41

    「ひと月に何冊本を読んでいますか?」      今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 カエルアンコウ       わたなべみさと■■

 

■■ ロシア人に学んだ「おいしい=しあわせ」のカルチャーショック

           木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 三つの質問で思い込みから抜け出す!   

西部 直樹■■

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(41

    「ひと月に何冊本を読んでいますか?」  ■■

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 私の行っている速読講習では、最後に簡単なアンケートを書いてもらうことに

している。トレーニングでのデータとアンケートで、いろいろな分析を試みてい

る。そこからいろいろと見えてくる。

 

 アンケートの項目のひとつに、「ひつ月に何冊本を読んでいますか?」という

ものがある。どうしてこうした聞きたいかというと、本を読まない人がいきなり

読書速度が上がることはないからだ。「速読トレーニングを行うことで、急激に

(魔法のように)読書速度が上がる」と思っている人も世の中にはいる。

 ある程度の読書量があって、速度の上がらない要因を取り除いたならば、読書

速度は上がっていく。しかし、読書量が無かったならば、読書量を増やしていく

ことで、徐々に読書速度を上げていくしかない。スポーツのトレーニングと同じ

ように考えるべきものだ。

 

 参考までに。某企業での読書量と読書速度の関係では次の結果が出た。

(最初の読書速度と、トレーニング終了時の読書速度との違いである)

 

・5冊以上読んでいる:1308.1字/分 → 2525.0字/分

・1~4冊     : 957.9字/分 → 1705.8字/分

・ほとんど読まない : 832.3字/分 → 1651.2字/分

 

 「5冊以上読んでいる」状態というのは、最初の読書速度自体が、明らかに速

い。そして、トレーニングを行っての伸び方というのも、大きく違う。

 本を読むことが、より「読む力」を伸ばしていくことに必要なことだと言える。

そして、どのように読めばいいかが、速読講習の必要なところでもある。

 

 この読書量のアンケートについて、今年から修正を加えることにした。

 これまでは、「a.15冊以上、b.10~14冊、c.5~9冊、d.1~4冊、e.

ほとんど読まない」という5段階にしていた。

 雑誌などで著名な経営者などの書斎の写真などが出ることがある。大抵、書籍

で部屋が埋まっている。そのレベルであれば、ひと月に15冊以上は超えている

と考えられる。それなりに読書が好きな人であれば「ひと月に10冊は読みたい」

という目標はそんなに特別なことでもない。仕事で何らかの事柄を調べようとす

るならば、5冊くらいは読むこともあるだろう。

 しかし、この5段階のアンケートを取ると、5段階が成り立たないのである。

10冊以上読んでいるという人は、ひとつの講習で1人いるかいないか。5冊以

上だとしても、10%もいないのである。

 そこでこの5段階を「a.10冊以上、b.7~9冊、c.4~6冊、d.1~3冊、

e.ほとんど読まない」と変更することにした。少し細かく分けることで、目標を

持って欲しいのだが。

 

 少し調べてみるとわかるのだが、世の中では、当たり前のように読書の重要性

について語られている。そして、読書量の少なさも多くのところで指摘されてい

る。

 日常生活で自然な運動をするのと同じように、自然な読書が増えたならば、も

う少しいろいろなことが良い方向に進んでいくと思うのだが。

 

 

今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

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■■ 一匹と一編の物語 カエルアンコウ         ■■

------------------------------------------------------------

 

移動中の飛行機で小説を読んでいる時であった。卒業旅行だろうか、窓際に座っ

た若い2人組の女の子は、恋バナに花を咲かせている。通路側に座る私なんて気

にするそぶりもなく、きゃあきゃあとはしゃぐ女の子の声が、自然と耳に流れ込

んでくる。2つ隣の窓側に座る女の子の「でもね、私告白はしないんだ」という

自信なさげな調子に、昔よく遊んだ気弱な女の子の姿を重ねてしまう。あの時の

私の手元に、今読んでいるこの本があったら――。そう思わずにはいられない。

 

それは、学生時代に仲の良かった、ちょっと気弱な友人と遊びに行った時のこと

である。

春の長雨で、外で遊ぶ予定がダメになって、ふらりと立ち寄ったのは水族館だっ

た。色とりどりの綺麗な魚たちを横目に、なんてことないおしゃべりを楽しみな

がら歩いた。私が途中トイレに立って戻ってきたとき、友人は神経質そうな眼差

しで小さな水槽をじっと見つめていた。

 

「何見てるの?」

歩み寄る私に目を合わせた友人が、水槽の奥を指さした。小さめの水槽の中にち

ょこんと置物のように座する奇妙な生き物、カエルアンコウである。

「私、この魚に似ている気がする」

そうぽつりと漏らし、うなだれるような恰好でカエルアンコウを見つめる友人の

姿は、静かに泣いているように見えた。しばらくして、友人は失恋した。好きな

人のことを、心無い人間に冷やかされた結果、告白することもなく、恋を諦めた

のだ。彼女はしきりに「私みたいなかわいくない人間と噂されて、彼はきっと嫌

に違いない」とこぼしていた。

 

私はあの時、なんて言えばよかったんだろう。高度を上げる飛行機の中で私は手

元の小説の表紙を指でなぞった。これから海がきれいな場所へ行くからと思って、

三島由紀夫の『潮騒』を持ってきていた。

 

『潮騒』は、三島由紀夫が、エーゲ海に浮かぶ島を舞台にした古代ギリシアの物

語『ダフニスとクロエ』に着想を得て、三重県の小さな島を舞台に純愛を描いた

作品と言われている。若く純朴な漁夫・新治は、ある日、浜で見かけた少女・初

江に心惹かれる。初江は、村の有力者での娘で、養女に出されていたが、跡取り

として婿を取らせるつもりで島に呼び戻されたのだ。新治と初江は惹かれあうが、

新治に気があった千代子が嫉妬から2人の仲を告げ口してしまい、怒った初江の

父親に引き裂かれてしまう。いくつもの困難を乗り越えていく2人を彩る緻密な

構成や豪華絢爛な文体は読者の心をぐっと捉えて離さない。

この作品を読んでいると、私は、この物語のもう一人の主人公は千代子なのでは

ないかと信じて疑わない。

 

千代子は新治へ恋心を抱いているけれど、それを口にすることができない。けれ

ども、自分の容姿にコンプレックスを持っていた千代子が「あたし、そんなに醜

い?」と問いかけたときお世辞の言えない新治は「なあに、美しいがな」と即答

する。その言葉は千代子の心を幸福でいっぱいにする。「あの人が私を美しいと

言ってくれたんだわ!」そう幾度も繰り返す独白に、孤独な幸福の美しさに、わ

たしは何度胸を打たれたことだろう。

 

自分を醜いと蔑む千代子の陰気な表情とあの日、自分をカエルアンコウといった

気弱な彼女の泣きそうな表情は、私には重なって見える。彼女がなぜ自分をカエ

ルアンコウに例えたのかはわからない。「目が小さいから」が口癖で、ぱっちり

とした二重に憧れていた友人がカエルアンコウのちょこんとした目を見てそう言

ったのかもしれない。もしくは、じっと過ぎ去っていく時間を待っているだけの

ようなカエルアンコウの佇まいが友人の心の機微に触れたのかもしれない。わか

らないけれど、気弱な彼女は知っていただろうか。カエルアンコウはアンコウの

仲間だけあって、一般的に想像する魚から少しかけ離れた風貌をしているけれど、

個体によって色とりどりの美しさがあって、ちょっととぼけたような顔つきはか

わいらしくて、ダイバーにすごく人気のある魚だってことを。なにも考えずじっ

としているんじゃなくて、頭部にある疑似餌で小魚などを釣って捕食する頭脳派

な一面を持っていることを。自分をカエルアンコウにたとえた友人だって、自分

では気づいていないだけでたくさんの魅力を持っていた。

 

千代子だって自分の過ちを認めることのできる聡明さや、他人の幸福を願うこと

のできる心の美しさは、好きな人に美しいと言われるまえから、きっと持ってい

たはずだ。

私はあの時の彼女にこの本を渡したい。そして、カエルアンコウは、私の好きな

魚なんだと伝えたい。

大丈夫、次はきっと、うまくいくよ。

誰へともなく心の中でそう告げると、真っ青な海が美しい場所へ降り立つために、

飛行機が着陸態勢に入った。

 

※紹介した本 「潮騒」三島由紀夫 著

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■ ロシア人に学んだ「おいしい=しあわせ」のカルチャーショック 

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「はぁ〜、しあわせだなぁ」

4月に入り桜の下で昼間っから一杯、焼き鳥をつまみながら甘い物にも手が伸び

て。

一人でベンチに座ってしみじみでも、馴染みのメンバーとワイワイでも。

この時期はついつい嬉しいため息がもれてしまう。

そんな時、わたしはいつもこのエピソードを思い出す。

それは、日本に20年以上暮らしているロシア人女性に仕事でインタビューをし

た時のこと。

彼女は敬語も使いこなし、日本の伝統文化にも詳しく、日本人の友人から「もう

日本人より日本人だね」と言われることが何度もあったそうだ。

ところがそんな彼女にも「どうしてもここは日本人になれない」ということがあ

ると言う。

 

それは「おいしい=しあわせ」と感じるということ。

日本人と一緒に食事をしていると「あ〜、おいしい〜! しあわせ〜!」という

言葉を頻繁に耳にし、彼女はとても驚いたと言う。

「食べること、美味しいと感じることは、日常の行為です。

幸せとは、長年夢見た大学に合格したり、憧れの芸術をついに鑑賞できたり、い

つか行ってみたいと願っていた歴史的建造物に訪れた時などに感じる物です。

私は美味しいとは感じても幸せは感じません。そこだけはどうしても日本人にな

れません」

 

彼女からその話を聞いた時、わたしはあまりにも衝撃を受け、インタビュー中に

も関わらず呆然としてしまったことを今でも覚えている。

わたしから「おいしい=しあわせ」を奪ってしまったら、一体何が残るだろうか。

「しあわせを感じるとき」を頭に浮かべてみると、

最初に出てくるのは「美味しいものを食べているとき」と「布団に入った瞬間」

だ。

そしてそれは人類皆共通であろうということを、その時まで一切疑いもしなかっ

たのだ。

 

「おいしい=しあわせ」は世界共通ではない。

あまりにも衝撃的なカルチャーショックだった。

もちろん文化の違いだから、どちらがどうというものではない。

特に「しあわせ」の感じ方は、同じ日本人だとしても個人によって全く違う。

わたしの思う当たり前を、当たり前と思い込んではいけない。

そのことを強く思い知らされた経験だった。

自分にとってのしあわせって何だろう。そう考えるきっかけにもなった。

日常で感じる小さなしあわせから、人生をかけて手に入れたいしあわせまで。

「しあわせ」と一言で言っても、その形も感じ方も様々だ。

ちょっぴりサボり癖のあるわたしには、日常の小さなしあわせは欠かせない。

三度の飯と布団に入った瞬間にしあわせを感じられるからこそ、夢に向かって挫

折せずに頑張ることができる。そうでなければ長続きはしない。

 

ただただ桜が咲くのを待つだけでは、冬は乗り越えられない。

冬には冬のしあわせがあるからこそ、わたしは春を待つことができる。

桜舞うこの季節。わたしはやっぱり「花より団子」にしあわせを感じる。

そして「花」も「団子」もある環境と、「花より団子だよね」と言い合える友人

がいること。そのことが、この季節に味わえる何よりもしあわせなことだ。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■ アサーティブでいこう! 三つの質問で思い込みから抜け出す! ■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

思い込みを見つけたら、どうしたらいいのか。

 

人見知りの人が抱いているかも知れない「思い込み」

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』

という思い込みをどのように、粉砕していくのか。

それには、三つの質問をすることです。

 

・その思い込みに、根拠はあるのでしょうか?

 どこで教わった考えなのでしょうか?

・今までの体験と照らし合わせて、その考え方は、現実的でしょうか?

・その考え方を持ち続けていると、幸せになれるでしょうか?

 

この三つのポイントで、自分の思い込みを検討していきます。

 

一つ目の質問。

それは、根拠があるのでしょうか。どこで教わったことですか?

これは、自分が勝手にそうだと思い込んでいるのではないか、ということを気づ

く質問です。

法律で決まっているわけでも、家訓とか、何かに書かれていたことでもない。と

いうことに気づけばいいのです。

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』という考え方は、ただの思い込みに過ぎない、根拠のないものだというこ

とです。

 

二つ目の質問。

今までの体験と照らし合わせて、その考え方は、現実的でしょうか?

自分の考え方が、実際と合っているかどうかです。

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』

と思っていても、実際は、どうでしょう。

人は他人のいうがままに行動をするでしょうか?

しないですね。

現実的ではない、ということです。

これは、思い込みなんだと気がつきます。

 

三つ目の質問。

・その考え方を持ち続けていると、幸せになれるでしょうか?

思い込みにとらわれ、不自由になっていないか、ということです。

根拠もない、現実的でもない思いにとらわれていると、辛いだけです。

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』

他の人は、望むような行動を取るとは限らないのですから、この思いを持ち続け

ているかぎり、他の人に怒り続けることになります。怒り続け、思い通りになら

ないと嘆いていて、幸せでしょうか?

 

三つの質問で、思い込みに過ぎないのだ。と気づいたら、この考え方、思い込み

を変えなくてはなりません。

 

思い込みを変える方法は、次回に。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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20170521日(日) 12301630 【東京】

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●● ぷちゼミ コミュニケーション「力」UP――朝の読書会―― ●●

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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※ディベートの勉強会は、東京・大阪・福岡で開催です。

◆◆東京◆◆

○日時:0423日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 申込

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016ba0yqf3he.html

 

○予定:

0528() 北千住 東京芸術センター

0625() 北千住 東京芸術センター

0716() 北千住 東京芸術センター

 

◆◆大阪◆◆

○日時:0611日(日)午前9時30分~1130

○場所:大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は企業に対する正社員の解雇規制を緩和すべきである」

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/019dyqys4nhy.html

 

◆◆福岡◆◆

○日時:0513日(土)午前9時30分~1130

○場所:福岡市中央区天神1-1 アクロス福岡 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0190j6ys4pmm.html

 

 

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――■ 編集後記 ■――

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

セミナー講師を長年していて気がついたことがあります。

スキルを獲得する人とそうでない人の違いです。

それは、話を聞いているか、いないかです。

Aは、Bとして下さい」と説明し、やり方を伝え、ひとまずやってみる

となったとき、「まあ、適当にDとかEにしてみよう」と思う人がいます。

話を聞いていないのです。

適当にやってしまうと、当然ながら、できません。

ABとする、その過程を体験し、方法を体感し、理解につなげていこうとして

いるわけです。

過程と体感を飛ばしても、理解には繋がらないのです。
理解できないことは、再現性がありません。

スキルにならないのです。

スキル獲得のためには、説明者の話をよく聞く、その通りにやってみるというこ

とです。

 

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━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(40

    「ストレートネック」              今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 ヨツスジハナカミキリ    わたなべみさと■■

 

■■ 春! ことばも「すっぴん風」で軽やかなコミュケーションを。

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(40

    「ストレートネック」          ■■

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 最近よく目にするようになったのですが「ストレートネック」という言葉があ

ります。たぶん、ですが。女性の皆さんには、この言葉に強く反応する人が多い

のではないでしょうか。もちろん、男性でも、実際にこの言葉を知ると、「そう

か、そうだよな」と頷かれる人もいるはずです。

 

 ストレートネックは、病名などではないのですが、名前の通り、首の骨の配列

が直線状になってしまっていることです。本来の首というのは、緩やかなカーブ

を描いています。ストレートネックとなってしまうことで、肩こりや頭痛の原因

になっていると言われています。

 原因はいろいろありますが、デスクワークの場合、どうしても前屈みとなりま

す。また、最近では、スマホを見る状況がよくあります。頭が前に下がります。

結果として、身体のバランスが崩れ、疲労などに繋がっていくというのは、なん

となく経験していることではないでしょうか。

 

 ストレートネックという言葉は、この崩れた姿勢を表す言葉として、これから

ますます多くの人に知られるキーワードになっていくような気がします。

「ストレートネック」で検索してみると、写真やイラストで、具体的にその状況

を知ることができます。誰もが納得できる説明があり、身近な問題であると感じ

ることができるでしょう。

 

 さて、どうして「ストレートネック」を取り上げるのか。実は、私どもの速読

トレーニングで10年以上行っているメインとなるプログラムと、注意点が、ほ

ぼ同じなのです。

 速読トレーニングでは、基本となる「本を読む姿勢」に取り組むことにしてい

ます。姿勢という土台が悪ければ、長時間、講習終了後の読書を含めて、効果は

一時的なもので終わってしまいます。確かな土台が確立できるかどうかこそが、

速読トレーニングの重要な部分です。

 

「本を読む姿勢」をしっかりと取ることは、最初はやや難しさがあります。しか

し、講習の終わりには、その状態が身体にフィットし、無理なく、スムーズに本

を読む感覚へと変わっていきます。受講された方からは、その違いの変化に驚い

たと言われることも多くあります。ベストとなる本を読む姿勢を、体感・実践す

ることが、速読トレーニングです。

 

 速読は、「無理をして読む」というイメージがあるかもしれません。しかしそ

うではなく、「無理することなく、身体の負担を少なくして読む」ということこ

そが速読と言えるものです。

 身体の姿勢がどうなっているか。実は自分だけで判断するのは難しいものです。

講習ではひとりひとり客観的なアドバイスを行い、途中でも常に注意を行って進

めていきます。

 

 ストレートネックの一番の予防は「よい姿勢を取ること」と言われています。

しかし、実際に「よい姿勢を取ること」は簡単ではないのです。

 客観的に自分の姿勢がどうなっているか。机や椅子の使い方。実際に本を読ん

でいくことで崩れていく部分。いろいろな注意点があります。

 仕事の中では毎日多くの「読む」という行為が行われます。ぜひ、ストレート

ネックという視点で、本を読むことを考えてみてください。

 

 

今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

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■■ 一匹と一編の物語 ヨツスジハナカミキリ      ■■

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新生活に向けて本の整理をしていると、図鑑などの重たい本類の中から、薄い紙

に包まれた押し花が出てきた。そう言えば、去年の夏に旧友の庭でアジサイの花

を摘ませてもらって、押し花にしていたことを忘れていた。同時に、友人の庭に

いた変わった先客のことも思い出した。あれは、ちょっと恥ずかしかったなーと

思うと、いつか読んだ、私の掌で咲く押し花と同じタイトルの小説「アジサイ」

が読みたくなった。野生のアジサイの群生が美しい谷をある兄妹が訪れる話で、

兄はそこに咲くアジサイをうでいっぱいとってみたいと思うのだ。

 

友人の家で、その小説にある描写をぴったりうつしたかのように美しく咲くアジ

サイに顔を近づけると、視界の端にあるものを捉えた。それを見た私は直感した。

危険だ、と。小ぶりだがシュッとしたフォルムに黄色と黒の縞模様の虫がアジサ

イの周りをゆっくり飛んでいる。これは、まさに子供の頃出会ってだいぶ怖い思

いをしたことがあるアレだと判断するや否や、すごい勢いで後ずさった。

びっくりしてこちらを見る友人に私は小声で「ハチ!ハチ!」と言った。ミツバ

チじゃなくて、アシナガバチとかスズメバチの小さいのとか、そういう類のもの

に見えた。

 

友人は、花にとまったそれを見て、あー、これ、カミキリムシじゃん? と呑気

に返答した。

 

遠目から見ても目立つそれは、ヨツスジハナカミキリという虫のようだった。ハ

チの仲間に擬態して身を守るといわれている、花粉や花の蜜を食べるハナカミキ

リの仲間で、もちろんハチのように刺されることはない。

 

ハチでないと分かった途端、じりじりと近寄る私に、「あんたは本当に変わって

ないよねー」と苦笑する友人に赤面した。子供の頃は虫が大の苦手で、虫が出た

らすぐ友人の後ろに隠れ、夏場の草むらに入ろうものなら、呆れる友人を盾にし

ながら目をつぶって歩いたものだ。そこまで虫を怖がるなんて、と笑われるのも

嫌だったし、何より、苦手なものに対して人を盾にしながら回避する自分はとて

も卑怯に思えて、申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいだったのを覚えている。

過去の自分の恥ずかしさや、苦い思いをもった今、この物語を読み返すと、アジ

サイをとりたいと思った少年の気持ちをもっと深く感じることができる。そして、

少年の、あるとき誰にでも訪れるであろう、暗くて息苦しいあの感情に向き合う

ことができる純粋さに、はっとするのだ。

 

大人になっても、後ろ暗い思いや苦い思いをする時はある。私も、それに蓋をし

たり隠したりするのではなく、素直に自分の心で受け止めて、次に進めるように

なりたい。掌の上で平べったくなったアジサイを見ながら私はそう思うのだ。

 

※紹介した本 「アジサイ」椋鳩十 著

 

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■春! ことばも「すっぴん風」で軽やかなコミュケーションを。■

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「春の新色本日新発売でーす」

近所の商店街を歩いていると元気な声が聞こえてくる。

昔なじみの店というよりは全国チェーンのドラッグストアが激しい戦いを繰り広

げている。

「噂の落ちない口紅、本日限定40%オフ!」

「あの女優のCMで人気! ファンデーションが45%オフ」

気付けば週末のお昼時、あっという間に女性達の人だかりが出来ていた。

 

メイクは女性にとって欠かすことができない。

社会人になると「メイクは大人としてのマナー」とさえ言われてしまう。

もちろん「化粧なんてしなくていい」という人も多くいるし、以前のわたしもそ

の一人だった。

だけど、一度プロの方にメイクを教わってからその気持は変わった。

 

「自分ってこんな顔をしてるんだ」

鏡に映る自分の顔をまじまじと眺めてしまった。

「今まで、なんて自分の無駄遣いをしてきたんだろう」

プロの方にメイクをしてもらったとは言え、決して厚塗りの濃い化粧ではない。

自分の悪いところを塗り潰すのではなく、いいところをより良く見せるためのメ

イク。

 

眉の書き方、アイラインの引き方、口紅の色選び、そしてファンデーションの塗

り方。

ただ色を重ねていくのではなく、そのままが美しくみえるように一工夫をしてい

く。

それだけで、顔自体はわたしの顔で別人になったわけではないのに、明らかに違

って見えた。

「すごくいいね! 似合ってるよ!」

長年の友人のことばに、ニヤニヤが止まらなかった。

 

最近では「すっぴん風」のメイクが人気を集めているが、

実はこの「すっぴん風」ものすごくテクニックが必要だ。

「すっぴん」なら、なんにもせずそのまま外に出ればいいだけだが、

「すっぴん風」はそうはいかない。

塗っているのを感じないように、赤みやシミを消さなければならないし、

書いていることがわからないように、目をパッチリさせなければいけない。

「すっぴんに見えるのにかわいい」を作り込むには、かなりの努力が必要だ。

目の下のクマや疲れが残ったままの「すっぴん」では自分自身も恥ずかしいし、

周囲の目も変わってきてしまう。

 

それでもこの「すっぴん風」メイクを他人に褒められると少し自分に自信を持つ

ことができる。

塗りつぶさなくても、厚く重ねなくても、自分には魅力があると思うことができ

るからだ。

 

それは、見た目だけではなく、「ことば」も同じなのではないかと思う。

「素直」「率直」がいいと言われたからって、思ったことを何でも言えばいいと

いうわけではない。

ことばも「すっぴん風」が美しいのではないだろうか。

自分の魅力が一番伝わるために、素直な本音にちょっとだけ工夫をする。

つまり、「相手のことを思う」というメイクをするのだ。

ただ言いたいこと、伝えたいことをそのまま言うのではなく、どうすれば相手に

届くのかを考える。

もちろん、他人に好かれるためにと、本心を隠して自分を抑えつけては意味がな

い。

思いを捻じ曲げるのではなく、思いがそのまま伝わるように、考え工夫をする。

例えば職場や家庭でお願いしたことを相手がしてくれなかった時。

「どうしてやってくれないの?」「なんでやらないんだ!」と責めるのではなく、

かと言って我慢して不満を溜め込むのではなく

「これをやってくれたら助かるんだけどな」とか

「ここ引き続きお願いしてもいい? こっちはわたしが終わらせるね」と言えば、

状況は少し変わってくる。

もちろん相手の行動すべてを変えることはできない。

他人が望んでいないのに、勝手に他人の顔にメイクをしたら怒られるに決まって

いる。

だけど、自分自身を変えることはできる。

ちょっとした工夫で、相手が心地よくなり自分も気持ちよくなる方法はいくらで

もあるのだ。

何より、自分がいい顔をし、ウキウキしていればコミュニケーションも軽やかに

進んでいく。

メイクで見た目やことばに魔法をかけることで、本来の自分が輝いてくれるはず

だ。

 

もうすぐあたたかくやわらかい春がやってくる。

春色のメイクに、素直なすっぴん風のことばで、新しい出会いや出来事を楽しみ

たい。

さて、その前に花粉症にやられたこの肌荒れ、どうしたら魅力的にカバーできる

だろうか。

 

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■ アサーティブでいこう! 思い込みが、あなたのアクセルを踏ませない ■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

思い込みを見つけたら、どうしたらいいのか。

 

人見知りの人が抱いているかも知れない「思い込み」

 

『他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダ

メだ』

というのを、

自分の中に見つけたら、この文章を吟味してみましょう。

 

■思い込みを見つける

 

そもそも、そんな思い込みがあるかどうか、どうやったらわかるんだ?

と疑問があります。

 

なにか自分が、前向きでない、よろしくない行動をしているときは、何かの思い

込みに支配されています。

「なんで、あんなことをしたのだろう」とか

「あの時、ああいえば、ああすればよかったのに」と、

後悔したり、過去を思い悩むことがあったら、そこに思い込みを見つけるチャン

スがあります。

 

その時、自分はなにを考えていたのだろう、と内省してみるのです。

その時の様子、場面を思い浮かべ、いえなかったこと、その時思っていたことを

口にしてみる、声に出してみるのです。

「なんで、こちらに声をかけてこないのだ、待っているのに、どうしてだ」

とか、思い込みに近いものが文章となって出てくるでしょう。

 

文章が出てきたら

誰が言っているのか、主語は誰か

誰に向かっていっているのか、相手は? 自分、他の人、世間とか世界とか?

なにを、どうしろといっているのだろう?

という点を押さえてみましょう。

 

■思い込みを粉砕するポイント

 

そして、一連の文章ができたら、自分の思い込みと対峙していくのです。

・その思い込みに、根拠はあるのでしょうか?

 どこで教わった考えなのでしょうか?

・今までの体験と照らし合わせて、その考え方は、現実的でしょうか?

・その考え方を持ち続けていると、幸せになれるでしょうか?

 

この三つのポイントで、自分の思い込みを検討していきます。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 

http://nands.way-nifty.com/nands/koukai.html     ※

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○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座    東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/kihonnoki/index.shtml

 

20170408日(土) 12301630 【大阪】

20170415日(土) 12301630 【東京】

20170513日(土) 12301630 【福岡】

20170520日(土) 12301630 【東京】

 

○ ディベートベーシック講座            東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20170409日(日) 12301630 【大阪】

20170416日(日) 12301630 【東京】

20170514日(日) 12301630 【福岡】

20170521日(日) 12301630 【東京】

 

■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/zatudan/index.shtml

 

20170408日(土) 09301130 【大阪】

20170422日(土) 13301530 【東京】

20170527日(土) 13301530 【東京】

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

●● ぷちゼミ コミュニケーション「力」UP――朝の読書会―― ●●

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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※ディベートの勉強会は、東京・大阪・福岡で開催です。

◆◆東京◆◆

○日時:0326日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は定年退職制度を廃止すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01hkpcyqf3c3.html

 

○予定:

0423() 北千住 東京芸術センター

0528() 北千住 東京芸術センター

0625() 北千住 東京芸術センター

 

◆◆大阪◆◆

○日時:0409日(日)午前9時30分~1130

○場所:大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01r21kys4guu.html

 

◆◆福岡◆◆

○日時:0513日(土)午前9時30分~1130

○場所:福岡市中央区天神1-1 アクロス福岡 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0190j6ys4pmm.html

 

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□ ぷちゼミ コミュニケーション「力」UP――朝の読書会―― □

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○日時:0311日(土)午前10時~1130

○場所:北千住 喫茶室サンローゼ

■内容

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 本を一冊お持ち下さい。

 これは面白い、素晴らしい、是非読んでみて下さい。という本をお持ち下さい。

 今回は、文学・文芸に限ります。

※自己啓発系・ノウハウ本・スピリチュアル系・ビジネス系の本はお断りします。

・フリーディスカッション

○費用:500円+各自の飲食代

○申込:下記のページから

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01akqhyrmdkh.html

 

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――■ 編集後記 ■――

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残念なことに、スキルというのは、一瞬で身につくものはない。

3分で終了とか、1日でしっかりと身につく、というのはないのです。

継続的な練習が必要です。

ディベートは、東京、大阪、福岡でセミナーを開催しています。
しかし、勉強があるのは東京だけでした。
4
月から、隔月ですが、大阪、福岡でも勉強会を開催します。

ディベートをさらに、より議論力、プレゼンテーション力、論理的思考力を鍛え

たいという方、お待ちしています。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html

 

─◆ご意見・ご感想・ご要望は 下記のメールアドレスまで

 mailmagazine@nands.net ────────

 

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  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

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*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.107

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.107

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(39

    「速読に関しての困った経験」          今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 キュウセン         わたなべみさと■■

 

■■ それはある日、突然に。               木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 

思い込みが、あなたのアクセルを踏ませない      西部 直樹■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ New! アドバンスディベート講座               東京

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■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(39

    「速読に関しての困った経験」      ■■

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「パラパラパラパラ……」

 ただただ高速でページをめくっている受講生がいた。1分間に50ページ以上

は進んでいる。

 僕の行っている速読講習では、最初に読書速度の測定を行う。どのくらいに速

さなのかを把握するためだ。スタートがあり、トレーニングがあり、成果がある。

「いつも本を読む状態で読んでください」と話をしている。

「すみませんが、いつもと同じように読んでください」

 確認のためもう一度、お願いをした。

 

「パラパラパラパラ……」

 その受講生の読み方は、まったく変わらなかった。

 ただページをめくるだけ。私の講座を受けていただいたならばわかると思うが、

ページをめくることは、実は難しい。しかし、この人の場合はただ雑にページを

めくっているだけだ。つまり、活字を捉えていない状態。本の角度、ページのめ

くり方によって、あきらかに眼が活字を捉えていないのであれば、当然「読んだ

状態」とは言えない。理解できなくて当たり前なのだが。

 

「すみません。いつもその読み方なのですか?」

「いつもこうですよ」(当たり前のように、自信ありげに、速読の経験ありだと)

 

「すみません。内容はわかっているのですか?」

「いえ、わかりません。いつもこうやって本を読んでいます」

「パラパラパラパラ……」

 

「すみません。ゆっくりでいいです。とにかく内容を把握して、読んでください……」

 

 速読講座の講師を行っていると、困ってしまうことがそれなりにある。この受

講生のケースは今も記憶にある。ちなみに、彼は2日間で6桁の受講料を支払う

速読関係の講座を受けた経験があり、その経験からこうした読み方をするように

なったのだという。

 どんなに良い講習を受けたとしても、それを受け取る人は様々なわけで、何が

問題なのかを追求するのは難しい問題があるが、勘違いしてしまっている人とい

うのは確かにいるのだ。パラパラとページをめくっても、成果には繋がらない。

ランニングであれば、正しい走り方がある。野球にしても、ただバットを振れば

いいというものでもない。

 

 この人の場合は確かに極端な例ではある。しかし、どこかで速読を受講したと

いう人は、総じて、理解しないでページを雑に進めていることが多い。そして、

その状態を速読の成果だと信じている。結果として、「文字をしっかりと把握し

ない癖」「変な姿勢で読む癖」が強くついてしまい、簡単には戻らなくなってし

まっている。高額なお金と時間を掛け、悪い状態にしている……。

 

「速読なんてやらない方がいいですよ」と、僕は話をすることがある。速読講座

といっても、ただ行えば成果が出るものではない。スポーツと同じように、成果

というものは、良いプログラム・指導があって成り立つものだと思うが、そうし

た速読があるかというと、ほぼ無いのである。

 

 速読に関して、情けなくなくなってしまうような困った話はいくらもある。し

かし、良いと感じてもらえるような話も多くある(ただ、そうした話は埋もれて

しまいがちだが)。そして何よりも、前向きで、魅力的な人が多い。そうした人

に、しっかりと費用対効果で還元できる講座でありたい、というのが、僕がこの

速読講座を行っていきたい理由でもある。

 

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

 

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■■ 一匹と一編の物語 キュウセン            ■■

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電車の中で本の続きを読んでいると、先ほど停車した駅で電車に乗ってきた親子

の楽しそうな会話が聞こえてきた。斜め向かいに座った少年は右隣のお父さんに

週末のお出かけをせがんでいる。どうやら釣りに行くようだ。そういえば、昔近

所のお兄さんと釣りに行ったときに目を奪われた魚がいる。体表を流れる9本の

縦線がその名の由来といわれるキュウセンは、鮮やかな黄緑色が美しい魚で、ま

るで平安時代のお姫様が着る豪華な着物のようだと思った。そう思ったことがう

っかり口に出てしまうと、「残念、お姫様じゃないんだ。この綺麗な色の魚は、

雄なんだよ」と笑われた。家に帰ってから図鑑で確かめてみたけれど、あの綺麗

な緑の体色はまごうことなき雄の姿で、同じ魚であるはずなのに、そっと隣に添

えられた雌の写真の地味な姿を見たときには、なんともいえないしょんぼりとし

た気持ちになった。私がこの魚に雌として生まれ変わったら、死んでしまうその

時まで優雅に周囲を泳ぐ雄に嫉妬しつづけるにちがいない。

図鑑を見て肩を落としたあのときには知らなかったキュウセンの生態を思うと、

今読んでいる本に出てくるヒロインにぴったりだなと笑ってしまった。

16歳の娘おまんは、十六夜の月よりも美しい姿、心もやさしく、誰もが恋い慕

う娘盛りである。彼女は恋いこがれた男に文を送り続けているのに、まったく振

り向いてくれない。その男は男色好きだったのだ。そして、ある日男が出家した

という話を聞いたおまんは、男装をしてまで恋しい男性を追いかけるのだ。

初めてキュウセンを見たあのときは知らなかった。キュウセンは生まれたときは

雌ばかりであることを。縄張りの中で、雄がいなくなってしまったとき、大きく

強い雌が雄へと性転換するのだ。

美しい男に変装したおまんは誰よりも強い思いを胸に、出家して坊主になった想

い人へ追いすがる。そこまでして恋しい人を追いかける強さが、より彼女を美し

く見せていたのかもしれない。

世にも美しい男性と絶世の美女から始まった5人の女性の物語は、おまんの物語

で幕を閉じる。実際のおまんと相手の男性は、心中して亡くなったといわれてい

る。それでも、井原西鶴が、最後の話だけ違った形で終わらせたのは、強い気持

ちで大切なものをしっかりと見据えて生きることは決して悲劇ではなく、自分で

決めた道を振り返らずに痛快に歩むことで希望にたどり着く可能性を残したかっ

たからなのだろうか。

地味な見た目に生まれた雌の魚が、性別の差を乗り越えて美しいお姫様のような

衣を得てしまうほど人生は分からないことだらけで、おもしろい。そういわれて

いるような気がして、背中を押されるように私は電車を降りた。

 

※紹介した本

 「恋の山源五兵衛物語(好色五人女より)」井原西鶴 著 谷脇理史 訳注

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ それはある日、突然に。                          ■■

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「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが……」

先日札幌に行った際に駅の切符売り場で一組の夫婦に声をかけられた。

二人の会話から想像するに、中国人だろうか。

男性が手にしているスマートフォンの画面には地図の上に「小樽」の文字が表示

されている。

 

「ここ、大人2枚、どうしますか」

 

正直、私も札幌は住み慣れた街ではなく、小樽との距離感もよくわからない。

彼らが並んでいたのは指定券専用の券売機で、

小樽まで行くには「指定席」がよいのか「自由席」で充分なのか、

料金や移動時間もよくわからなかった。

 

「ごめんなさい、私もわからなくて……」

そう言いかけて、言葉を飲んだ。

 

海外での経験を思い出したからだ。

 

以前2年程暮らしていた南の島のフィリピンでは、よく道に迷い、色んな人に声

をかけた。

「すみません、この街に行きたいのですが」

「あぁ、それならまっすぐ行って小学校を右に曲がってまたまっすぐだよ」

「ありがとうございます」

「どういたしまして。気をつけてね」

道端で声をかけると、みんな親切に教えてくれた。

 

ただ困ったことに、その情報が正しいとは限らない。

「みんなわかんないのに、適当に答えちゃうのよ。道は三回聞きなさい」

現地のお母さん達に教わった。

 

中には道がわからなくてもなんとなくで答えてしまう人がいるのだ。

だから信じてその通りに行ってみても、目的地には決して辿り着くことができな

」い。

とは言え、その人達も悪意があるわけではない。

たまに適当な人がいるのも事実だが、困っている人には何かしなければという思

いがあるらしい。

 

「う~ん、わからないとハッキリ言ってくれたほうが助かるんだけどな……」

何度そう思って頭を抱えたことだろうか。

 

それでも、困ってしまった思い出ばかりではない。

時には「ほら、あんた連れて行ってあげなさい!」とお母さんに言われ、こども

がついてきてくれることがある。

「道は口でじゃなくて足で教えるのよ。それが親切なのよ」

そう教えてくれたのもフィリピンの人達だ。

ちょっとくらい遠いところでも、きちんと案内をしてくれたし、荷物を持ってい

れば運ぶのを手伝ってくれたりもした。

「なんて優しい人達なんだろう」

嫌な顔一つせずニコニコ笑うこども達の姿に、ジーンと感動してしまうことも少

なくなかった。

 

そんな思い出は、わたしの記憶の中に深く刻まれている。

だからこそ、先日の切符売り場でもそのことを思い出したのだ。

 

――わからないって、ハッキリ言ったほうがいいのかな。それとも……

 

一瞬迷い、結局「OK」と笑顔で答えた。

それでも場所がよくわからないから、スマートフォンで調べながら、

「これでいい?」と一つ一つ確認をし、ボタンを押していった。

 

最後に二枚、

カシャン、カシャンと、小樽行きの切符が出てくる。

 

「楽しんできてね」と笑顔で手渡すと、

「どうもありがとうございました」と満面の笑みが返ってきた。

 

あとから思い返してみると、駅員さんに声をかければよかったかな、とか、

周りに分かる人がいないか声をかけるべきだったかな、と色々な思いも湧き上が

ってきた。

 

だけどもし、彼らが他の人達にも声をかけ、

みんなに「わからない」と言われているうちに電車を逃してしまったら……

そう考えると、無事に切符は購入できたし、これはこれでよかったのかもしれな

い、と思う。

 

「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが……」

それはある日、突然やって来る。

慌ててしまうこともあるが、出来るだけ心の中で準備しておこう。

せっかく声をかけてくれたのだから、それも一つの思い出となれるように

心を込めて接しよう。

まずは何気ないことにも興味を持ち、一つ一つ説明できることを増やしてみよう。

そんな決意をした、日常のワンシーンだった。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■ アサーティブでいこう! 思い込みが、あなたのアクセルを踏ませない ■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

■人見知りだから……、は自意識過剰で傲慢である、ということ。

 

について、前回はお話をしました。

人見知りは、他者からの評価を気にして、動けない。

ということでした。

自ら動かないということは、もう一つ思い込みがあると思うのです。

自ら動かない、他者に働きかけないのですから、他の人から自分に働きかけて欲

しい、と思っているのです。

誰か、声をかけてくれないかな、と。

この思いが過剰になると、他の人は、わたしの思い通りに動くべきである、そう

でない人は最低だ。という思い込みになります。

 

いや、そんなことはない、と言われそうですが、

はじめての人と、なかなか話ができない、話しかけられない、というとき、

相手が話しかけてきたら、ホッとしませんか?

 

ホッとする、その背景には、はやく話しかけてきて欲しい、

話しかけてきなさいよ、話しかけてきたらいいのに

という思いがありませんか?

 

願望がエスカレート、過剰になると思い込みになるのです。

 

他の人は、わたしが望むように行動をしなければならない、そうしない人はダメ

だ。というように。

 

こんな思い込みを持っていたら、生きていくのはちょっと辛いですね。

なぜなら、他者はあなたの望むとおりに行動をするわけではないから。

 

率直になるのを阻害している「思い込み」が見つかったら、どうしましょう。

それは、次回に。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 

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NEW

○アドバンスディベート講座

20170318()19() 09301630 東京

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ディベートベーシック講座の上級コースです。

ディベートの各パートを徹底的に演習し、審判力も身に付けます。

受講者特典あり

 

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20170225日(土) 12301630 【東京】

 

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■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪・福岡

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:0212日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は定年退職制度を廃止すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01bmr4ygj8gh.html

○予定:

0326() 北千住 東京芸術センター

0423() 北千住 東京芸術センター

 

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――■ 編集後記 ■――

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備をして、数多くの試合をします。ディベートの演習を通して、思考力・プレゼ

ンテーション能力・傾聴力・判断力などを鍛えていきます。

ディベートベーシック講座を終えた方は、是非、受講下さい。

お待ちしています。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

許可なく転載することを禁じます。

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.106

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.106

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(38

   「あまり言ってほしくない感想」         今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 クジャク         わたなべみさと■■

 

■■ 2017年は、言葉磨きでほしいものを手に入れる!  木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 

思い込みが、あなたにブレーキをかける!     西部 直樹■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

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■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(38

   「あまり言ってほしくない感想」      ■■

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 講習では感想などコメントを書いていただくことがあります。自分の行った感

想以外でも、SNSなどで講習の感想などを見かけることがあります。どのよう

な感想を持つかは自由なわけですが、正直なところ、「ちょっと違うのだけど」

と思うこともあります。

 講師の側の一方的な話だと感じる人もいるかもしれませんが、講習とは何かを

考えていただきたい問題でもあります。

 

(1)「知っている内容だった」

 

 わりとよく聞く感想だったりします。しかし、う~んと困ってしまうというの

が本音です。受講者の方は、これまで知らなかったインパクトのある話を求めて

いたのかもしれません。

 どうして講師の側として、こうした感想は言ってほしくないのか? それはズ

レてしまっているからです。厳しく言うと、講習という場には居てもらったけれ

ど講習を受けてもらえなかった、ということにもなるからです。

 

 講習というものは、講演とは違います。講師から受講生への一方通行ではあり

ません。何らかの知識を教えるというものではないのです。

 わかりやすく言えば、「知識をどのように実践していくか」「知識をより深い

部分で体感するか」が講習という存在です。

 そのために、講習では実践的なトレーニングが行われます。そのトレーニング

によって、自分の問題点を把握し、理論について深く考えてもらいます。「気づ

き」というものとも言えます。

 目指している講習は、「教える」というものではなく、「いかに気づきに満ち

ているか」です。

 講師の勝手な言い分かもしれませんが、「言葉としては知っていたけれど、実

は何も知らなかったことがわかった」などと感想を言ってもらうと、良かったと

思うわけです。

 

(2)「難しかった。できなかった」

 

 なぜ、このような感想を言ってほしくないのかというと、難しく感じるように

講習を作っているからです。簡単にできてしまったのでは、トレーニングとして

弱いものとなります。難しいからこそ、自分の状態を知ることに繋がり、そこを

クリアすることで、成果があります。難しさにチャレンジして欲しいのです。

 

 自動車レースを考えてください。コーナーでのタイム短縮していくには、ギリ

ギリまで攻めることが必要です。本番のレースでは、リスクを減らして安全にと

いう判断もあります。速く走ること、タイムを短縮することは、簡単ではありま

せん。しかし講習という場は、本番のレースではないのです。オーバースピード

でコーナーに侵入しクラッシュしてもいいのです。あえて、普段できない体験を

していくことが講習という場なのです。

 

 もちろん、講習はいろいろな方が一緒に受けます。速読講習では、ほとんど本

を読まない人から、仕事で大量の本を読んでいる人まで、信じられないくらいの

幅の広さがあります。どのくらいの難易度に設定するかというのも、講習をつく

る上では大きな問題です。

 簡単にクリアできるものであれば、「こんなもんなんだ」と甘く考えてしまう

ことになります。難しすぎると、講習自体が面白くなくなったりします。

 

 ちなみに、受講生は次の2つのタイプに分かれます。

(A)トレーニングの数値は高い。とても優秀でなんでも無難にこなす

(B)トレーニングの数値は弱い。地道にひとつひとつの課題をクリアしていく

 

 どちらのタイプが、講習後に伸びていくか? 断然(B)のタイプです。

 Bタイプの受講生は、Aタイプの人に対して「凄いな」と思い少し気持ちが凹

むかもしれません。Aタイプの受講生は、「このくらい簡単だ」とこれから先の

取り組みが甘くなってしまうことがあったりします。トレーニングで行っていた

だく数値が良いか悪いかなど、あまり重要ではないのです。問題は「どのように

取り組むか」です。

 

「難しかった、できなかった」という先にどのような取り組みがあったか? ど

のように講習を作るか、受講生にどのように受けていただくか、両方の面で有意

義な講習であるかどうかのポイントみたいなものとなります。

 

 

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

 

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■■ 一匹と一編の物語 クジャク            ■■

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電車の中とはいえ、冬の早朝はとても冷え込む。がらがらの車内の隅っこの席に

座って本を広げる。朝日が射してくると、オレンジ色の光が照り輝いて目を細め

たくなる。

まぶしい眼前に突然大きな黒い影が現れた。

ぬっと本をのぞき込んだその人は、しばらくじっと黙った後、「何の本を読んで

いるんですか」と聞いてきた。

あまりに突然でびっくりしたので、寒さで小さく縮こまった体がびくっと震え、

「ひゃいっ!」と悲鳴のような返事をしてしまった。小学生の頃、ウサギを目当

てに学校の飼育小屋に近づいたとき、バサッ! と大仰に飾り羽を広げたクジャ

クの雄の姿にびっくりした時と同じような反応をしてしまったことに苦笑する。

あのときはあまりの怖さに先生に泣きついたのに、とてもきれいな羽でしょうと

見当違いの返答をされ、そんなこと言っている場合じゃないと不服だったのを覚

えている。クジャクの羽は、大人にとってはきらびやかで美しいものでも、幼い

子供にとってはそうとは限らないのだ。

そう思いながら手元の本に視線を戻し、さっきまで読んでいた物語を反芻する。

室津の裕福な造り酒屋の息子である清十郎はかの在原業平ばりの美男子で廓遊び

の絶えない19歳。あまりの遊びぶりに父から勘当され、奉公人の身となる。清

十郎は心を入れ替えて働くが、奉公先の主人の妹、お夏は京・島原の太夫にもま

さる美女であった。

清十郎は、お夏に「女がだれもみな惚れ込む」と称されるほどの色男。清十郎へ

の愛を誓う遊女の誓紙は千束、切らせた髪は太い綱になわせるほどのモテっぷり。

豪華絢爛なエメラルドのような飾り羽を優雅に広げるクジャクのように、あまり

の美しさに見る人が引きつけられるようであったのだろう。彼と愛し合うお夏も

島原の遊女にまさるといわしめる娘盛りの美女。彼らがあの結末を迎えたのは、

美男美女であったが故でもあり、幼さ故でもあったと思うのだ。男のえり好みを

して嫁入り先が決まらなかったお夏。色欲におぼれ勘当されてしまった清十郎。

自分の美しさやもって生まれた大きすぎる魅力を制御できなかった幼さによって

追い込まれていったように思えるのだ。皮肉にも、それでもまっすぐ相手を見つ

めて懸命に手を伸ばす情熱も幼さ故のものなのであろう。美しい羽は誰もが一度

は持ってみたいと思うほど魅力的なものだけど、大きな力は賢く使わないといつ

か身を滅ぼす恐ろしいものなのかもしれない。作中の「世間の人は、自分の身の

上に悲しいことが起こってから神様に無理な願い事をする」との言葉がとても印

象的である。ずっしりと重たい内容なのに、さっぱりとした語り口は悲劇や嘆き

を軽快に伝え、ぐいぐい伝わってくる女性の情熱やパワーに圧倒させられる。

私がもしこのクジャクの羽を手にしたら、どのように生きるだろう。どんなに想

像しても、大人になってしまって、損得も考えるようになってしまった私にはお

夏や清十郎の見た景色は見ることができないだろう。だからこそ、若くまっすぐ

で力強いまなざしが羨ましくも思えるのだ。

私は少し考えてから、電車で出会ったその人に本の表紙を見せた。その人は、興

味がわいたから読んでみるよ、と言い残して電車を降りた。

これは江戸時代に生きた5人の女性の物語。5人分すべて読み終えたらまた違う

印象を持つのだろうか。

それはまた、次の機会に――。

 

※紹介した本

 「姿姫路清十郎物語(好色五人女より)」井原西鶴 著 谷脇理史 訳注

 

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ 2017年は、言葉磨きでほしいものを手に入れる!     ■■

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キレイになりたい! 愛されたい! 好きなことをして稼ぎたい!

30代独身のわたしの嘘の無い願い。

毎年、新しい年の始まりにはそう願うのに、残念ながらどの願いも叶ったことは

ない。

ただ、2016年は、少しだけ違った。

「なんかキレイになったね」と言われることが増えた。

特にダイエットに励んだわけでもないし、服やコスメや美容にはあまりお金をか

けられなかった。

なのに、なぜ?!

それは恐らく、書くことを学び始めたからだ。

2016年の春から文章を書く講座に通い、書いたものを読んでもらう習慣がつい

た。

すると、あっという間に生活は変わった。

まずは時間の使い方だ。

以前は他人の予定に合わせて週末を空けたままにしておくことも少なくなかった

が、春以降は映画を見たり本を読んだり、人に会ったり。文章を書くためのネタ

探しで予定を埋める。

すると週末に楽しみが増え、日常の中で「まぁいいか」と笑顔で流せることが多

くなった。

時間だけじゃない。お金の使い方にも変化があった。

洋服や靴や化粧品にかけていたお金はすべて書籍やセミナー代に変わった。

オシャレな友人に会うと気後れしてしまうこともあったが、それよりも欲しいも

の、身に付けたいものが見つかったのだ。すると自分自身に対する満足感が高ま

り、少しずつ自信がついていく。

特別なことはしていない。ただ書いて、書いて、読んで、書いて。

すると数ヶ月経った頃から周囲に言われるようになった。

「なんか、雰囲気が変わったね」「なんかキレイになったね」と。

えー?!

あんなに必死で炭水化物を抜いたり、苦しい腹筋をしても何も変化がなかったの

に?

書くことに時間を取られて運動もしてないし、ポテチばりばり食べてるのに?

 

答えはシンプルだ。

書くことで頭の中が整理され、無駄なイライラやモヤモヤが消えていった。

そのお陰で会話をする時にも笑顔が増えたのかもしれない。

元々コミュニケーションは得意ではないが、一度書いて整理した内容なら自信を

持って話すことができる。

だから前よりも表情が明るくなったのかもしれない。

以前なら、何かを褒められても受け入れられず全力で否定していたが、今のわ

たしは「ありがとう」と言えるようになった。

それは、言葉を発する前に、人がどんなことを考え、その思いを言葉にするため

にどれだけのエネルギーを使うかを、身をもって知ったからだ。

そう思ってくれたこと、伝えたいと思ってくれたこと、声に出してくれたことが

有難い。

そう思えるようになったら、眉間にシワを寄せ、悩んで吹き出物が飛び出すこと

も減ってきた。

それに頭の中を整理し、やりたいことを言葉にしていくと周囲が力を貸してく

れるようになった。

それならこの本がおすすめだよ! とか、この人を紹介しようか? とか。

誰かに頼ると迷惑をかけてしまうと思っていたが、そんなことはないようだ。

叶えたい願いを大きな声で叫んでみると、「お、それはいいね。私にも一枚噛ま

せてくれないか」とお声がかかる。

周囲を巻き込んでいくと、目標に到達するスピードは圧倒的に早くなる。

自分一人では難しいことも、勝手に誰かが叶えてくれるのだ。

結果、書くことを通じ、自分自身と向き合い、考えを深め、発信して人に伝える

ことで、暮らしはあっという間に前向きに変わっていった。

だったら。2017年は、やりたいことをどんどん声に出していこう。

キレイになりたい! 愛されたい! 好きなことをして稼ぎたい!

思いを素直に率直に、シンプルな言葉で伝えていこう。

発する言葉を磨けば磨くほど、自分自身も磨かれて、願いがどんどん叶っていく。

2017年の年末、一体どんな自分に出会えるか。

それを楽しみに、1年間、言葉磨きに励んでみようと、決意する。

 

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■■ アサーティブでいこう! 思い込みが、あなたにブレーキをかける! ■■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになり

ます。

よいとわかっていても、なかなか率直にはなれません。

 

率直になれない、それは思い込みが邪魔をしているからです。

 

■人見知りだから……、は自意識過剰で傲慢である、ということ。

 

人見知りで、うまく話せないんです。

という人がいます。

 

特に異性を相手にすると、うまく話せないんです。

人見知りだから、という人ですね。

 

お正月の定番? 番組 お見合い大作戦をみていると、

素朴そうな青年が恥ずかしそうに自己紹介をしている場面がありました。

 

その青年が行っていたひとつが、「人見知りでうまく話せないんです」という言

葉です。

 

いや、なかなか素朴純情だな、とも思うのですが、

この「人見知りでうまく話せないんです」という言葉の背後にあるのは、

傲慢な、そして自意識過剰な思い込みがあります。

 

傲慢とか自意識過剰とは、いささか強烈過ぎますが。

 

人見知りとは、初対面の人に対して極端に恥じらう(新明解国語辞典第7版より)

こと。

つまり、人からどう見られるかを気にする、気に掛ける状態である、ということ

です。

他の人が自分をどう見るのか、どう評価、判断するのかが気になって、普段のふ

るまいが出来ないこと、といえます。

人の評価が気になる、という背後には

 

わたしは他の人から素晴らしい人だ、いい人だと思われなければならない、そう

でなければわたしは最低の人間だ、

 

という考え方、思い込みがあるのではないか。

 

素晴らしい人だと思われるためには、普段の自分ではダメなのです。

普段の自分のふるまいは、自分ではよくない、素晴らしいとは思えない、

だから、はじめての人、普段の自分を知らない人には、普段の自分を魅せること

は出来ない。

だから、普段とは違う自分、恥じらう自分を魅せることで、他者からの評価を上

げよう。

 

自己評価(自分に対する自分の評価)が低く、他者からの評価を気にする。

他者からの評価によってのみ、自分を評価できるのだ、と思い込んでいるのです。

 

えっ こんなことは思ってはいないよ、と反論されるかも知れません。

人見知りをすることなく、誰とでも率直に話をしている人は、

他の人からの評価が絶対とは思っていないでしょう。

それが、悪かったとしても、自分がダメだとは思わないでしょう。

だから、気軽に話が出来るのです。

自分のことを好きになってくれる人も、そうでない人も、いろいろといるという

ことを知っていますし、

世の中はそういうものだからです。

 

少し長くなりました。

人見知りが、なぜ傲慢と言えるのか、それはもう一つの思い込みがあるからです。

それは次回以降に。

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 

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201724() 10:0016:00

 

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○アドバンスディベート講座

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ディベートの各パートを徹底的に演習し、審判力も身に付けます。

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20170121日(土) 12301630 【福岡】

20170128日(土) 12301630 【東京】

20170218日(土) 12301630 【大阪】

20170225日(土) 12301630 【東京】

 

○ ディベートベーシック講座            東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20170122日(日) 12301630 【福岡】

20170129日(日) 12301630 【東京】

20170219日(日) 12301630 【大阪】

20170226日(日) 12301630 【東京】

 

■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪・福岡

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20170121日(土) 09301130 【福岡】

20170218日(土) 09301130 【大阪】

20170304日(土) 13301530 【東京】

   

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:0109日(祝)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は定年退職制度を廃止すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01bmr4ygj8gh.html

○予定:

0212() 北千住 東京芸術センター

0326() 北千住 東京芸術センター

0423() 北千住 東京芸術センター

 

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――■ 編集後記 ■――

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2017年になりました。
今年もよろしくお願いします。

月刊死守! が今年の目標です。

1年の目標を立てておく、そして、時々見返す、ということをした方が、

目標を達成しやすいとか。

「ホンマでっかTV!?」で、心理学者の方が説明をしていました。

なので、この目標を守っていきたいです。

皆さんは、どんな目標を立てられましたか?

 

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─◆本誌のバックナンバーは

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─◆購読申込み・購読中止・配信先変更 ────────────────

    http://www.nands.net/contents/kyoutuu/magazine/index.shtml

  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

─◆企業の教育ご担当者様からの教育・研修に関するご相談は、

下記のアドレスまでお願いいたします。

  nands@nands.net

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

許可なく転載することを禁じます。

Copyright (c)2005N&S Learning Co.Ltd. All Rights Reserved.

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.105

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 

  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

コミュニケーション力 スキルアップマガジン    No.105

 

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(37

   「速読講習の成り立ち」             今村 洋一■■

 

■■ 一匹と一編の物語 アカマツカサ       わたなべみさと■■

 

■■ 30年経っても忘れられないクリスマスの贈り物   木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 

率直になれないのは、思い込みのせい?      西部 直樹■■

 

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○ New!  一日でわかる! コミュニケーションスキルのコツ   東京

○ New! アドバンスディベート講座               東京

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座   東京・大阪・福岡

○ ディベートベーシック講座           東京・大阪・福岡

○ 雑談力をつける講座            東京・大阪・福岡

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―   ■■

 

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(37

   「速読講習の成り立ち」          ■■

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 最近の講習では、最初に自己紹介を兼ねて「速読講習の成り立ち」という話を

しています。以前はいきなり講習を行っていたのですが、企業研修の場合、この

講習の事前知識というものが少ないだろうという考えです。また、焦点を合わせ

てもらう点でも必要だろうと。パラパラと本をめくることが速読だと思い込んで

いる人も多くいますから。

 

 宣言のようなものになりますが、この速読講習は、他とは違うオリジナルのも

のです。よって、テレビなどのイメージとは違います。そもそも、そうしたイメー

ジを抱くこと自体がある意味での間違いなのですが、「違う」ということを認識

して欲しいのです。これが大切なことです。

 

 ではどうしてこのオリジナルの速読講習を作ったのか? ひとりで作ったわけ

ですが、漠然と作ったわけではありません。速読の本を参考にしたというもので

もありません。

 過去に東京の速読教室という場で8年半ほど、サラリーマンとして仕事をして

いたという経験がベースとなっています。ただ、その速読教室とは、内容は全く

違います。

 アルバイトということでもなかったので、講師だけでなく、それなりにいろい

ろな業務を行っていました。速読についての説明、営業、フォロー、新人講師の

指導など。良いことも悪いこともありました。とにかく、多くの人と速読に関し

ての話をしたと思います。

 本を読む姿、学ぶという取り組み方、当然ですが、ひとりひとりの考え方も違

います。数千人にもなる「読み方の取り組み」と接する経験というものは、ほと

んどあり得ないものだったように思えます。

 

 速読というものに関しての印象は、様々でしょう。良かったという人はいます。

しかし、良くなかったという人も多くいます。成果を出す人と出せない人との違

い、良い悪いの全体像自体が知られていません。そもそも、速読を経験したとい

う人の数自体が絶対的に少ないこともあり、謎に満ちた世界だったりしています。

 

 速読教室で実際に仕事をした経験というのは、ほとんどの人が知らないことだ

らけです。悩みながら行っていましたが、大きく3つの想いのようなものがあり

ました。その3つについて、8年半の経験を元にして、「速読」を自分なりの理

想の形にしたというのが、この講習となります。

 

(1)速読の誇大広告

 

「速読は本をパラパラめくるものだ」「10倍以上で本を読んでわかるのが速読

だ」と思っている人もいるかもしれません。しかし本来、速読はそうしたもので

はありません。こうしたことはメディア・リテラシーの問題も関係しているのか

もしれませんが。

 速読教室に来て成果を上げる人が、その理由として「仕事や試験勉強での読書

速度が10倍になって良かった」という人はいません。良かったという人のほと

んどは数値とは違うものをあげています。「資格試験で時間内に終わらなかった

のが終わるようになった」「集中力がついた」「読書量が増えた」「活字への苦

手意識が無くなった」といったものが多いです。速読の成果というものは、意外

と地味なものです。しかし、地味だから、存在として小さなものかというとそう

でもありません。大きな力はあるのですが、その力がうまく表に出ていないと言

えるのかもしれません。

 とにかく、テレビ、広告などの速読のイメージと実態は大きく異なっているの

です。少なくとも、速読を何十倍になるものだと捉えても、ほとんど意味はあり

ません。成果にはつながりません。

 イメージと実態が離れていたならば、それを修正するために多くの時間が掛かっ

てしまいます。ほぼ無駄な時間です。効率的ではないですし、速読という存在の

発展自体がありえません。

 実際のデータを使用し、目標、焦点を明確にします。誇大広告の無い速読講習

を行いたいというのが、この講習の考えです。

 

(2)長い時間は必要なのか

 

 この速読講習は「1日1回完結」となっています。

 速読というものは、長い時間が必要だと考える方が多くいます。しかし、そん

なことはありません。そもそもが、速読教室などの長時間コースは続かない人が

圧倒的に多いのです。どうして続かないか。そのひとつとして、速読を求める人

は忙しい人が多いという問題があります。仕事の残業だけでなく、転勤もあった

りします。驚くくらいに続かないものなのです。また、速読は手段であり目的で

はありません。速読を目的とし、「速読をやれば何かが改善される」と漠然と考

えて行っていくのでは続かないのです。速読は目的を達成するために、何をどう

やったらいいかという手段です。そのように考える人が成果を出していきます。

 より多くの本を読みたい、仕事の生産性を向上させたい、資格試験に対応する

力を付けたい、などが目的と言えます。そのために、読み方をより有意義なもの

にしていこうというのが、速読講習なのです。ですから、速読講習に長い時間は

必要がありません。基本的な理論を掴み、ポイントを押させるトレーニングを行

います。実践というのは、生活の中での「読む」という行為です。

 何事でも同じですが、「基本」という土台の上に成果があります。この速読講

習は、速読の「基本」を掴み、良い方向性、スタートを切るものです。

 

(3)納得できる、力のあるプログラムに

 

 一般的な速読のプログラムというものは、同じことの繰り返しです。フリータ

イムで、いろいろな人が一緒に受けるというスタイルがほとんどですから。しか

も、何年たっても、同じ内容のことが行われています。

 他の分野、例えばスポーツのトレーニングなどでは、メニューがどんどん改良

されていったりします。また、よりよいトレーニングメソッドについて、オープ

ンに議論が行われたりします。

 しかし、残念ながら一般的な速読の実態というものは、そうではありません。

実際に受けたという人の印象としても、「たいしたことは無かった」という感想

がほとんどだろうと思います。また、長く速読を経験したという人でも、実は今

日皆さんに受けていただく「速読の基本」について、知らなかったというのが実

態です。

 

 速読プログラムというものを、どなたにも納得することのできる、力のあるプ

ログラムにしていきたいというのが、この講習の想いです。

 

 速読をやりたいという人は、向上心を持ち、魅力のある人が多いです。意欲に

応えることのできる、無駄の無い、質の高い内容、掛けた時間と費用に見合うも

のを、というのがこの速読講習の成り立ちです。

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

 

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■■ 一匹と一編の物語 アカマツカサ          ■■

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いつだったか、水族館で見た魚が忘れられない。薄暗いの水槽の中に赤い派手な体色

と大きな目が特徴的な魚が潜んでいた。海中では、赤い色は海にとけ込み目立たない。

そのうえ洞窟や岩陰などの暗い場所に身を潜める夜行性の魚である。暗い中でいきな

りこの魚、アカマツカサと目があったら、目元の黒い模様のせいでよりぎょろりと大

きく見える目が一層際立って、あまりの強い目力に震え上がってしまうかもしれない。

 

目力といえば、かの「伊豆の踊り子」の著者川端康成の眼光に自宅に入った泥棒が逃

げ帰った逸話があると聞く。私はこのアカマツカサの目にも、自分の棲みかに侵入し

た泥棒を怯えさせるような力があるように感じられる。それだけではない。暗がりで

も多くの光を取り込んでしまいそうな大きな目は、水族館でぱっと目が合った私を驚

かせるだけでなく私たちの目には見えないものすらも見透かすことができるように

も思えるのだ。

 

アカマツカサが活動する夜の海のイメージは、子供の頃想像した宇宙の果てや海の底

に似ていると思う。先が真っ暗で終わりが見えないものは、とても恐ろしい。そう思

う反面、何となく、ただ怖いだけではないようにも感じることがある。

 

自分が暗い夜の海中をじっと覗き込む想像をするとき、あの小説を読んだときのこと

が思い浮かぶ。大型の乗合自動車に乗って町へ売られていく娘と母、道を譲られる度

に「ありがとう」と頭を下げる礼儀正しい運転手を描いたほんの短い小説である。目

的地の停車場につくと母親が運転手にこう切り出すのだ「ねぇ、この子がお前さんを

好きぢやとよ――」この後場面転換があり、母親が運転手に声をかけてから何があっ

たのかを読んで知ることは叶わない。

 

日中、停車場に着くまでの情景は、優しく鮮明なのに、そのあとの空白の夜の時間は、

ぽっかり空いた穴をいつまでものぞき続けているような気持ちにさせられる。それは

日中の太陽の光が差し込むきらきらした海中の景色が過ぎ去り、急にやってきた夜の

暗い海の中、どんなに目を凝らしても見えてこない海底に思いをはせる気持ちと似て

いる気がしてならない。

 

目にははっきりと見えず、その時何があったかは分からない。けれど真っ暗な夜の海

にも日中の太陽の光がしみ込んだ水温の暖かさが残っているように、空白の前後の優

しく豊かな描写がもたらした心温かな気持ちを、答えとして受け取れるのだと思う。

 

空白の時間に何があったか、本当の答えを知ることができるのは、ただ一人、アカマ

ツカサのように大きくて鋭い目を持つ著者だけなのだろう。

 

※紹介した本 「有難う」川端康成

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ 30年経っても忘れられないクリスマスの贈り物   ■■

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忘れられないクリスマスの贈り物はありますか? 

大好きな人へ贈ったプレゼント。

大好きな人からもらったプレゼント。

わたしにとってのそれは、母が今でも後悔している幼いわたしへのプレゼントです。

 

それは、わたしがまだ3歳くらいのことでした。

その日のことは、ぼんやりとイメージすることができます。

でも正直それが、本当の記憶なのか、話を聞いて作られた記憶なのかは定かではあり

ません。

 

当時、外出してはおもらしをし、夜眠ってはおねしょをしてしまう娘に、母は頭を悩

ませていました。

もちろん母が困るだけではありません。

どうもこの子は、同じ年齢の他の子よりもおもらしが多い。

このまま治らなかったら、女の子だからつらい思いをするはずだ。

そう思い、必死であれこれ策を投じていたそうです。

 

ある時、母は思いつきました。

サンタさんからのプレゼントが、かわいいパンツだったらどうだろうか。

当時、フリフリやかわいいものが大好きだった娘に、かわいいパンツを贈ろうと決意。

「かわいいから汚さないようにしようね」

もしかしたら、うまくいくのではないかと期待したそうです。

 

クリスマスの朝。

父と母はふたりで1階のリビングでコーヒーを飲んでいました。

すると、「サンタさんが来た! サンタさんが来たよ!」

目を覚ました幼い娘が枕元のプレゼントに気付き、2階から叫んでいます。

急いで寝室にいくと、嬉しそうに箱を抱きかかえていました。

「開けてごらん」

「うん!」

勢いよくビリビリと包装紙を破いていく幼い娘。

「あ、なんか見えてきた! うわ~お人形さんだ! スカート履いてるよ!」

娘の手のひらよりも小さな人形に興奮し、喜んでいます。

「まだまだ入ってるよ! 何かな~」

ビリビリビリッ

「うわ~、あ……パンツだぁ。やったぁ……。3枚もある……。かわいい……」

小さな小さな肩を落とす娘に、母はドキッとしたと言います。

「……わぁ、よ、よかったね。かわいいね! 汚さないように、大事に履こうね」

「う、うん……」

 

その日以来、おもらしも、おねしょも、ピッタリしなくなったそうです。

サンタさんからもらった可愛いパンツは、汚さずに大切に長く履き続けることができ

ました。

 

「あれはね、お母さんも大失敗したと思ってね。今でもやり直したいくらい」

30年程経った今でも、母は時々思い出し苦笑いをしながら話してくれます。

 

「まさかね、あんな小さい子が、あそこまでショックを受けるなんて思っていなかっ

たからさ」

パンツ以外に手に入れたおもちゃは、自分の手のひらよりも小さなお人形だけ。

小さな小さな人形を大切にし、毎日毎日遊び続ける幼い娘。

その姿を見る度に、胸が締め付けられるような思いだったと言います。

 

プレゼントを贈る時。

あなたは、どんな思いや願いを込めて、選びますか? 

プレゼントを受け取る時。

どんな期待を胸に、箱を開けますか? 

 

家族とは言え、まったく別の人間が考えること。

時には想いが伝わらず、うまくいかないこともあります。

逆に、きちんと想いが伝わったとしても、その結果に納得できないこともあります。

 

プレゼントを選ぶことで、相手を知り、愛し方を学んでいく。

プレゼントを受け取ることで、相手の思いを知り、愛され方を覚えていく。

 

母の後悔だらけのクリスマスプレゼントは、そんな大切なことを教えてくれました。

さて、今年ももうすぐクリスマス。

たくさんの愛と想いの込められた贈り物が、こども達の元へと届きますように。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■■ アサーティブでいこう! 率直になれないのは、思い込みのせい?  ■■

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コミュニケーションのスタイルには、

率直な自己表現

受身的

攻撃的

の三種類があることを説明してきました。

 

率直な自己表現は自分にストレスを溜めることなく、他者も配慮したものになります。

よいとわかっていても、なかなか率直にはできません。

 

今シーズンのテレビドラマでは

「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子 」の河野悦子さんは、とってもアサーテ

ィブです。

率直に思ったことを述べるので、普通なら校閲の人は会うことのない作者と会ったり

しています。

ドラマ上のこととはいえ、率直な表現によって、前に進んでいく様子は、みていて爽

やかです。

それに対して、もう一つ話題のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」では、主役の男女

とも、率直とは言い難いですね。

受け身的なコミュニケーションに終始しています。

そのすれ違いが、ドラマとしては面白く、視聴者を惹きつけるのでしょう。

なかなか前に進まない二人にやきもきして。

 

「逃げ恥」では、二人のすれ違いが面白いのですが、

なぜ、すれ違うのか、というところに

率直になれないコミュニケーションのポイントがあります。

 

ドラマの中で、お互いがどう思っているのかを想像して、すれ違ってしまうところが

あります。

 

森山みくりさんが、相手のことを思って、「○○に違いない」と思い、話しかけなく

なる。とか、

相手は、こう思っているのに、○○と思い込んでいるので、コミュニケーションがう

まく取れないということになったのです。

 

そうなんです。

率直なコミュニケーションを阻害しているのは、「思い込み」なのです。

 

こんなことを言ったら、気を悪くするんじゃないか、とか。

こんなことを言うと、わたしが悪い人になってしまう、とか。

こんなことをする奴は、とんでもなく悪い人だから、制裁を加えないといけない、と

か。

などなど。

思い込みがコミュニケーションを阻害しているのです。

 

では、どんな思い込みがあるのでしょう。

そして、その思い込みをどのようにしたらいいのでしょうか?

それは、また次号で。

 

 

REBTアサーション・ファシリテーター 西部直樹

 

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■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―    ■■

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:1218日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は定年退職制度を廃止すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01be2vy68ad8.html

 

○予定:

0109(月・祝) 北千住 東京芸術センター

0212() 北千住 東京芸術センター

0326() 北千住 東京芸術センター

 

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□ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会― □

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○日時:1217日(土)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 聞いている人に、この物語を読んでみたいと思わせるプレゼンを目指します。

 本を一冊お持ち下さい。

 これは 是非読んで欲しい という本をお持ち下さい。

 文芸書(小説・エッセイなど)に限ります。

※ビジネス書・自己啓発書・ノウハウ本・スピリチュアル系の書籍はNGです。

・フリーディスカッション

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01jex5yjrkas.html

 

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――■ 編集後記 ■――

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すっかり師走ですね。
師走といえば、餅つきですね。

と、テレビを見ていたら、「外での餅つきは自粛」とか、そのような動きが広がって

いるようです。どうしてかっていうと、集団食中毒の危険回避だそうです。

抗菌社会が逆に人を脆弱にしているのではないでしょうかね。

やれやれ。

そのうち、屋台での飲食禁止とか、なったりして、やだなあ。

 

今号で取り上げたテレビドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」と「逃げ

るは恥だが役に立つ」はご覧になっていますか?

どちらもヒロイン 石原さとみも新垣結衣も可憐で、素敵ですよね。

人気は「逃げ恥」のようですが、わたしは「校閲ガール」推しです。

「校閲ガール」恋愛の要素もありますが、それよりも仕事に取り組む姿が、胸に迫り

ます。仕事に誇りを持って臨むその姿を見ては、ちょっと涙しているのです。

ドラマは、あと数回、見逃しても、「校閲ガール」は、HULUで見ることができます。

是非、秋の夜長、初冬の夜にどうぞ。

 

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■■ メキシコサラマンダー       みさとのお薦め ■■

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私、ウーパールーパーを飼おうかと思うんだ。大きな目をさらに見開いて宣言し

たのは同期の女の子だった。大学で同じサークルに所属している理系の学科の女

の子だ。研究室で実験用の植物を世話するうちに、家でも何か飼いたくなったの

だろう。私は頭の中でウーパールーパーと一緒に過ごす彼女を想像してみた。う

ん、かわいい。ふわふわしていて癒し系の彼女となんだか似合っている、と思っ

た。しかしそれと同時にふと思い当たることがあったので気づけば、やめときな

よと返事していた。

 

彼女は田舎から単身上京して、狭い木造のアパート暮らし。しっかり者の彼女の

徹底した節約のため暖房や冷房はいっさい入れない生活をしていた。以前、真夏

に家にお邪魔したときは室温が30度を越えていたのを思い出したのだ。暑さに弱

いウーパールーパーじゃなくても参ってしまう。そして彼女が対策をしない限り、

冬の寒さも厳しくなるに違いない。

 

かわいいし、誰にでも飼えるって教授が言ってたよ、とウーパールーパーの画像

検索をしてニコニコしている彼女に、君の住む環境は小さな生き物を住まわせる

にふさわしくないと、なんとなく言いづらくて、そういえばと切り出した。

 

ウーパールーパーってさ、実は幼生の姿なんだって。で、条件によってまれに陸

上に上がる成体になるらしいんだけど――

と言って成体の画像を検索した。ウーパールーパーはサンショウウオの仲間であ

るメキシコサラマンダーを飼育しやすいようにしたものの愛称である。通常は幼

生の形態を残したまま成熟するが、変態後の成体は、幼生のころの可愛らしさと

はかなりかけ離れた姿に変貌する。その画像を見た彼女はがっかりして飼うのを

やめるかもしれないと思ったのだ。画像を探しながら、成長してかわいくないと

がっかりされるなんてまるでみにくいアヒルの子の逆バージョンだな、と苦笑し

た。

 

「みにくいアヒルの子」はアンデルセンの有名な童話である。器量の良い兄弟と

は異なる姿で生まれた子アヒルは、隣人や兄弟からいじめられるのに耐えられず、

棲家を飛び出す。子アヒルは外の世界で悲しさや苦しさに耐える中、ある美しい

鳥の群を見つける。

 

絵本で読んだ子供の頃は、前半の悲しいエピソードが印象に残りがちだが、子ア

ヒルがこの美しい群に胸をいっぱいにするシーンは、それまでにある悲しさや寂

しさの描写とのコントラストが際だって、きらきらとまぶしいほど美しく感じる

のだ。

 

この話に出てくる生き物たちは、自分の居場所や生き方をそれぞれ見つけて暮ら

している。子アヒルは一つの場所で我慢し続けることはせず、次々に場所を変え、

様々な経験をしていく。与えられた場所にずっととどまってひたすらにそこで努

力して、少しずつ認められていこうとする生き方もあるけれど、どうしても耐え

られないときには逃げても良い、様々なものに出会って、場所を変えて自分の居

場所を探す生き方をしてもいいんだと教えてくれているような気がする。私は彼

女ががっかりすると思って成体の写真を見せようとする反面、そんな子アヒルの

姿がよぎって、がっかりしないで欲しいような複雑な気持ちになってしまった。

 

そんな私の心と裏腹にウーパールーパーの成体をみた彼女は「おお、かっこいい。

でも、この姿になると長く生きられないのはちょっと悲しいね」と言った。

 

私は頭の中で彼女と一緒に過ごすウーパールーパーを想像してみた。うん、きっ

と大切にされるだろう。私はなんだか嬉しくなって、彼女に飼育方法のページを

見せた。飼うならまずはエアコンを解禁するか温度管理が行き届いて毎日通う研

究室のデスクとかにしときなよ、と付け加えて。

 

※紹介した本 「みにくいアヒルの子」ハンス・クリスチャン・アンデルゼン

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ 妄想力がチャンスを掴む?!

 男子高校生との出会いから学んだ「物語」の大切さ   ■■

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初対面の人の心を短時間で掴むのって、本当に難しいですよね。

新規取引先に訪問した時や異業種交流会なんかもそうですし、

プライベートの飲み会にちょっと素敵な男性が現れた時も……。

慌ててしまい、自分でも何を言っているかわからなくなってしまいます。

「時間さえあれば……」と言い訳をしたくなりますが、

実際時間をたっぷりもらえる機会なんて殆どありません。

社会人経験も10年を過ぎ、

「こんな時はこう答えよう!」というマニュアルが少しずつ構築されて来てはいますが、

その通りやっていても、うまくいくとは限りません。

「どうしたらいいんだ、トホホ」と肩を落とすことの多いわたしですが、

先日、ちょっとヒントになりそうなことがありました。

 

あるイベントに「自律神経のバランスチェック」をしに仕事で訪れた時のことです。

測定は簡単で、指先にセンサーを装着し、心拍を計ると、

機械がその人の自律神経のバランスを読み取り、心と体の疲労度を表示してくれます。

その日は約50名の方を測定し、割合は女性が殆どで、男性は年配の方が多くいらっしゃい

ました。

 

そんな中、高校生の男の子が1人。

背が高く痩せていて、色白でメガネをかけた「真面目そう」な印象の子。

測定してみると脈拍が平均より速かったので「緊張しているかな?」と聞いてみました。

すると「え、別に」という無表情の返答。

まるで数年前の女優さんを思い出すかのような若者らしい受け答えです。

これが30代以上の女性になると

「えー、何でわかったんですかー?!」と有り難いリアクションをしてくれるのですが、

年下の男の子の気持ちは、そう簡単に動かすことができません。

咳払いをして心を落ち着かせ、ひとつずつ丁寧に説明することにしました。

「自律神経のバランスは整っていますね。

さすが10代! とも思いますが、きっとご自身で管理できているんでしょうね」と、

真面目な彼の表情と測定結果を見比べながら言葉を選びます。

 

そもそも自律神経は老化に伴い乱れやすくなるので、10代の子が学校に合わせて規則正

しい生活を送っていたら、大幅に乱れることは少ないように思います。

彼も同様で、特に目立った疲労や乱れは、結果を見る限り見当たりません。

それでも、わざわざ列に並んだということは、何か知りたいことがあったのでしょう。

そこで、彼の真面目そうな雰囲気と高校生であるということ、

そして脈拍が少し速いということから想像を膨らませました。

 

「これはあくまでも傾向の話なんだけどね……」と前置きをした上で、彼に話します。

「自律神経が整っている人は、スポーツ選手みたいにどんな状況でも良い結果を出すことが

できる。

だから、学生ならきっと、試験の結果も良いはず。

でもね、脈拍の速い人は、緊張しやすかったり、優しいからこそ周囲の目が気になっちゃう人

がなぜか多いんだよね。だからもしかしたら、普段勉強している場所と環境が違うと、ちょっと

ドキドキしてきて、いつも通りの力を発揮仕切れないかもしれない」

そう言うと、ずっと無表情だった彼が、ニヤッと笑いました。

 

「もしそう感じたら、お腹からフーっと息を吐いて、深呼吸を繰り返すといいですよ」

彼は力強く深く頷いています。

 

「あ、もちろん今日みたいに整っている状態であれば、

スポーツ選手みたいに良い結果を出せると思いますけどね」

頬が緩んだ表情で、まっすぐにわたしを見ています。

 

「何か、測定結果で気になることとか、聞きたいことはありますか?」と聞いてみると、

「いえ、充分です。ありがとうございました」

そう言って嬉しそうに深々とお辞儀をして席を立って行きました。

 

正直驚きました。

わたしに許された時間は測定を含め約10分。

まさかあの「別に」発言から大逆転の笑顔を引き出せるなんて、思ってもみませんでした。

そしてふと思い出しました。人の心を動かすには、マニュアルではなく「物語」が必要だ、とい

うことを。

時間がないからこそマニュアルに頼りたくなりますが、それではなかなか気持ちを伝えきれま

せん。

限られた時間で、相手の心に寄り添い、相手の立場を想像し、物語で伝える。

その大切さを、体験により実感することができました。

緊張しやすい真面目そうな男子高校生が何か悩むとしたら……試験だ! と思いつき、彼

を想像上の主人公にして「もしかしたら」を伝えると、すんなりと受け入れてもらえたのです。

もちろん、本当のところどうなのかはわかりませんが、

わたしの妄想力が彼のピンチの場面で少しでも役に立つといいなと願っています。

そして、突然やってくる出会いやチャンスを掴む為にも、物語の創造力を鍛えようと心に誓い

ました。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■■ アサーティブでいこう! コミュニケーションのタイプ   ■■

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バス停に並んでいるところに、割り込みをしてきた男性。

それに対して、あなたなら、どんな態度をとりますか?

というのが、前回までのところでした。

 

コミュニケーションのタイプは、三つに分けることができます。  

 

・割り込まれても、何も言えないタイプ

「えっ」と、驚きの声を上げたけれど、

「あ、え、まあ」と、戸惑いながら、何も言わなかった。

――受け身タイプ

 

・割り込まれたら、怒り出すタイプ

「なに! 割り込んでいるんだよ、おやじ! 並べや、一番うしろに、この」

とけんか腰で、中年男性にくってかかる。

――攻撃タイプ

 

・割り込まれたら、小声で嫌みを言うタイプ

「まったく、マナーのなっていない大人がいるから……」

とまわりに聞こえるような声で、女性のうしろに並んでいる女子高校生に 話しか

けるのだった。

――攻撃タイプ(ネッチー型)

 

・割り込まれたら、冷静に抗議をして、要求を伝えるタイプ

「おじさん、みんな並んでいるところに、割り込まれると、困ります。

他の人も急いでいたり、大事な要件を抱えているかもしれません。私も学校に遅

刻しそうで焦っています。一人だけズルはしないで下さい。列の最後尾に並んで

下さい。お願いします」

と、男性をしっかりと見て、言うのだった。

――アサーティブ(率直タイプ)

 

あなたは、どのタイプですか?

 

受け身タイプは、相手のいいなりになることが多く、ストレスを溜めてしまいま

す。

攻撃タイプは、時に人間関係を壊すなど、周囲との摩擦を起こしてしまいます。

率直タイプは、言いたいことを的確に伝え、ストレスを溜めず、周囲との摩擦も

少ないでしょう。

 

もちろん、人はいつも同じパターンでコミュニケーションをとっているわけでは

ありません。

部下には、率直なコミュニケーションが取れても、上司との時は受け身になって

しまうとか、

異性に対しては攻撃的になって、配偶者の前では受け身になるとか、

状況や相手によって変わることはあります

多くの場合、どうなのか、ということです。

 

受け身タイプ、攻撃タイプより、率直タイプ(アサーティブ)になることが重要で

す。

 

どうすれば、アサーティブになれるのか、

考え方

表現方法

に二つから、説明していきます。

次回は、率直さを妨げる考え方です。

 

 

REBTアサーション・ファシリテーター(仮) 西部直樹

 

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20170121日(土) 12301630 【福岡】

 

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20161204日(日) 12301630 【大阪】

20161211日(日) 12301630 【東京】

20170122日(日) 12301630 【福岡】

 

■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪・福岡

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20161203() 09301130 【大阪】

20161217() 13301530 【東京】

20170103() 09301130 【福岡】

   

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―    ■■

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:1127日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01be2vy68ad8.html

 

○予定:

1218() 北千住 東京芸術センター

0109(月・祝) 北千住 東京芸術センター

0212() 北千住 東京芸術センター

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――■ 編集後記 ■――

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前回配信のメールマガジンにミスがありました。

木村さんの記事が前回と同じママだったのです。

申し訳ありませんでした。

 

訂正版で、木村さんの記事を楽しんでください。

 

気がつくと、もう冬ですね。
1
年が早い。

飛行機の機内誌を読んでいたら、正月のあいさつをしたと思ったら、忘年会だ。
(
うろ覚え)という書き出しの浅田次郎さんのエッセイがありました。

いやあ、その通りです。

でも、あと数十日、充実した日を送りましょう。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.103

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.103

 

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コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(36

   「ビジネス書リーディング」           今村 洋一■■

 

■■ ニシキアナゴ                わたなべみさと■■

 

■■ 先住民族と過ごした夏の思い出

共通言語を持たない相手に想いを伝える方法〜  木村 保絵■■

 

■■ アサーティブでいこう! 状況編         西部 直樹■■

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(36

   「ビジネス書リーディング」        ■■

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 今年、2016年から正式に取り入れたトレーニングがあります。それが、

「ビジネス書リーディング」というものです。構想としてはあったのですが、難

易度が高いという理由で、実際に講習で行うことはありませんでした。企業研修

という場所では、それなりに実力のある方がいます。そうした方に十分満足して

いただきたい、さらなる飛躍をということで、始めることにしました。考えてい

た以上に、好評のようです。

 

 トレーニングは次の3つのパートに分かれます。

(1)【3分間】目次をゆっくりと読む

(2)【3分間×3回】「3秒1ページ」でぺ―ジを進める

  (1分間で20ページ/12000文字のペース→ 3分間で約60ページ)

(3)次の2つについて、単語を書き出していく

   ・本に書かれている単語

   ・読むことで連想される単語 (注意)接続詞などはNG

 グループで行う場合は、この後に「どのような内容だったか」を発表する。

 

 あくまでもトレーニングとして行うものです。このような読み方をすることが、

速読ではありません。トレーニングを行うことで、いろいろな気づきがでてきま

す。この気づきが重要です。

 

 ビジネス書の特徴として目次という存在があります。多くのビジネス書は、目

次という仕様書が書かれた後に、本文が書かれていきます。であれば、当然、目

次をしっかりと読み込むことは、より深い内容の理解に必然だと言えます。3分

間という時間はけっこう長いです。ゆっくりと読むという意味でも、初めて体験

する時間となるかもしれません。

 

 速読トレーニングの基本は、フォームとギアチェンジです。このペースでペー

ジを進めるには、しっかりとしたフォームが必要となります。簡単ではないので

す。一定の速度で、強制的に負荷を掛けるということは、ギアチェンジの実践的

トレーニングとしても意味を持ちます。

 また、速読というもののひとつの側面は考え方です。「100%理解して進め

よう」ではなく、「20%の理解の質を高める」という視点です。

 

「単語」「キーワード」という存在も、ビジネス書を構成する要素です。読み終

わった後に、これらをアウトプットしていくことは、より理解を高めることに繋

がります。

 

 繰り返しになりますが、このトレーニングは難易度が高く、応用編と言えるも

のです。基本となる、フォームのトレーニング、ギアチェンジのトレーニングを

行い、基本的な力をつけたあとでなければ、効果の度合いが違ってきます。あく

までも、速読力、読書力を高めるには、基本が重要だということになります。

 

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

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■■ ニシキアナゴ             みさとのお薦め ■■

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日差しが和らいできた秋の日の、朝の通勤電車内の出来事である。

「ねぇ見て、これかわいいでしょ」

高校生だろうか。右隣に座る制服を着た女の子が真正面で吊革を持つ制服を着崩

した男の子にスマホを突き出した。

「なにこれ、キモいんですけど」

男の子はスマホについたひょろ長いストラップをぴんとはじくと女の子は「いや、

かわいいじゃん、チンアナゴちゃん」と不満顔だ。

ひょろひょろ長い棒状のフォルムにきょろっとした目玉がついている、フェルト

でできたストラップだ。オレンジと白の縞模様がなんだか美味しそうな色合いで

ある。

 

それを横目で見たとき、目の前で展開されるほほえましい光景なんてどうでもよ

くなるくらい私の頭の中はある言葉でいっぱいだった。

「女子高生よ。それは、チンアナゴじゃない。ニシキアナゴだ」

教えてあげたい。すごく教えてあげたい。もしかしたらそれをチンアナゴだと言

い続けて恥をかいてしまうかもしれない。知らないうちに、それはチンアナゴだ

と広めてしまうかもしれない。でも言えない。そのまま右を向いて「違いますよ、

チンアナゴじゃないんです」なんて言ったら変な人だと思われてしまう。

世の中にはどうでもいいこと、よくないことにかかわらずやたらと気になってし

まうことがあるものだ。

 

子供のころ、教科書に載っていた『手袋を買いに』を読んだときもそうだった。

我が子の手が雪で冷え切らないように手袋を買ってあげようと思いついた母狐が、

片手を人間のものに変えた子狐一匹で人間の町に手袋を買いに行かせるといった

話である。

 

私は子供心にどうしても気になった。どうして母狐の足がすくむほど恐ろしい人

間の町に子狐一匹で買い物に行かせたのか。母狐の「ほんとうに人間はいいもの

かしら」という言葉と相まっていっそう不思議でならなかった。なら、行かせな

ければいいじゃないかと母狐に言ってあげたいと思っていた。しかし大人になっ

て読み返してみると母狐よりも子狐の方に言ってあげたいことがあるのだ。母狐

は、どうすれば人間は手袋を売ってくれるのか知っていたのではないかと思った

からだ。だからあのとき小狐が、母の言いつけとはいえ人間の商売について理解

のある行動をとっていなかったらどうなったか、それを考えないで下手なことを

したら恐ろしいことになるんだよ、と言ってあげたい。そう思いながら、母にな

ったような眼差しで冷や冷やしながら、見守るような気持ちで読んでしまうのだ。

 

「ほんとうに人間はいいものかしら」その言葉を呟いた母狐のように、自問自答

しながらも、ある程度のことを知っていることで回避される危険なことがそれな

りにあるのではないか、そう思うと、やっぱりあの女子高生に言ってあげたい。

私は、「それはニシキアナゴだよー」と心の中で小さくつぶやいて電車を降りた。

 

※引用した本 「手袋を買いに」新美 南吉

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

 

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■■ 先住民族と過ごした夏の思い出

〜共通言語を持たない相手に想いを伝える方法〜   ■■

------------------------------------------------------------

 

「す、好きです!」

 

鼓動と一緒に心臓が口から飛び出しそうになるほど、緊張している。

声が上擦る。手が震える。

このまま意識を飛ばして倒れることができたら、どれだけ楽だろうか。

 

ぼんやりとした視界の向こう、やわらかな笑顔が見える。

あぁ、よかった。

答えはもう、どちらでも構わない。

伝えてよかった。

勇気を出して、本当によかった。

 

遠くでギターの音が聞こえる。

誰かが、馴染みの青春映画のテーマ曲を弾いているようだ。

 

大学3年の夏。

ワークキャンプに参加し、

フィリピンの先住民族アエタの人達と3週間共に過ごした。

彼らの言語はサンバル語。

大型書店ですら、その教則本は見つからない。

 

背が低く、髪は縮れ、目力は飲み込まれそうな程に強い。

その強い目で何を見つめ、何を考えているのか。

面と向かった瞬間は、ゴクリと飲み込み、様子を伺うことしかできない。

 

高校時代には1年間アメリカに留学した。

大学では英語でディスカッションをし、

卒業論文も英語で書いた。

TOEICだって、「おー」と言われる点を稼いだ。

日常会話には困らないはずだった。

だから、外国の人との会話も、さして抵抗がない。

そう、思っていた。

 

だけど、今回は違う。

日本語も英語も通じない。

どうしたら会話が成り立つんだろう。

ドキドキ、ドキドキ。

 

「あはははは」

周囲からは楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

「英語は全然しゃべれない!」

そう話していた日本人参加者が、

どんどんアエタの人と仲良くなっている。

 

どうしよう。

どうしたらいいんだろう。

ドキドキ、ドキドキ。

沈黙が続く。

こちらが何かを言うのだろう、という強い視線が

四方八方から痛いほどに突き刺さる。

ドキドキ、ドキドキ。

口から心臓が出てしまいそうな程、鼓動は爆発寸前だ。

 

「こ、こんにちは!」

 

困った私は、結局日本語でそう挨拶をした。

小さな小さな赤ちゃんを胸に抱くお母さんは、

一瞬驚いた顔をして、

そして、ゆっくりと口を開いた。

「コニシワー」

恥ずかしそうに微笑みながらこっちを見てくれている。

 

「わー、ありがとう! こんにちは! えとー、私の名前は」

嬉しくなって、思わず日本語でしゃべり続けた。

目の前のお母さんは、圧倒されながらも笑ってくれている。

「ジャックマワアタン。ヒノインガランモ?」

お母さんもサンバル語で何か話している。

「えー、わかんない。わかんない。でも、ありがとう!」

そう言いながらお母さんの両手を握った。

彼女も嬉しそうに笑顔で両手をギュッと握り返してくれた。

嬉しかった。

足元からロケットが発射しそうな程、気持ちは昂っていた。

 

それはまるで、長年片思いをしていた相手に告白をして、

「うん、俺も」と言われた

あの瞬間のようだった。

 

言語も文化もまるで違う人との一言目は、

一世一代の告白のようだ。

何を言ったら伝わるのか。

どうしたら思いが伝わるのか。

 

正解はわからない。

何より大事なのは、語学力ではなく、初めの一歩を踏み出す勇気だ。

 

あなたを知りたい。仲良くなりたい。

コミュニケーションは、そこから始まる。

 

好きな人の事を一つ一つ知っていくように、

パズルのピースをひとつずつ埋めていく。

どんな習慣を持ち、どんな文化があり、

何が好きで、何が嫌いで。

どんなことを美しいと思い、どんなことを許せないと思うのか。

 

知りたい。もっと知りたい。

私の事も知ってほしい。

そうやって、伝える為の言葉を覚えていく。

理解する為の言葉を、一つずつ。

 

異文化コミュニケーションで大切なこと。

それは、点数で表せる語学力でも、スキルやテクニックでもない。

恋い慕う相手を知りたいと思うように、

「知りたい」「知ってほしい」という、素直な気持ち。

そして、その思いを行動に移すための、ちょっとした勇気だ。

その思いが根底にあるからこそ、

文化の違う相手とも寄り添い合い、尊重し合うことができる。

 

先住民の朝は、いつも早い。

夜が明けると共に、誰かがギターを手に取り、

あの懐かしい青春映画のテーマソングを弾いている。

気分が良く鼻歌を歌いたくなる。

だけど、永遠に歌は始まらない。

イントロのその先を彼は覚えてない。弾くことができない。

だからひたすらイントロを繰り返す。

「歌わんのかーい!」と誰かが日本語でツッコミを入れる。

「ワンノカーイ」とこども達が真似をして笑ってる。

 

「仲良くなりたい」

その気持ちだけで、3週間毎日笑って過ごした。

あの夏のことを、

人と接する上で、生きる上で大切なことを教えてくれた

アエタのみんなのことを、

私は決して忘れない。

 

〈会社員〉 木村保絵

 

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■■ アサーティブでいこう! 状況編            ■■

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小雨が降る朝のバス停、十数人の人が並んでいる。

雨で遅れているのか、なかなかバスは 来ない。

 

バスの遅れにイラついているのか、

時計をしきりと見る人、

スマホを何度も取り出す人、

電話で誰かと話し出す人もいる。

その列に、少し慌て気味に、恰幅のいい中年男性がやってきた。

彼は列の長さを見て、前から二番目のところに、

「急いでいるんで、ちょっとここに入らせてもらうよ」

と、言って割り込んできた。

 

二番目にいた若い女性は

「えっ」と、驚きの声を上げたけれど、

「あ、え、まあ」と、戸惑いながら、何も言わなかった。

 

三番目の若いサラリーマン風の男性は、

「なに! 割り込んでいるんだよ、おやじ! 並べや、一番うしろに、この」

とけんか腰で、中年男性にくってかかる。

 

サラリーマン風の男性のうしろにいた年配の女性は、

「まったく、マナーのなっていない大人がいるから……」

とまわりに聞こえるような声で、女性のうしろに並んでいる女子高校生に 話しか

けるのだった。

 

年配の女性に話しかけられた女子高校生は、

割り込んできた中年男性のところに行き、

「おじさん、みんな並んでいるところに、割り込まれると、困ります。

他の人も急いでいたり、大事な要件を抱えているかもしれません。私も学校に遅

刻しそうで焦っています。一人だけズルはしないで下さい。列の最後尾に並んで

下さい。お願いします」

と、男性をしっかりと見て、言うのだった。

 

さて、あなたは、列に強引に割り込んでくる人がいたら、

どのようにしますか?

 

ここに、コミュニケーションの傾向がわかります。

 

それぞれのタイプについて、次号で解説をします。

 

REBTアサーション・ファシリテーター(仮) 西部直樹

 

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20161030日(日) 12301630 【東京】

20161106日(日) 12301630 【福岡】

 

■ 雑談力をつけるセミナー コミュニケーションの基本 東京・大阪・福岡

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:1023日(日)2時~5

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題「日本はベーシックインカムを導入すべきである」

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

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○予定:

1127() 北千住 東京芸術センター

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0109(月・祝) 北千住 東京芸術センター

 

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□ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会― □

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○日時:1112日(土)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 聞いている人に、この物語を読んでみたいと思わせるプレゼンを目指します。

 本を一冊お持ち下さい。

 これは 是非読んで欲しい という本をお持ち下さい。

 文芸書(小説・エッセイなど)に限ります。

※ビジネス書・自己啓発書・ノウハウ本・スピリチュアル系の書籍はNGです。

・フリーディスカッション

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/011kpayg5j4d.html

 

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――■ 編集後記 ■――

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秋になってしまいましたね。
やれやれ。

今号から、木村保絵さんの原稿が載ります。
記事を読んでもわかるように、異文化コミュニケーションの体験をお持ちの方で

す。

お楽しみに。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.102

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.102

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ ゴンズイ                  わたなべみさと■■

 

■■ 好奇心が雑談力をあげる(雑談力雑感)      西部 直樹■■

 

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●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

 

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■■ ゴンズイ             みさとのお薦め ■■

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穏やかな波の音が聞こえ、海面は日の光を受けてきらきら輝いている。たまらな

くなって、足の指をぎゅっぎゅっと踏みしめながら走り、思い切ってジャンプす

る。海の中へ飛び込むと聞こえてくる音は、さっきまで聞いていたさざなみとは

違った自分の内側に反響するような不思議な感覚を生む。波が引くと海上の音が

、波をかぶると海中の音が聞こえるのがおもしろい。波の上で海鳥の鳴き声に混

ざって無邪気な声が聞こえた。

 

桟橋の上で親子が遊んでいる。じっと海を見つめる子供の目線の先の海に小さく

黒いもやのような固まりが漂っているように見えた。近くに寄って潜ってみると

それは一匹一匹がオタマジャクシを大きくしたような魚で、黒い体に細い黄色の

線が印象的であった。それが群れになってうようよと漂っているのだ。小さな子

供が好奇心からそれに手を伸ばすと父親が危ないから、と制した。くろいもやも

やの正体がゴンズイだったからだ。ゴンズイは背びれや胸びれ等に毒を持つ魚で

ぐっとひとかたまりになって群泳する様はゴンズイ玉と呼ばれる。

 

私は海の中の小さな暗雲のように浮かぶゴンズイ玉を見つめた。ふよふよと揺ら

めくその姿に、ちょっとさわってみたい、あの真っ暗闇の中に指をつっこんでみ

たい。そういった衝動に駆られる子供の気持ちがなんとなく分かる気がした。

 

人は危ないとわかっていても、いやわかっているからこそ、その中をのぞいてみ

たい、無意識のうちに吸い込まれそうな真っ暗闇になぜか惹かれてしまう生き物

なのだと思う。そう、丁度とある海洋研究所に届いた封がきっちりされた瓶詰め

を研究者がそうっと開けていくように。全部で3通の瓶詰めの手紙をまず1通、

そしてもう1通と読んでいくように……。手紙にはあるきょうだいが島に流れ着

いてからの様子が書かれていて、一番新しいものから時間をさかのぼっていく形

で順に瓶をあけていく。第1の瓶の中の冒頭では『ああ………この離れ島に、救

いの船がとうとう来た』と書かれているというのに何故2人は死ななければなら

ないのか。その謎を紐解くようにどきどきしながら読み進め、ついに開いた最後

の一通の内容にドキリとしてしまう。そうして一抹の疑念と不安に駆られ、冒頭

の一文までさかのぼろうとして、ページをめくる手が止まる。いいのか、ほんと

うにいいのか、そういった自問自答を繰り返し、意を決して冒頭を読み返すとあ

ぁ、とため息が漏れ、背中が冷たくなっていくような感覚に陥るのだ。

 

真っ暗で、いやな予感がするのに、だからこそその奥底を覗かずにはいられない。

真っ暗に立ちこめた暗雲を閉じこめた小瓶がそばにあると、開かずにはいられな

いのだ。

 

あなたは青くきらめく海の中にぽっかり浮かぶ真っ黒なゴンズイ玉に触れたいと

思わずにいられますか?

 

とはいえゴンズイは毒を持つ刺されると非常に危険な生物なので、絶対にさわら

ないでくださいね。

 

※引用した本 「瓶詰地獄」夢野 久作

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

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■■ 好奇心が雑談力をあげる(雑談力雑感)            ■■

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雑談は、雑な談話です。

気楽なお話です。

肩肘を張らずに、雑談を。

必ず盛りげるとか、長く続けるとか、

完璧な雑談をしなければ、を考え過ぎずに話をするのがいいのです。

 

雑談力を付けるセミナーに参加される方の悩みは、

なにを話せばいいかわからない、というのが大半です。

 

何でもいいのですよ、というと、ますます混乱します。

何でもいいのはわかるが、なにを話せばいいのか。

 

なにを話すかは、その場の雰囲気で決めればいいのです。

 

ただ、話すネタやあるいは相手の話にのるためにには、好奇心が必要です。

 

いろいろなことに興味を持つこと。

好奇心の赴くまま、いろいろなことに興味を示せば、話のネタはできるし、相手

の話が分かってきます。

 

いろいろなことって、何をどういろいろすればいいのか。

 

それは、新聞を読むことです。

できれば、電子新聞――ヘッドラインが並ぶようなニュースではなく、

髪の新聞です。

 

新聞は、ネタの宝庫です。

 

海外から、国内、政治経済から最近の流行まで、地域の細かい話題まで。

広範囲な情報の宝庫なのです。

 

最近は、新聞を取らない、読まないという人も多いです。が、折角の情報のタカ

ラ箱を遠ざけることはもったいないです。

 

いや、電子新聞でも可能ではないか。

と反論が来そうです。

そうです、ネットのニュースでもいいのです。

 

ただ、アクセス数の多いニュースを順に並べるだけの、ヘッドライン系のニュー

スサイトは、便利ですが、雑談のネタの収集としては、今一歩です。

 

それは、一覧性と、ニュースの強弱、大小がわかりづらい、というのがあります。

 

さっと見て、何か引っかかるものがあるか、チェックするには、まだ紙の新聞の

方が優れています。

 

ニュースの強弱、大小は、紙面構成でわかります。大きなニュースは、誰もが知

っている可能性が高いですし、小さなコラム的なものは、あまり読まれていない

かもしれません。

そのような強弱がわかれば、ネタとして使いやすくなります。

 

雑談を楽しむためにも、新聞を是非。

 

――雑談力を付けるセミナー――8月20日、27日、9月3日です。

 

 

N&Sラーニング代表 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 

http://nands.way-nifty.com/nands/koukai.html     ※

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NEW

○アドバンスロジカルプレゼンテーション講座

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01k7hgyc3k3q.html

 

20161119()20() 09301630 東京

 

ロジカルプレゼンテーションベーシック講座の上級コースです。

プレゼンの演習を中心に、より着実なスキルの定着を目指します。
早期割引・受講者特典あり

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座       東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/kihonnoki/index.shtml

 

20160820日(土) 12301630 東京

20160827日(土) 12301630 大阪

20160903日(土) 12301630 東京

 

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20160821日(日) 12301630 東京

20160828日(日) 12301630 大阪

20160904日(日) 12301630 東京

 

■ 雑談力をつける コミュニケーションの基本    東京・大阪

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2016820() 09301130 【東京会場】

2016827() 10001100 【大阪会場】 エッセンシャル版

2016903() 09301130 【東京会場】   

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―    ■■

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:814日(日)1時~4

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題を決めるところからはじめます。

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01be2vy68ad8.html

 

○予定:

0911() 北千住 東京芸術センター

1023() 北千住 東京芸術センター

1027() 北千住 東京芸術センター

 

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□ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会― □

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○日時:813日(土)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 聞いている人に、この物語を読んでみたいと思わせるプレゼンを目指します。

 本を一冊お持ち下さい。

 これは 是非読んで欲しい という本をお持ち下さい。

 文芸書(小説・エッセイなど)に限ります。

※ビジネス書・自己啓発書・ノウハウ本・スピリチュアル系の書籍はNGです。

・フリーディスカッション

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ehjny6g0hn.html

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――■ 編集後記 ■――

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

夏になってしまいました。
暑い日々ですね。

ロジカルプレゼンテーション講座の中級編ができました。

2日間の中身の濃いセミナーです。

ロジカルプレゼンテーションベーシック講座を受けた方は、是非、

受けて下さい。

より、着実にスキル向上が図れます。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html

 

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    http://www.nands.net/contents/kyoutuu/magazine/index.shtml

  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

─◆企業の教育ご担当者様からの教育・研修に関するご相談は、

下記のアドレスまでお願いいたします。

  nands@nands.net

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

許可なく転載することを禁じます。

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.101

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.101

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ オイカワ                  わたなべみさと■■

 

■■ ビジネススキルと婚活力の、思わぬ共通点     西部 直樹■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座   東京・大阪

○ ディベートベーシック講座           東京・大阪

○ 雑談力をつける講座            東京・大阪

○ SpeedReading「力」をつける講座        東京

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(35

   「読書に関しての50の夢を書き出す」   ■■

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 昨年末から「読書のワークショップ」というイベントを行っています。

 速読講座を行っている関係で、どういったトレーニングが読書力の向上に関係

しているのか?について日々考えています。しかし、正直なところ難しいものが

あります。読書というもの自体が、漠然としたものであり、ひとりひとりの経験

などにも関係するからです。読書と直接には関係のないものが、その人の読書力

を引き上げているということもあります。例えば、スポーツの経験や人生での挫

折などは、本の読み方に関係しているのかもしれません。もちろん、それは「関

係しているのかもしれない」という想像の世界です。

 そこで、まずはいろいろなことを試していこう!ということでスタートしたの

が、「読書のワークショップ」です。

 

 先日行った「読書のワークショップ」では、あるトレーニングで大きな反響が

ありました。面白いだろうとは思っていたのですが、予想をはるかに超えた好意

的な面白かったというという声がありました。

 

「読書に関しての50の夢を書き出す」というトレーニングです。ただ書き出す

だけですので、トレーニングとも言えないかもしれません。夢と言っても、現実

的な目標から漠然とした希望まで、様々なものがあります。ブレーキを掛けずに、

とにかく書けるだけ書いていくのです。10分間集中して書いていく時間という

ものは、自分自身の読書を整理し、これからの目標を設定するという意味もあっ

たようです。

 できれば、ひとりだけでなく、何人かでこの「読書に関しての50の夢を書き

出す」ということを行ってみてください。他の人の読書に関しての話は大きな参

考となります。このトレーニングを行っている時間、書き出しと語り合う時間は、

特別なものだったりします。

 

 読むという行為は、幅ひろく、仕事だけでなく、様々なところで関係していま

す。読む力が重要なことはいろいろなところで言われます。しかし、より深く考

えていくこと、力を向上させることは、意外に難しいものだったりします。視点

を変えて、ちょっとした楽しさの中から、読書を考えてみるとも良いのではない

でしょうか。

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

 

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■■ オイカワ             みさとのお薦め ■■

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やや大きめのガラスケースの中にゴツゴツした石と流木が荒々しく配置されたア

クアリウムはまさしく急流の川の中を再現していた。水流の速い""を好むその

魚たちのために計算されたようにろ過された水が注ぎ込んでいる。私は一目でそ

れにぐっと引きこまれた。

 

家にはなかなか置けない迫力のある大きな水槽にでも、川の中に潜ったような見

事なレイアウトにでもなくその魚に見惚れたからである。

「これ、何でこんなに綺麗なんですか」

 

地味なイメージの川魚にはあるまじきド派手な体色のそれを差して問うと、持ち

主の自慢気な返答が帰ってきた。

 

「オイカワ。そこそこ綺麗な川なら簡単に釣れるオーソドックスな魚だよ」

そういうとその人は、続きを焦らすように黙りこんだ。オーソドックス?

そんなことないよ、と私は緑がかった青とオレンジが混ざり合って揺らめく見事

な魚に釘付けの目を見開いた。

 

「だって、こんなに綺麗な色、見たことも聞いたこともないもの」

「それはこの時期だけのものだからね」

 

春から夏にかけてオイカワの雄は青緑と珊瑚色が混ざったような、それはそれは

見事な色に染まり大きなオレンジの尻ビレが優雅に広がる。雌へプロポーズする

ためだ。

 

自然界では着飾った雄が雌へアプローチするのは珍しいことではないがそれを知

った私はなぜかその水槽を哀れだと思った。

川に採集へ出かけた際華やかな雄を捕りすぎたのだろうか、この広い水槽の中に

はほとんど雄しかいないからだ。

 

自慢のヒレを広げ、自信たっぷりに泳ぐ雄はもはや、"女など眼中になくただ、お

のれのロマンチックな姿態だけが、問題である"かのような様子に見えるのだ。

この魚たちは、その種のおしゃれの本能によって、手本がなくとも自ずから発明

した優美な姿を誰に見てもらう訳でもなく、ほめてもらうわけでもなく、ただ、

ひっそりとこのやや大きくて狭い水槽の中で男の旬の時を過ごしてしまうのかと

思うと、ふっとお洒落ではあっても心は弱い少年の姿を思い描いてしまい、とて

も哀しくて、可愛くて、愛おしい気持ちになってしまうのだ。

 

こうやって、しばらく目を楽しませてもらったら、まだ婚姻色が消えないうちに

たくさんの雌を入れてもらうといい。あなたのお洒落は、私ではない別の女性に

見初められるためのものなのだから。

 

※引用した本 「おしゃれ童子」太宰 治

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

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■■ ビジネススキルと婚活力の、思わぬ共通点            ■■

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20164月期のドラマでは、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」

が面白しろかった。

 

何が面白いって、むちゃくちゃな婚活理論が、思いの外的を射ていることだ。

原作の「スパルタ婚活」水野敬也著 文響社 も、ドラマのように面白い。

 

例えば、「お客のニーズを無視した努力はエゴである」というのだ。

これは、婚活で必死になるほど、相手は引いてしまう、ということだ。

 

婚活マニュアルは、相手とのコミュニケーション、交渉、折衝の方法論でもある。

仕事、ビジネスにも応用ができるのだ。

先ほどの例を仕事に当てはめれば、

仕事でも、独りよがりの行動は、相手先のプラスにはならない。

ということ。

 

また、こんな一文もある。

「恋愛マニュアルに書いてある方法は、うまくいっている者の『結果』を分析し

たものでしかない。しかし、重要なのは、結果ではなく、そこに至ったプロセス

を再現することなのである」

 

黄色のワンピースを着ていったら、彼が振り向いてくれました。と恋愛マニュア

ルにあったとしても、誰もが黄色のワンピースを着たら、うまくいくのではない。

なぜ、その時、その場に黄色のワンピースを着ていったのか、その過程が大事だ。

ということなのだ。

 

わかりやすく話すようにしたら、わかりやすくなった

では、わからないのだ。

 

わかりやすいとは、どういうことなのか。

わかりやすく話す、とは、どのようなことなのか。

なぜ、その方法で、わかりやすくなるのか。

その方法で話すためのプロセスは、どのようにするのか。

 

その過程を理解しないと、ビジネススキルもできない、身に付かない、というこ

とになるのだ。

 

婚活コメディドラマと侮ってはいけないのだ。

 

 

N&Sラーニング代表 西部直樹

 

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※  N&Sラーニング 公開講座 http://nands.way-nifty.com/nands/koukai.html     ※

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○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座       東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/kihonnoki/index.shtml

 

20160625日(土) 12301630 東京

20160723日(土) 12301630 東京

20160820日(土) 12301630 東京

20160827日(土) 12301630 大阪

20160903日(土) 12301630 東京

 

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20160626日(日) 12301630 東京

20160724日(日) 12301630 東京

20160821日(日) 12301630 東京

20160828日(日) 12301630 大阪

20160904日(日) 12301630 東京

 

■ 雑談力をつける コミュニケーションの基本    東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/zatudan/index.shtml

 

2016702() 14301630 【東京会場】

2016820() 09301130 【東京会場】

2016827() 10001100 【大阪会場】 エッセンシャル版

2016903() 09301130 【東京会場】   

 

■ SpeedReading「力」をつける講座     東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/sokudoku/index.shtml

 

201672()10001300 【東京】

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

■■ ぷちゼミ・エクストリーム朝活~プレゼン力と雑談力~      ■■

■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―    ■■

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:710日(日)1時~4

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は国民投票制度を導入すべきである」

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mvhvy27yiq.html

 

○予定:

710() 北千住 東京芸術センター

814() 北千住 東京芸術センター

911() 北千住 東京芸術センター

 

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□ ぷちゼミ・エクストリーム朝活~プレゼン力と雑談力 □

------------------------------------------------------------------------

○日時:79日(土)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

------------------------------------------------------------

ある程度集まったら

・簡単自己紹介

・興味を持った 新聞記事の紹介 12

 感想や意見を

・記事の意見交換など

------------------------------------------------------------

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/017qtry75av0.html

 

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□ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会― □

------------------------------------------------------------------------

○日時:716日(土)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 聞いている人に、この物語を読んでみたいと思わせるプレゼンを目指します。

 本を一冊お持ち下さい。

 これは 是非読んで欲しい という本をお持ち下さい。

 文芸書(小説・エッセイなど)に限ります。

※ビジネス書・自己啓発書・ノウハウ本・スピリチュアル系の書籍はNGです。

・フリーディスカッション

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01eiuiy6f4j4.html

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――■ 編集後記 ■――

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

梅雨の季節になってしまいました。

北海道生まれは、何年たっても梅雨に馴れませんね。

皆様も、お体にはお気をつけて

 

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─◆本誌のバックナンバーは

 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html

 

─◆ご意見・ご感想・ご要望は 下記のメールアドレスまで

 mailmagazine@nands.net ────────

 

─◆購読申込み・購読中止・配信先変更 ────────────────

    http://www.nands.net/contents/kyoutuu/magazine/index.shtml

  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

─◆企業の教育ご担当者様からの教育・研修に関するご相談は、

下記のアドレスまでお願いいたします。

  nands@nands.net

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.100

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.100

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ コミュニケーションのあれこれ 第10回 

AREAの作り方(最終回)              西部 直樹■■

 

■■ カワヅザクラ                わたなべみさと■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座   東京・大阪・福岡

○ ディベートベーシック講座           東京・大阪・福岡

○ 雑談力をつける講座            東京・大阪・福岡

○ SpeedReading「力」をつける講座        東京・大阪・福岡

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

 

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■■ コミュニケーションのあれこれ 第10回 

10 AREAの作り方(最終回)            ■■

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主張を言語化する方法

 

AREAとは、

 

AAssertion:主張

RReason:理由

EEvidence:根拠 or Example:具体例

AAssertion:主張

 

というプレゼンストーリーの構成方法のことです。

 

この構成にすると、わかりやすくなります。

 

 

主張をよりはっきりさせるためには、理由付を明確に打ち出さなくてはなりませ

ん。

 

前回の例から考えてみましょう。

 

下記のような記事を読んで

「ある家電メーカーのTVが、一斉に動作不良を起こした。原因は、他社の送信し

たソフトの更新データが原因であった。送信を止めると、動作不良は解消された」

 

A:一斉送信のトラブル対策を国は講じるべきだ。

 

と主張したとします。

これだけでも、意図はわかります。

これに、なぜならと理由をつけていくとより、この主張がはっきりとしてきます。

 

この理由を考える前に、この主張になった事実(E)を確認します。

 

事実は、

「ある家電メーカーのTVが、一斉に動作不良を起こした。原因は、他社の送信し

たソフトの更新データが原因であった。送信を止めると、動作不良は解消された」

という記事があった。ということです。

 

この記事から、なぜ「一斉送信のトラブル対策を国は講じるべきだ」という主張

になるのか、それを述べるのが「理由」です。

 

なぜ、このようなトラブルがあると、国が対策を講じなくてはならないのか。

どうしてなのでしょうか?

テレビ放送の電波は国が管理監督しています。

管理監督するものが、トラブルを未然に防ぐ、トラブルに対処しなくてはならな

い、責任があると考えられます。

だから、国が対策を講じなくてはならない、ということになるのです。

 

以上をまとめると

 

 

A=一斉送信のトラブル対策を国は講じるべきだ。

R=管理監督するものが、トラブルを未然に防ぐ、トラブルに対処しなくてはなら

ない、責任があると考えられます。

E=「ある家電メーカーのTVが、一斉に動作不良を起こした。原因は、他社の送

信したソフトの更新データが原因であった。送信を止めると、動作不良は解消さ

れた」

という記事があった。

A=一斉送信のトラブル対策を国は講じるべきだ。

 

プレゼントしては、まだ言葉がなれていませんが、骨子は筋が通ることになりま

す。

 

AREAは完成です。

 

次回からは、これまで寄せられた、様々なコミュニケーションの問題について、

相談形式でお応えしていきます。

 

 

N&Sラーニング代表 西部直樹

 

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■■ カワヅザクラ みさとのお薦め ■■

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窓の外の日光はぽかぽかとして春めいてきたのかなぁと思ってちょっと薄着で家

を出て、三秒で後悔する季節がやってきた。ぴゅうと冷たい風に吹かれ、やっぱ

り厚めのコートにしようと踵を返した私は涙目でくしゃみを一つ。そんな一年の

中で一番どうにかしてほしい季節がやってきたのだ。

 

それなのに、外に出るのが億劫でたまらないはずなのに、あの場所にだけは懲り

ずに向かってしまう。日中は目を瞬かせながら痛みと不快感で気が触れそうにな

り、夜は張り詰めた空気の冷たさに震えが止まらなくなる。それでも私はやめら

れない。暦の上では立春を迎えているのに、信じられないこの寒さ。暦の上でな

くても目で見て春を感じたくて、二月から三月にかけて満開を迎える早咲きの桜、

河津桜を見に行くことは、何故かやめられないのだ。

 

日中はソメイヨシノに比べずっと濃い桃色と足元に咲く菜の花の黄色の早咲きな

らではの美しいコントラストにうっとりしながら目を瞬かせる。耐えられないほ

どのかゆみに襲われ目を擦り幾度と無くくしゃみをしながら。

 

そして夜桜。ひっそりした夜、しんとして、ぴりっと張り詰めた空気の中佇む桜

は綺麗で、寂しいような怖いような気持ちになる。時折昼間とは打って変わった

冷たく厳しい夜の風が体を震わせて、冷たい夜闇に浮き上がる桜の美しさに狂気

めいた怖ろしさを感じるのだ。ふと、いつか読んだ小説の「桜の林の花の下に人

の姿がなければ怖しいばかり」という一節を思い出して、静かな余韻の凄惨な美

しさに息をするのも忘れてしまいそうになる。そして一つくしゃみをして我に返

る。夜ならば、花粉はあまり飛ばないのではという考えは甘かった。

 

痒みなのか痛みなのかもうわからない擦った目ににじむ涙とこみ上げる鼻水は、2

月から猛威をふるう花粉のせいなのか、それとも桜のせいなのか。人気のない夜

闇の中、しんと佇む濃い桜色が幻のように冷たくて美しくて怖ろしいのは春にな

りきれていないキーンとした寒さのせいなのか、それとも桜のせいなのか。小説

の中では桜の下の秘密を「孤独」と称していたが、この桜の下にはどんな秘密が

あるのだろうか。私にはそれは分からないが、どんなに寒くても、花粉症でも、

この時期にこの特別な桜を見たくなるのは、やはり桜に魅せられていると思わず

にはいられないのだ。

 

※引用した本 「桜の森の満開の下」坂口 安吾

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

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※  (有)N&Sラーニング 公開講座のお知らせ     ※

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○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座    東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/kihonnoki/index.shtml

 

20160409日(土) 12301630 大阪会場

20160416日(土) 12301630 東京会場

20160507日(土) 12301630 東京会場

20160604日(土) 12301630 大阪会場

20160611日(土) 12301630 福岡会場

20160625日(土) 12301630 東京会場

 

○ ディベートベーシック講座           東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20160410日(日) 12301630 大阪会場

20160417日(日) 12301630 東京会場

20160508日(日) 12301630 東京会場 

20160605日(日) 12301630 大阪会場

20160612日(日) 12301630 福岡会場

20160626日(日) 12301630 東京会場

 

■ 雑談力をつける コミュニケーションの基本 東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/zatudan/index.shtml

 

20160326日(土) 14:3016:30  東京会場

20160409日(土) 10:0011:00  大阪会場 エッセンシャル版

20160604日(土) 10:0011:00  大阪会場 エッセンシャル版

20160611日(土) 10:0011:00  福岡会場 エッセンシャル版

 

■ SpeedReading「力」をつける講座  東京・大阪・福岡

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/sokudoku/index.shtml

 

20160326日(土) 10:0013:00  東京会場

20160410日(日) 09:4511:15  大阪会場 エッセンシャル版

20160605日(日) 09:4511:15  大阪会場 エッセンシャル版

20160612日(日) 10:0011:30  福岡会場 エッセンシャル版

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

■■ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会―    ■■

■■ ぷちゼミ・エクストリーム朝活~プレゼン力と雑談力~ ■■

 

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□ ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:319日(日)1時~4

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は裁判員制を廃止すべきである」

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01mvhvy27yiq.html

 

○予定: 0424(日)――東京芸術センター(足立区北千住)

 

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□ ぷちゼミ・コミュニケーション力UP―朝の読書会― □

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○日時:319日(日)10時~1130

○場所:池袋 カフェ・インスクエア

     東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6

     1階にZARAの入っているビルです。池袋駅東口1

 

■カフェ会の流れ■

・自己紹介

・ワンポイントセミナー 「本を紹介しよう――1分間プレゼンテーション」

 聞いている人に、この物語を読んでみたいと思わせるプレゼンを目指します。

 本を一冊お持ち下さい。

 これは 是非読んで欲しい という本をお持ち下さい。

 文芸書(小説・エッセイなど)に限ります。

※ビジネス書・自己啓発書・ノウハウ本・スピリチュアル系の書籍はNGです。

・フリーディスカッション

●費用:500円+各自の飲食代

○申込:http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ktwxy27m90.html

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――■ 編集後記 ■――

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100号をお送りします。

およそ10年かかりました。

1回の発行、10年で100号は少し少ないですが、

これからもマイペースで行きます。

よろしくお願いします。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

 http://nands.way-nifty.com/nands/cat5437920/index.html

 

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  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

*発行人/編集人:西部直樹 nands@nands.net

コミュニケーション力スキルアップマガジンに掲載された記事を

許可なく転載することを禁じます。

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.99

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  もっと快適!コミュニケーション

  適切に伝える、的確に理解する力

 

  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.99

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(34

   「速読という現場での大きな違和感」       今村 洋一■■

 

■■ 天気予報とシミュレーション

            ‐日常に科学の想像力を‐     間野 晶子■■

 

 

■■ コミュニケーションのあれこれ 第9回 

主張を言語化する方法              西部 直樹■■

 

■■ アシダカグモ

                         わたなべみさと■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座      東京・大阪

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪

○ 雑談力をつける講座               東京・大阪

○ SpeedReading「力」をつける講座         東京・大阪

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(33

   「速読という現場での大きな違和感」       ■■

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 私がが最初に「速読」という講師を行うようになっていから、20年くらい経

つことになります。その前に速読教室の生徒だったという時期もありますが、だ

いたい20年くらいは、速読という現場で多くの人の読む姿、学ぶ姿に接してき

たということになります。今の日本に、20年も本を読む姿を意識的に見ていた

人間がいるかというと、かなり少数です。ほとんどいないといってもいいかもし

れません。もちろん、年月や人数だけが重要と断定する気持ちはありませんが、

それでも、ちまたの速読についての議論などを聞くと、現実がどれだけわかって

いるのだろうか、という疑問がありますし、もっとよく「見て、考えて欲しい」

という思いがあります。

 速読をもっといいものにしていきたい、という気持ちがあるのは、このような

現場から自分自身が多くのことを教えられたということと関係しています。

 

 極端な話になりますが、20年前と今と、違うなと強く感じることがあります。

それは、休憩のときの過ごし方です。

 速読トレーニングというのは、基本的に「視野を広く」ということを行います。

ターゲットとなる対象と広いものとして「見る」ということをトレーニングとし

て行います。「視野が広い、視野が狭い」ということは、読書だけでなく、いろ

いろな分野で言われることかもしれませが、シンプルな話として、広い視野は読

書について重要だということは、納得してもらえるのではないかと思います。具

体的に言うと、速読トレーニングのひとつのあり方として、新聞などのような広

いターゲットを用いることは、よくあることなのです。

 

 受講生の方は、必死になって、広い視野を掴もうとします。これはある意味で

読み方の癖を修正するようなことでもあるのですが。

 さて、20年前と今との違うは何か、なのですが。今の時代、休憩時間になる

と決まっているかのように多くの方が行うことがあります。それは、頭を下に向

けて、携帯電話・スマートフォンの画面を見るということです。つまり、少し前

まで「広く見る」ということに意識を集中していたのに、とれも狭いターゲット

を狭い視野で見る状態に変わってしまっているわけです。これは何かが良いか悪

いかということではないのですが、明らかに「広く見よう」という行為と逆なこ

とを行っているのです。

 

「速読に魔法は無いです」という話をよくします。本を読まない人は本を速く読

むことはできません。顔を文字に近づけ狭いターゲットしか見ていなければ本を

速く読むことはできません。日常の生活がどうあるかで、本を読む速さのベース

ができてきます。自分の読み方の癖を気づいてもらい、修正するトレーニングを

行い、これからの日常生活を少し変えていく。それが速読講座という存在です。

スマートフォンの画面を見ることを否定するわけではないのですが、やはり大き

な違和感があるのです。

 

 

 今村洋一 (リーディングフィールズ代表 http://readingfields.com/

 

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■■ 天気予報とシミュレーション

‐日常に科学の想像力を‐          ■■

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先日、東京で積雪がありましたね。交通機関に影響が出て、私の同僚には、駅で

2時間待った、なんていう人もいました。

 

ところで最近の天気予報はよく当たるようになったな、と思いませんか?この積

雪も前日にちゃんと予報が出ていたんですよね。「23区内で10センチの積雪」と

いう予報で、本当に10センチくらい積もるんですから、すごいですよね。(シミ

ュレーションでここまで精度が高いのは、すごいことなんです。)

 

天気予報には数値シミュレーション(数値計算)が使われています。気象庁のHP

で詳しく解説されていますのでよかったら末尾のリンクを一度見てみてください。

右側にタイトルが並んでいるので、それらを一通り眺めたら、数値予報のエッセ

ンスは大体分かったと言って良いくらいによくまとまっています。

 

実は私は、気象の計算はちょっと専門から外れますが、それでも仲間みたいなも

のなので、少し柔らかく解説できる程度には分かります。天気予報は多くの方に

関係のあることなので、次回ちょっと解説してみようと思います。お楽しみに。

 

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html

 

1 http://www.mac.or.jp/mail/091101/04.shtml

<間野晶子 サイエンティスト・ライター>

 

【民間で初めて月面探査をしようとしているチーム、HAKUTO で活動中

http://team-hakuto.jp/ 】

 

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■■ コミュニケーションのあれこれ 第9回 

主張を言語化する方法            ■■

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AREAとは、

 

AAssertion:主張

RReason:理由

EEvidence:根拠 or Example:具体例

AAssertion:主張

 

というプレゼンストーリーの構成方法のことです。

 

この構成にすると、わかりやすくなります。

 

主張をハッキリさせるためには、

自分に問いかけることです。

 

「だから、なに?」

 

例えば、

「ある家電メーカーのTVが、一斉に動作不良を起こした。原因は、他社の送信し

たソフトの更新データが原因であった。送信を止めると、動作不良は解消された」

という記事を題材にプレゼンするとして、何を主張するのかを問いかけていきま

す。

 

主張は大きく三種類に分けることができます。

・事実の主張

・価値の主張

・行動の主張

です。

 

この記事を読んで、何を述べたいのか、問いかけます。

事実は、記事にあるとおりです。

 

価値について述べたいのか?

「大変なことだ」「恐ろしい」「大げさに騒ぎすぎだ」などなど

 

行動について述べたいのか?

「担当官庁は、適切に運用されるように監視を強めるべきだ」

などなど。

 

だから、なに? をキーワードに自分に問いかけてみましょう。

 

事実を押さえ、価値を問い、何を求めるのか、あるいはしたいのかを問うていき

ます。

 

この記事を読んで

これは恐ろしいことだと思った。

だから、国は対策を講じるべきだ。

 

ごく粗く書くと上記のようになります。

 

これだけでは、充分ではありません。

何が欠けているかというと、主張を支える根拠、特に理由付が不足しているので

す。

 

次回は、不足を補い、AREAを完成させていきます。

 

 

N&Sラーニング代表 西部直樹

 

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■■ アシダカグモ みさとのお薦め ■■

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「今日もお勤めご苦労様でした!」

そう言って何処とはなしに手を合わせるのが私の帰宅のルールだ。そうして風呂

場に直行する。冬になると家に帰ってすぐに湯船にお湯を溜めたくなる。芯まで

冷え切った体をなんとかするために熱めに入れたお湯にそそくさとつかろうとし

た時、私は視線を感じた。ゆっくり顔を上げるといつの間にかそこにいた同居人

と目があった。堂々と覗きをする不貞な輩はぴたりと静止した。

 

「きゃー」

 

なんてラブコメ的な展開はこいつには無用だ。私はキッとそいつをにらみつける

と高らかに宣言した。

 

10秒数えるうちにここを出なさい」

 

私はそいつから視線をそらすと数を数え始める。

ぱん、ぱん、と数える度威嚇の意を込めて大きく柏手を打つ。毅然とした低い声

で、急かすように数を宣言していく。そうして10まで数えるとあいつは姿を消し

た。ふぅっとため息をつくと何事もなかったかのように湯船につかるのだ。

「なんでそんな奴と同居しているのよ!」

 

そう言われるのはもう慣れた。ごもっともな話である。愛はなく、ただ一緒に住

んでいるだけなのだから。私はあいつを利用し、あいつも私を利用する関係であ

るが、互いの利害がここまでも素晴らしく一致した究極の同居関係であることは

間違いない。

 

とは言え去年の春先、いきなり部屋に上がりこんできたと思ったら文句を言う暇

もなく居ついてしまうあまりの強引さには閉口した。しかし、半ば投げやりに諦

め始めたころ、ある問題が消えていることに気付いたのだ。気まぐれにちょっと

検索ワードにあいつの名前を引っ掛けてみたら、思いもよらないことがわかった。

 

私の家は山が近い。それ故か近づいてくる私が最も苦手なあるものを、あいつは

半年ほどで殲滅してしまうようだ。それならば、かわりに私は報酬を与える。捕

らえた獲物は好きにしていい。一片も残さず差し出すのだ。

 

俊敏な脚力で縦横無尽に駆け回り、私に害なす敵を人知れず倒してくれる、別名

「軍曹」とも呼ばれているあいつは、仕事ができる癖に臆病で、人間と目が合う

と固まってしまうほどだ。しかし、目をそらして、足踏みなり拍手なり大きな音

を連続して出すとどこかへ逃げていくことがわかった。言葉は通じなくても、そ

の習性を知ってしまえば、虫が苦手な私でもある程度の意思疎通をはかることが

できる。

 

あいつは今日も奴らを狩る。主に夏場によく出る黒くて大きくて触角の長い、小

説家伊坂幸太郎が小説の中で「せせらぎ」と称した「G」から始まるあの虫を。

 

今朝も玄関の壁際に張り付いたあいつに私は深々と頭を下げる。手のひらに乗る

程度の小さな体。でも虫にしては大きすぎて恐れおののく人もいる。

 

「今日もお勤めよろしくお願いします」

 

私は山の近くに住んでいる。気候も都心より温かい。その所為かわんさか遭遇し

ていたGを春から住みついたアシダカグモのおかげで一度も見ていないことに感

謝しながら今日も安心して家を出るのだ。

 

本好きの事務員 わたなべみさと

 

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※  (有)N&Sラーニング 公開講座のお知らせ     ※

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○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座      東京・大阪

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20160206日(土) 12301630 大阪会場

20160213日(土) 12301630 東京会場

20160312日(土) 12301630 東京会場

 

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/nattoku/index.shtml

 

20160207日(日) 12301630 東京会場

20160214日(日) 12301630 東京会場

20160313日(日) 12301630 東京会場 

 

■ 雑談力をつける コミュニケーションの基本 東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/zatudan/index.shtml

 

20160206日(土) 10:0011:00  大阪会場 エッセンシャル版

20160220日(土) 14:0016:00  東京会場

20160326日(土) 14:3016:30  東京会場

 

■ SpeedReading「力」をつける講座     東京・大阪

http://www.nands.net/contents/bunnrui/personal/sokudoku/index.shtml

 

20160207日(日) 09:4511:15  大阪会場 エッセンシャル版

20160326日(土) 10:0013:00  東京会場

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●

■■ 伝える力UPの朝活~プレゼン力と雑談力~ ■■

■■ コミュニケーション力 アップ カフェ会       ■■

 

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□ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会案内 □

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○日時:221日(日)1時~4

○場所:足立区北千住 東京芸術センター 9階 会議室

■内容

 ●自己紹介(スピーチ練習付き)

 ●論題「日本は裁判員制を廃止すべきである」

・論題の検討

・リンクマップの作成

・マイクロディベートなど

○費用:一般 1,000円 大学生・高校生・中学生 0

○申込:ディベート・オープン・スペース 問い合わせ・申込

 

http://www.nands.net/contents/kyoutuu/toiawase/dos2/index.shtml

 

○予定: 0319(土)――東京芸術センター(足立区北千住)

 

 

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――■ 編集後記 ■――

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あけましておめでとうございます。

年明けは大寒波の襲来でした。

暖冬かと思っていると、寒く、体調にはお気をつけ下さい。

年明けは中高生を対象にしたディベート講座の連続です。

2020年の大学入試改革に伴い、中高生にはディベートやプレゼンスキルが

求められるようになってきます。

今、必要なのは、それらを指導できる教員の養成です。

ディベート甲子園に関わって20年余、道のりはまだまだです。

 

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─◆本誌のバックナンバーは

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  配信先変更については、一度購読を解除されて再度お申込みください。

 

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*発 行/編 集 有限会社N&Sラーニング:http://www.nands.net/

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コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.98

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  もっと快適!コミュニケーション

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  コミュニケーション力 スキルアップマガジン No.98

 

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様々なコミュニケーションスキルを取り上げ、

コミュニケーション「力」UPを目指します。

 

━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■■ スキルアップのための速読あれこれ(33

   「グループで集中して本を読む時間」       今村 洋一■■

 

■■ 「焼き芋の匂いはどこから?」

            ‐日常に科学の想像力を‐     間野 晶子■■

 

 

■■ コミュニケーションのあれこれ 第8回 

AREAの例                     西部 直樹■■

 

■■ 和金

                         わたなべみさと■■

 

■■ 公開講座 ご案内 ■■

 

○ ロジカルプレゼンテーションベーシック講座      東京・大阪

○ ディベートベーシック講座              東京・大阪

○ 雑談力をつける講座                 東京

 

■■ 勉強会 ご案内 ■■

 

●● ディベート・オープン・スペース(ディベート勉強会)例会 ●●      

 

 

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■■ スキルアップのための速読あれこれ(33

   「グループで集中して本を読む時間」       ■■

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 先日、新しい講座をスタートさせました。無料で行っているので、正式な講座

というものではありませんので、仲間内での勉強会のような感じかもしれません。

実験的に、本の読み方に関してのトレーニングを行うというものです。新しい速

読プログラムのメニュー開発という意味で、以前からこうした講座を行いたいと

いう構想を持っていたのです。

 

 実際に行ってみて、次の利点があることに、気づかされました。大切なことは、

考えとしてはわかるのですが、実際に行ってみて、「確かにそうだよなぁ」とい

う気づきです。

 

1.集中した時間を持つ

 

 参加者の一番の感想が、「集中した時間が持てて良かった」というものでした。

考えてみると、「集中して何かを行う時間」というものは、意外と少ないのかも

しれません。もちろん仕事などで行っていることはあります。しかしそうではな

く、短い時間でテストを行うような感覚、スポーツで言えば大きな試合のような